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三菱電機、インド・中東・欧州間の光海底ケーブルシステムを高速大容量化
高速大容量化により、インド・中東・欧州間の通信量増大に対応
「IMEWE Cable System」40Gbps波長増設完了のお知らせ
三菱電機株式会社は、インド・中東・欧州間の総延長約12,000kmの光海底ケーブルシステム「IMEWE(India−Middle East−Western Europe) Cable System」(以下、IMEWE)の40Gbps波長増設を完了しました。
※IMEWEのネットワーク図は、添付の関連資料を参照
<波長増設の概要>
項 目 :内 容
納入製品 :40Gbps陸上端局装置
引渡し :2012年8月
納入国 :インド、パキスタン他計8カ国
対象区間 :全区間(11区間)
世界的なインターネットの普及と、インド・中近東地域の経済発展に伴う通信トラフィックの増加に対応するため、IMEWEには高速大容量化が求められていました。
今回「コヒーレント技術(※1,2)」と世界最高レベルの「誤り訂正技術(※2)」により40Gbpsの高速伝送を実現した陸上端局装置を10拠点に納入し、増設工事を完了しました。
今後、40Gbps陸上端局装置を増設することでファイバあたり最大3.2Tbpsまで増設が可能となります。
※1:均一にそろった光の位相に信号を乗せて伝送する技術
※2:開発には総務省の委託研究「超高速光伝送システム技術の研究開発」の成果の一部を活用
<当社の光海底ケーブル事業>
1994年に光海底ケーブル市場に参入し、1999年に世界初となる10Gbpsの光海底中継器と陸上端局装置を商用化し、15カ国の海底ケーブルシステムに納入しました。これまで蓄積してきた長距離光伝送技術と、心臓部である光デバイスの自社開発に裏づけられた高い品質・信頼性が評価され、本案件のほか、TAT−14(大西洋地域)、AAG(アジア、太平洋地域)と大洋横断級の40G波長増設を受注しています。今後も海外拠点を含めた総合力を活かし、光海底ケーブル事業拡大を図ります。
<IMEWEの概要>
2010年に10Gbps光伝送技術を導入して建設されたインド・パキスタン・UAE・サウジアラビア・エジプト・レバノン・イタリア・フランスの8カ国を結ぶ総延長約12,000kmの光海底ケーブルシステム
【オーナー 9社(アルファベット順)】
Bharti Airtel Ltd.(インド)、Emirates Telecommunications Corporation(UAE)、France Telecom(フランス)、OGERO Telecom(レバノン)、Pakistan Telecommunications Company Limited(パキスタン)、Saudi Telecom Company(サウジアラビア) 、TATA Communication Limited(インド)、Telecom Egypt(エジプト)、Telecom Italia SPARKLE S.p.A(イタリア)
<お客様からのお問い合わせ先>
三菱電機株式会社 通信海外事業推進部
〒100−8310 東京都千代田区丸の内二丁目7番3号
TEL:03−3218−6221 FAX:03−3218−6455