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アンリツ子会社、LTE端末認定支援ソフトを機能強化し販売開始

2012-10-27

LTE端末認定支援ソフトウェア 機能強化

LTE TDD方式のJATE技術基準適合認定試験と報告書作成を1日で実現
LTE TDDオプションMX702350A−002の販売を開始


 アンリツエンジニアリング株式会社(社長:高橋 敏彦 アンリツ株式会社の100%子会社)は、LTE端末認定支援ソフトウェアMX702350Aの機能を強化。新たにLTE TDD方式[※1]に対応した「LTE TDDオプションMX702350A−002」を開発。10月24日から販売いたします。

 MX702350Aは、LTEスマートフォン・携帯端末のJATE技術基準適合認定(注)試験に対応したソフトウェアであり、JATE技術基準適合認定試験で使用されるアンリツ製シグナリングテスタMD8475AおよびシグナルアナライザMS2690A、市販のデジタルオシロスコープを制御する機能を有しています。

 今回開発したMX702350A−002は、MX702350Aのオプションであり、LTE TDD方式のJATE技術基準適合認定試験に対応した試験シナリオ[※2]集とJATE申込用試験結果報告書の自動作成機能を搭載しています。

 MX702350AとMX702350A−002をMD8475Aにインストールすることにより、MD8475A、MS2690A、市販デジタルオシロスコープのシステム化が可能となり、LTE TDDスマートフォン・携帯端末のJATE技術基準適合認定試験とJATE申込用試験結果報告書の作成が自動で行えます。

 従来必要とされていた試験シナリオの作成や計測器ごとの個別操作、手作業での試験結果報告書作成が不要となり、経験のある端末メーカーでも約2週間要していた作業が1日で完了します。

 アンリツエンジニアリングは、すでに、MX702350AでLTE FDD方式[※3]のJATE技術基準適合認定試験を可能とするオプションを販売しています。

 さらに今回、LTE TDD方式にも対応したことにより、LTEスマートフォン・携帯端末の開発効率向上に貢献いたします。

 【JATE技術基準適合認定】
  端末機器が電気通信事業法令の技術基準に適合していることを認定(電気通信事業法第53条)すること。総務省令の「端末機器の技術基準適合認定等に関する規則」により実施される。財団法人 電気通信端末機器審査協会(JATE)が主な登録認定機関であり、端末機器メーカーはJATEに試験結果を報告し、認定を受けている。


[開発の背景]
 携帯電話等の無線機器は、事前に電波法に基づき、JATEなどの技術適合認定を受けることが必要とされており、LTEについては、技術基準適合認定等に関する試験方法の規則(平成16年総務省告示第九十九号)の一部にLTE方式携帯電話端末(別表第7号)の測定方法が規定されています。

 JATE技術基準適合認定の取得では、総務省の無線設備規則で定められた計測器(基地局シミュレータ・シグナルアナライザ・デジタルオシロスコープ)で試験を実施し、その結果をJATEに申請することが必要です。

 アンリツエンジニアリングは従来からアンリツ製シグナリングテスタMD8475AおよびシグナルアナライザMS2690A、市販のデジタルオシロスコープをシステム化し、LTE FDDスマートフォン・携帯端末のJATE技術基準適合認定試験と試験結果報告書の作成を効率よく行える「LTE端末認定支援ソフトウェアMX702350A」並びに「LTE FDDオプションMX702350A−001」を提供しています。

 さらに今回、LTE TDD方式への対応を図り、「LTE TDDオプションMX702350A−002」を開発しました。

 MX702350A、MX702350A−002を用いた試験システムでLTE TDDスマートフォン・携帯端末のJATE技術基準適合認定試験を行うことにより、試験シナリオの作成や計測器ごとの個別操作、測定後の結果解析、手作業での試験報告書作成などが不要。従来約2週間要していた作業が1日で完了できます。


[製品概要]
 LTE TDDオプションMX702350A−002は、LTE TDDスマートフォン・携帯端末のJATE技術基準適合認定試験に対応した試験シナリオ集とJATE申込用試験結果報告書の自動作成機能から構成されるソフトウェアです。

 すでに販売しているLTE端末認定支援ソフトウェアMX702350AとMX702350A−002をMD8475Aにインストールすることにより、MD8475A、MS2690A、市販デジタルオシロスコープのシステム化が可能。MD8475Aの画面に表示されるガイダンスに従って操作するだけで、JATE技術適合認定試験および測定データの収集が行えます。さらに、取得した測定データからJATE申込用フォーマットの試験報告書を自動作成できます。試験報告書は、オプションで提供している「英文出力オプションMX702350A−010」を利用することにより、英文での作成も可能です。

 <参考>
 ■LTE端末認定支援ソフトウェアMX702350A
  JATE技術基準適合認定試験のプラットフォームとなるソフトウェア。アンリツ製シグナリングテスタMD8475AおよびシグナルアナライザMS2690A、市販のデジタルオシロスコープを制御する機能を有している。

 ■シグナリングテスタMD8475A
  LTEの擬似基地局として動作するシミュレータ

 ■シグナルアナライザMS2690A
  被試験端末から出力されるRF信号の変化を記録する用途で使用される計測器。

 ■デジタルオシロスコープ(市販)
  被試験端末の高サンプリング分解能が必要とされる測定で使用される計測器。

 *参考画像は添付の関連資料を参照


[対象市場・用途]
 ■対象市場:スマートフォン・携帯端末メーカー
 ■用途:JATE技術基準適合認定取得に必要な特性試験とJATE申込用試験結果報告書作成


[営業情報]
 ■販売開始:10月24日
 ■予定販売台数:10セット(初年度1年間)
 ■予定販売価格:LTE TDDオプション          MX702350A−002  200万円

            <参考>
             LTE携帯端末認定支援ソフトウェア MX702350A      250万円
             LTE FDDオプション          MX702350A−001 200万円
             英文出力オプション           MX702350A−010 100万円

[用語解説]
 [※1]LTE TDD:Long Term Evolution Time Division Duplex
  LTE TDDは送信信号と受信信号を同じ周波数で短い時間間隔で分割し、交互に伝送する方式であり、下り(基地局から端末方向)100Mbps以上/上り(端末から基地局方向)50Mbps以上の通信を可能とする高速移動体通信システム。
 [※2]試験シナリオ
  データ転送試験の手順や通信条件を記述したプログラム。
 [※3]LTE FDD:Long Term Evolution Frequency Division Duplex
  LTE FDDは使用する周波数帯域を送信用と受信用に分割し、同時に送受信する方式であり、下り(基地局から端末方向)100Mbps以上/上り(端末から基地局方向)50Mbps以上の通信を可能とする高速移動体通信システム。


[アンリツエンジニアリング株式会社について]
 アンリツエンジニアリング株式会社は、アンリツグループの一員として、通信関連計測器の電子回路やプリント板、機構開発および組み込みソフトウェアやアプリケーション、システム開発により、長年にわたって情報通信ネットワークの一端を支えてまいりました。プロセス成熟度モデル(CMM)に基づく開発プロセスの実施によって、お客様へ最先端の技術を高品質かつスピーディに提供いたします。

 アンリツエンジニアリングは、ソフトウェア技術、プロトコル技術、テスト技術などを核としたお客様起点の先進サービスやソリューションにより、次世代通信ネットワークの発展に貢献してまいります。

 アンリツエンジニアリングに関する詳しい情報は、以下のウェブサイトをご覧下さい。
 http://www.anritsu-engineering.com/


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