Article Detail
帝国データバンク、「シャープ」グループの下請企業実態調査結果を発表
特別企画:「シャープ」グループの下請企業実態調査
シャープグループ下請先、全国に1万2000社
〜うち4400社が直近決算で「減収」〜
<はじめに>
業績低迷が続いているシャープ。11月1日の2012年4〜9月期の決算発表を前に、再び注目度が高まっている。シャープ再建の行方を見守る取引先は全国各地にあり、これまで同社から直接、間接に仕事を得ていた全国各地の下請企業への影響拡大がとくに懸念される。
帝国データバンクは、企業概要データベース「COSMOS2」(143万社収録)の中から、シャープグループと直接、間接的に取引がある下請企業(一次下請先、二次下請先)を抽出し、社数・従業員数合計、都道府県別、業種別、直近業績について調査・分析した。
シャープグループの取引先実態に関する調査は、2012年9月6日に続いて2回目。
◇シャープグループとは、シャープ本体を含め、同社の2011年度・有価証券報告書に記載がある国内連結子会社および持ち分法適用関連会社など15社を調査対象とした
◇抽出条件は、製造業、卸売業、サービス業の3業種<食品・繊維などシャープグループの本業と関連の薄い業態は除く>で、資本金3億円以下の企業(個人含む)を「下請先」とした
◇シャープグループの複数社と取引関係がある企業については「1社」としてカウントした
◇取引の有無、売上高、所在地は最新のものとしたが、弊社調査後に変動している可能性もある
■調査結果(要旨)
1.シャープグループの下請企業の合計は全国で1万1971社となり、約1万2000社にのぼることが判明。これら一次下請先、二次下請先の総従業員数は67万7561人に達した
2.都道府県別に見ると、「東京都」が3245社(構成比27.1%)でトップ。このほか、「大阪府」(2740社、2位)、「広島県」(280社、9位)など、主な生産拠点のある県が上位に入った
3.業種別に見ると、一次下請先ではソフト受託開発が183社(構成比9.8%)で最も多い。二次下請先では、産業用電気機器卸が719社(同7.1%)でトップ
4.直近2期の業績が判明した1万393社を見ると、2011年度の「減収企業」は4431社(構成比42.6%)で全体の4割超。このうち、「2期連続減収企業」が1575社(同15.2%)を数えた
※調査結果詳細は添付の関連資料を参照
当レポートの著作権は株式会社帝国データバンクに帰属します。
当レポートはプレスリリース用資料として作成しております。報道目的以外の利用につきましては、著作権法の範囲内でご利用いただき、私的利用を超えた複製および無断引用を固く禁じます。