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日立、米VMwareとクラウド関連分野における戦略的提携に合意

2012-11-08

日立とVMwareがクラウド関連分野における戦略的提携に合意
複数のクラウド間の連携を実現するグローバルな高信頼クラウドサービスを強化



 株式会社日立製作所(執行役社長:中西 宏明/本社:東京都千代田区、以下、日立)とVMware, Inc.(CEO:パット・ゲルシンガー(Pat Gelsinger)/本社:米国カリフォルニア州パロアルト、以下、VMware)は、このたび、クラウド(クラウドコンピューティング)関連分野におけるグローバルな戦略的提携に合意しました。具体的には、日立が、ハイブリッドクラウドを実現する「VMware vCloud(R) Datacenter Services」プログラムに参画することで基本合意しました。日立は、今後、日立クラウドソリューション「Harmonious Cloud」のサービスメニューに「VMware vCloud(R) Datacenter Service」を追加し、2013年度に高信頼なハイブリッドクラウドサービスの提供を開始する予定です。2012年12月に「日立−VMwareコンピテンスセンター」(神奈川県横浜市)を開設し、「VMware vCloud(R) Datacenter Services」プログラムに準拠したハイブリッドクラウドサービスの開発や、クラウドを支えるITプラットフォーム製品・サービスの開発を加速します。同時に、両社はグローバル市場におけるクラウドサービスのマーケティング・拡販を共同で推進します。

 2000年代以降、IT投資の効率化を目的として、企業などのITシステムにおいてクラウドが急速に普及しています。当初は、メールなどの情報系システムで部分的にパブリッククラウドを導入する形態が中心でしたが、セキュリティ技術の高信頼化などに伴い、プライベートクラウドの形態で基幹業務システムへの適用が始まり、さらには、オンプレミス(自社内設置・運用)の基幹業務システムとクラウド、もしくは複数のクラウド間を連携させるハイブリッドクラウドに大きく進化しつつあります。また、日系企業のグローバルビジネス展開が一段と加速する中で、IT投資効率の向上や安心・安全なクラウド利用における課題として、グローバル拠点間の互換性や、事業継続性、急激な業務変化への即応性、システム運用の容易性、サービスレベルの確保などが、クラウドサービスおよびそれを支えるITプラットフォーム製品に対してユーザーから求められています。

 日立は、高効率・高信頼な情報・通信システム技術に支えられた社会インフラを提供する「社会イノベーション事業」を中心に、事業のグローバル展開を加速しており、注力分野の一つとして高信頼クラウド事業を推進しています。2009年6月に「Harmonious Cloud」を体系化して以来、さまざまなユーザーのニーズに合わせてサービスメニューを拡充し、大規模から中小規模まで、高信頼なクラウドソリューションを提供してきました。一方、VMwareは、「VMware vSphere(R)」や「VMware vFabric(TM)」など、効率的なIT投資を実現するITインフラの仮想化ソリューションやクラウドを支える先進的なサービスを提供しています。2010年8月にはエンタープライズ企業のIT部門が求める可搬性、互換性、セキュリティ、管理性を満たした高信頼クラウドを市場に提供していくために、「VMware vCloud(R) Datacenter Services」プログラムを発表し、ハイブリッドクラウドを実現するためのグローバルでのパートナープログラムを展開してきました。

 日立とVMwareは、2004年にストレージ分野で技術連携を開始して以降、ITプラットフォーム製品の開発をはじめ、クラウドやビッグデータ利活用など、さまざまな分野で協業を進めてきました。今回、両社は、グローバルにおける高信頼なハイブリッドクラウドサービスの展開加速と、それを支えるITプラットフォーム製品・サービスの強化を目的として、グローバルな戦略的提携に合意しました。


<今回の戦略的提携の概要>

1. 高信頼なハイブリッドクラウドサービスの提供
 日立は、「Harmonious Cloud」のサービスメニューに「VMware vCloud(R) Datacenter Services」を追加し、グローバルに事業展開を進めるユーザーを対象に、日立が基幹業務システムや社会インフラシステムにおいて培ったシステムインテグレーション力と、高信頼なITプラットフォーム製品・サービスをもとに、オンプレミスの基幹業務システムとクラウド、もしくは複数のクラウド間連携をグローバルで実現する高信頼なハイブリッドクラウドサービスを提供します。今後、日立は、2012年12月に「日立−VMwareコンピテンスセンター」を開設し、「VMware vCloud(R) Datacenter Services」に準拠したハイブリッドクラウドサービスの開発を加速し、2013年度に提供を開始する予定です。同時に、日立とVMwareは、グローバル市場におけるクラウドサービスに関するマーケティング・拡販も共同で推進します。さらに、日立は、他のクラウドサービス事業者との連携も視野に入れ、グローバルにおける複数のクラウド間連携の実現をめざします。

2. ITプラットフォーム製品・サービスの開発連携の推進

(1)サポートサービス「日立サポート360」のプレミアムサービスとしてVMware製品をサポート
 日立は、VMwareとの深いレベルでの技術協力関係のもと、今後、サポートサービス「日立サポート360」において、基幹業務システム向けに提供している「プレミアム」グレードのサービス対象として、初めてVMwareのサーバ仮想化製品を加え、仮想化技術を活用したクラウド環境の安全・安心な運用を支援します。

(2)高信頼なクラウドサービスを支えるITプラットフォーム製品開発の加速
 日立は、今回の戦略的提携に先立ち、2012年10月に、クラウドの迅速かつ容易な構築、運用を実現する日立統合プラットフォーム「Hitachi Unified Compute Platform」を製品化するにあたり、サーバ仮想化基盤にVMware製品を採用しました。特に、IaaS基盤モデル「Hitachi Unified Compute Platform Pro for VMware vSphere(R)」では、「VMware vCenter(TM) Server」の管理画面からサーバ、ストレージ、ネットワークの一元管理を可能とするなど、両社の技術を深いレベルで統合しています。今後、日立とVMwareは、クラウドの迅速かつ容易な構築、運用の実現に向けて、新設する「日立−VMwareコンピテンスセンター」を活用し、両社の技術を統合したITプラットフォーム製品・サービスの開発を加速します。


3. VMware製品に関する包括的ライセンス契約のグローバルへの拡大
 日立は、今後、グローバル事業展開の強化に向けて、従来国内で締結していたVMware製品に関する包括的なライセンス契約の範囲をグローバルに拡大し、日立グループのグローバルのITシステムにおいて横断的に活用します。


<商標注記>
 VMware、VMware vSphere、VMware vCloud、vFabric、VMware vCenterは、VMware, Inc.の米国および各国での商標または登録商標です。


以上

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