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サカタのタネ、中晩生中大輪八重咲きトルコギキョウF1品種「ロベラ クリアピンク」を発売

2012-11-08

栽培のしやすさと花の美しさを両立したトルコギキョウ『ロベラ』シリーズに
中晩生中大輪八重咲きF1品種『ロベラ クリアピンク』が登場
ツヤのある鮮やかなピンクの花弁に、花の中心部分は緑色となり、いつまでも咲き始めのような印象


 サカタのタネは、中晩生中大輪八重咲きF1品種『ロベラ クリアピンク』の種子と苗を、2012年11月19日から生産者向けに販売します。『ロベラ』シリーズは、トルコギキョウ栽培で課題となる低温短日期のブラスチング(※1)、高温期のロゼット(※2)が発生しにくいため栽培しやすく、十分に草丈がとれ、高品質な切り花を出荷できることから、2010年の発売以来、好評を博しています。現在市場に多く流通しているピンク系品種は、花の中心部分が茶色いため、開花して中心が見えると、老化したような暗い印象を与えます。一方『ロベラ クリアピンク』は中心が緑色をしていることから、ツヤのある鮮やかなピンクの花弁が一層際だち、いつまでも咲き始めのような新鮮さがあります。『ロベラ クリアピンク』の税込み希望小売価格は、ペレットシード(※3)1袋3,000粒入り9,450円、プラントップ.苗(※4)406穴セルトレー7,718円(350本保証)です。『ロベラ クリアピンク』を含むシリーズ全体(5品種)の初年度販売目標金額は、3,000万円です。


 *製品画像は添付の関連資料を参照


 トルコギキョウは暑さに強い花ですが、一方で秋〜早春の低温短日期は成長が鈍ります。特に八重咲き品種は、開花のためにたくさんの養分やエネルギーを必要とします。低温、低日照となる秋〜早春の時期は、光合成代謝が低下するため、蕾が成長できずに枯死してしまうブラスチングを起こしやすくなります。このことから低温短日期に良質の八重咲きのトルコギキョウを栽培することは難しく、市場では品薄、高値といった状況が続きます。そのため秋〜早春でも容易に生産でき、安定供給できる高品質な品種が常に求められています。

 中大輪八重咲きF1品種『ロベラ』シリーズは、低温短日期でもブラスチングを起こしにくく、夏の高温期でもロゼット化や花弁数が減りにくいので、時期によって品質に差が出ることはほとんどありません。低温短日期にブラスチングを起こしにくいという特性は、近年毎年のように問題となっている原油高において、ハウス栽培で燃料代を削減できるなどの省エネ効果が期待できます。

 それに加え同シリーズは、時期を選ばず安定して草丈がとれ、分枝性に優れるボリュームのある花を咲かせます。『ロベラ』シリーズを栽培している生産者からは「草丈がとりやすい」「ブラスチングが起きにくい」「栽培しやすい」などの評価をいただいており、2010年11月の発売以来、順調に売上を伸ばしています。なお、「ロベラ」という品種名は、“Robella”が欧米において女性の名前によく使われ、「明るい名声」「輝く評判」などの意味が込められていることから命名したものです。

 現在流通しているピンク系のトルコギキョウ品種のなかで、花の中心部分が茶色いものは過半数を占めます。このタイプのトルコギキョウは、開花して中心部分が見えると、老化したような暗い印象を与えます。現在、中晩生のピンク系八重咲きタイプの中でシェアの高い他社品種も、中心が緑色ですがその周りに茶色となる部分があるため、やや暗いイメージになります。一方『ロベラ クリアピンク』は、中心が緑色一色のため、開花が進んでもツヤのある鮮やかなピンクの花色が損なわれることなくいつまでも咲き始めのような新鮮な印象となり、同シリーズ特有のふんわりとした立体感のある花形も相まって美しい花を咲かせます。また、上述の従来品種と比べて同品種は、高温期でも花弁数が減りにくく、草丈がとりやすく、枝吹きがよい品種です。『ロベラ クリアピンク』は、寒地、寒冷地における9〜10月出荷、温暖地、暖地における11〜12月出荷に好適な品種です。

 従来の「ロベラ ピンク」との組み合わせと産地リレーにより、一年を通して高品質なピンクの八重咲きトルコギキョウを供給できます。

 ピンク色のトルコギキョウは、ホワイトに次ぐ流通量を占めます。そのなかでも八重咲き品種は、ブライダルをはじめとする冠婚葬祭の定番として需要が高く、根強い人気があります。『ロベラ クリアピンク』は、ブーケやアレンジメントで使い勝手のよい花径6.5cmの中大輪品種のため、ブライダルや切り花装飾を伴うセレモニーなどの業務用から生花店での小売りまで、幅広い用途に対応できます。今回『ロベラ』シリーズが全5品種とラインアップが拡充したことで、さらに販売に力を入れていきます。


■トルコギキョウF1新品種『ロベラ クリアピンク』の概要

<特 徴>
 (1)中晩生中大輪八重咲き品種。花径は約6.5cm。
 (2)ツヤのある鮮やかなピンクの花弁で中心部分は緑色となるため、いつまでも咲き始めのような新鮮な印象となる。
 (3)寒地、寒冷地の9〜10月出荷、温暖地、暖地の11〜12月出荷に好適。
 (4)ブラスチングやロゼットが起こりにくく、草丈がとれるので栽培がしやすい。暖房費の節約が期待できる。


 *以下、商品概要詳細は添付の関連資料「リリース詳細」を参照


<読者の方からのトルコギキョウ『ロベラ クリアピンク』に関するお問い合わせ先>
 株式会社 サカタのタネ 花統括部 電話045−945−8804

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