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東芝キヤリアと富士通ゼネラル、タイにコンプレッサーの製造合弁会社を設立で合意
タイにおけるコンプレッサー新製造合弁会社の設立について
東芝キヤリア株式会社と、株式会社富士通ゼネラルおよび同社の製造子会社であるFGA(Thailand)Co.,Ltd.(以下、FGAという。)は、空調機器用ツインロータリーコンプレッサーの製造合弁会社を設立することで本日合意しました。
新会社の名称(仮称)は、TCFGCompressor(Thailand)Co.,Ltd.(以下、TCFGという。)で、その出資比率は東芝キヤリアが51%、FGAが49%とし、2012年11月にタイ王国チョンブリ県のレムチャバン工業団地に設立する予定です。
空調機器の基幹部品であるコンプレッサーの市場規模は、世界的なエアコンの普及率の上昇にともない、2011年で約91百万台(対前年比で7.8%増)となり、今後も伸長が見込まれています。また、資源・エネルギーの価格高騰などから、空調機器に対してエネルギー効率を高めるニーズは年々高くなっており、高効率、コンパクト性が求められるハイティア(上位機種)向けのコンプレッサー市場は、空調機器向けコンプレッサー市場全体の伸長以上の需要拡大が期待されています。
今回の製造合弁会社設立により、東芝キヤリアにおいてはグローバル事業構造改革(注1)の加速を、富士通ゼネラルにおいては主軸である空調機事業のさらなる拡大に向け、コンプレッサー事業(注2)の強化を図ります。販路拡大やコスト競争力強化等の面で両社のシナジー効果を発揮し、大きく変わりつつある世界の空調機向けコンプレッサー市場においてイノベーションの実現をめざします。
(注1)東芝キヤリアは、2012年5月に、東芝キヤリアタイ社(所在地:パトゥムタニー県バンガディ工業団地)において第2製造棟の建設に着手し(2013年2月末竣工予定)、また2012年6月には、中国浙江省の杭州経済技術開発区と、同開発区内に中国国内向け空調機器の製造・販売拠点となる新会社を設立するプロジェクトを推進することで合意するなど、グローバル事業構造改革を推し進めており、今回の合弁会社設立もその改革の一環です。
(注2)富士通ゼネラルは、主軸である空調機事業の強化を図るため、2009年から中・大型空調機器用のコンプレッサーの開発、製造を開始しています。製造は、富士通ゼネラルの100%子会社であるFGAで行っておりますが、今回の東芝キヤリアとの製造合弁会社設立に伴い、FGAのコンプレッサー製造部門をTCFGに移管します。両社のシナジー効果により、コンプレッサー事業の強化を図ります。
※新製造合弁会社の概要などは添付の関連資料を参照