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横河電機、パネル取り付け型ペーパレスレコーダ「GXシリーズ」2機種など発売
優れた操作性と拡張性で記録計の概念を変える
次世代のデータ収集制御システム「SMARTDAC+(TM)」を開発
第1弾としてペーパレスレコーダ「GXシリーズ」「GPシリーズ」発売のお知らせ
横河電機株式会社(本社:東京都武蔵野市、社長:海堀周造)は、これまでにない優れた操作性と拡張性を実現した次世代のデータ収集制御システム「SMARTDAC+(TM)」(スマートダックプラス)を開発、第1弾としてパネル取り付け型ペーパレスレコーダ「GXシリーズ」2機種、ポータブル型ペーパレスレコーダ「GPシリーズ」2機種を発売しますのでお知らせします。発売日は、GXシリーズ「GX20」が10月31日、同シリーズ「GX10」、GPシリーズ「GP20」「GP10」が1月下旬です。
当社は、この製品を2012年10月31日(水)から11月2日(金)まで大阪国際会議場(グランキューブ大阪)で開催される計測展2012 OSAKAに出品します。
*製品画像は添付の関連資料を参照
■開発の背景
レコーダ(記録計)は、さまざまな産業の生産現場や開発現場等において、温度、電圧、電流、流量、圧力などのデータの収集・表示・記録に使用される機器で、当社が世界トップクラスのシェアをもつ製品の一つです。かつては記録紙にデータを記録する方式が主流でしたが、近年では、電子媒体にデータを記録するペーパレスレコーダが主流になりつつあります。また、ネットワーク化が進み、広域に分散したレコーダのデータを一元管理したり、遠隔監視したりできるようになってきています。
昨今、タブレット端末やスマートフォンなどの情報端末のユーザインタフェースが格段に進歩しており、レコーダなどの工業計器にも操作性の向上が求められています。さらに、レコーダにおいては、測定対象の変化に対応できるモジュール形式の採用や、ネットワークへの接続性向上のニーズが高まっています。
「SMARTDAC+(TM)」ペーパレスレコーダ「GXシリーズ」「GPシリーズ」は、このようなニーズに対応し、携帯情報端末のような優れた操作性、システム構築の柔軟性と拡張性を備えた、レコーダの新ラインアップです。まず第1弾として、パネル取り付け型のペーパレスレコーダ「GXシリーズ」と、ポータブル型のペーパレスレコーダ「GPシリーズ」を開発、発売します。
■新製品「GXシリーズ」「GPシリーズ」の特長
1.直感的な操作を実現
タッチパネルの採用により、タブレット端末やスマートフォンのような感覚で操作を行えます。記録紙を引き出すような感覚で波形をスライドさせ過去データを表示させたり、データを読み取りたい箇所にスケールを移動させデジタル値を表示させたりすることが可能です。また、2点同時タッチにより拡大や縮小も行えます。タッチパネルには抵抗膜式を採用していますので、手袋をしたままでの操作も可能です。
2.柔軟性・拡張性に富んだシステム構築が可能
入出力をモジュール形式で選択でき、測定対象に応じて柔軟にシステムを構築、変更できます。大型ディスプレイの「GX20」「GP20」では最大10モジュール100チャネル、小型ディスプレイの「GX10」「GP10」では最大3モジュール30チャネルまでの入出力が可能です。
3.オープンなネットワークに対応
世界で普及しているLANの技術規格であるEthernetに対応し、汎用のWebブラウザであるInternet Explorerでモニタリングやレコーダの設定を行えるほか、FTP(※1)への対応によりファイルサーバを用いてデータを一元管理することが可能です。また、Modbus(※2)にも対応しておりModbus対応機器とデータ通信を行えます。
さらに、表示されているデータをスナップショット画像としてプリンタで直接印刷する機能や、レポートを指定したフォーマットに従ってPDFで出力できる機能も装備しました。
※1 FTP(File Transfer Protocol)
Ethernet経由でファイル転送を行うための通信プロトコル。
※2 Modbus
Ethernetなどで産業用電子機器を接続する通信プロトコル。米国Modicon社が策定。
*主な仕様は添付の関連資料を参照
■主な市場
・GXシリーズ:鉄鋼、石油化学、化学、紙パルプ、食品、薬品、上下水道、電気・電子をはじめとする幅広い産業の生産現場
・GPシリーズ:家電、自動車、半導体、新エネルギーをはじめとする幅広い産業の開発部門、大学及び研究機関
■用途
温度、電圧、電流、流量、圧力などのデータの収集・表示・記録
■販売目標(海外販売分を含む)
・2012年度 5,000台
・2013年度 20,000台
■今後の取り組み
データ収集制御システム「SMARTDAC+(TM)」は、SMART Data Acquisition and Controlの略です。このたび発売するペーパレスレコーダ「GXシリーズ」「GPシリーズ」に加え、今後、新たなシリーズや、多彩な信号源に対応した各種入力モジュール、制御用出力モジュールなどを提供し、製造プロセス監視や性能評価試験といったデータ収集制御アプリケーションを幅広くサポートします。
レコーダ市場は、今後も、ペーパレスレコーダを中心に拡大していくと予想されています。当社は「SMARTDAC+(TM)」のラインアップを充実させ、レコーダ市場のトップメーカとしてお客様の多様なニーズにお応えしていきます。
※本文中に使われている会社名及び商品名称は、各社の登録商標または商標です。
以上
■関連ページ
>データ収集制御システム「SMARTDAC+(TM)」
http://www.smartdacplus.jp/
■本件に関するお問い合わせ
「製品に関するお問い合わせ・資料請求先」
>横河電機株式会社 IAプラットフォーム事業本部 ネットワークソリューション事業部 PMK部
http://www.yokogawa.co.jp/ns/ss/ns-cs-ja.htm