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矢野経済研究所、国内加工食品市場に関する調査結果を発表
国内加工食品市場に関する調査結果 2012
〜加工食品市場シリーズ[1]:嗜好が多様化する中での商品開発がカギ〜
【調査要綱】
矢野経済研究所では、次の調査要綱にて国内の加工食品市場の調査を実施した。
1.調査期間:2012年5月〜8月
2.調査対象:食品産業にかかわる有力企業、関連業界団体・省庁等
3.調査方法:当社専門研究員による直接面談、電話ヒアリング、アンケート調査ならびに文献調査併用
<加工食品市場とは>
本調査における加工食品市場には、(1)酒類(2)飲料(3)乳製品(4)食肉・農産・水産加工品(5)パン・めん類(6)冷凍食品(7)調味料類、砂糖・甘味料類、油脂加工品(8)インスタント・レトルト食品(9)菓子類(10)健康食品等が含まれ、メーカー出荷金額ベースにて算出した。
また、家庭用(市販用)食品の他に業務用食品を含むが、野菜・精肉・鮮魚などの生鮮食品は含まない。
【調査結果サマリー】
◆2011年度の国内加工食品市場規模は29兆6,900億円の見込
2011年度の国内加工食品市場規模(メーカー出荷金額ベース)を、29兆6,900億円(前年度比0.1%減)と見込む。業務用食品を含む国内の加工食品市場規模は、2008年度以降、前年度比98%〜99%と微減傾向が続いている。
◆食品メーカーは中小事業者も含めて中国市場や東南アジア市場へ進出続く
海外へ関心を向ける食品メーカーが急激に増加し、中国や東南アジアを原材料調達だけではなく、市場として目を向ける動きが続いている。今後は、それらのメーカーに原材料を供給する企業(サプライヤー)の進出が本格化すると考える。
◆国内市場のカギは、多様化するライフスタイルの取り込み
国内市場は、高齢者社会の進展や単身者世帯の増加などから、嗜好がますます多様化してきており、アクティブシニア向けの健康食品、調理が簡単に出来る惣菜の素などの調理サポート食品等が注目を集めている。食品メーカーには、多様化するライフスタイルに対応した付加価値製品を生み出す商品開発力が問われると考える。
【資料発刊】
資料名:「2012年版 食品産業白書」
http://www.yano.co.jp/market_reports/C54107000
※以下、リリースの詳細は添付の関連資料「オリジナルリリース」を参照