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フリースケール、Nivisスマート・オブジェクト・ソリューション採用のIPv6ベースのMAN開発キットを発表

2012-10-25

フリースケール、Nivisスマート・オブジェクト・ソリューションを採用した
IPv6ベースのメトロポリタン・エリア・ネットワーク開発キットを発表

ワイヤレスの広域な「モノのインターネット(Internet of Things)」や
マシン・ツー・マシン・アプリケーションのソリューションを短期間での試作やフィールド試験が可能に



 東京(フリースケール・テクノロジ・フォーラム・ジャパン)−フリースケール・セミコンダクタ・ジャパン株式会社(本社:東京都目黒区下目黒1−8−1、代表取締役社長:ディビッド M.ユーゼ)は、メトロポリタン・エリア・ネットワーク(MAN)開発キットであるTWR−METRO−KIT−NA/JAの供給を開始することを発表しました。このキットを利用すれば、6LoWPAN準拠のスマート・オブジェクト・ネットワークを面倒な設定なしに短時間で構築し、開発済みのハードウェアに組み込んで、実際の環境に即したネットワークの性能評価を行うことができます。フリースケールは、要求の厳しいIPv6デバイス向けのソフトウェア・スタック開発において優れた実績を残しているという理由で、長年にわたり複雑なメッシュ・ネットワーク開発に携わっている技術系企業のNivisと協業してきました。

 メトロポリタン・エリア・ネットワークは、“ラスト・ワンマイル”のスマート・メータリング通信や街路照明の制御に理想的です。メトロポリタン・エリア・ネットワークは、通常は長距離通信での極めて高い信頼性と、1つのエッジ・ルータやデータ・コンセントレータでの数千台に及ぶノードの処理が必要とされ、しかも各ノードは数十個のホップを同時に処理することが求められます。

 フリースケールのメータリング、メディカル&コネクティビティ・ビジネス ディレクターであるブルーノ・ベイラックは、次のように述べています。「私たちが提供するのは、スマート・エネルギー・コネクティビティ・アプリケーションなど、条件が厳しい広域のRF環境でも誤作動を起こさないIPネットワークを実装するためのターンキー・ソリューションです。お客様のほとんどは、こうした複雑なネットワークを開発するための時間的余裕も専用のリソースもありません。このキットは、効率性に優れたハードウェアと実績のあるソフトウェアを統合することで、開発期間を数年単位で短縮します。」

 TWR−METRO−KIT−NA/JAは、バッテリ駆動の2つの小型ワイヤレス・エンド・ノードおよびPCを接続するための1つのワイヤレス・エッジ・ルータを搭載しており、ネットワークの評価と開発を行うための強固な基盤として利用できます。エンド・ノードは最大20台まで容易に拡張することが可能です。各エンド・ノードは、ARMR Cortex−M4コアをベースとするフリースケールのKinetis(キネティス)Kシリーズ・マイクロコントローラおよびフリースケールのMC12311サブギガヘルツ・スマート無線トランシーバで構成され、数マイルの距離ならRFパワー・アンプを追加せずに最大15dBm以上で送信する能力を備えたNivisスマート・オブジェクト無線モジュールです。エッジ・ルータの中核となるのは、Power ArchitectureRテクノロジをベースとしたフリースケールのQorIQ(コア・アイキュー)P1025プロセッサで、Nivisのエッジ・ルータ・ソフトウェアを実行します。
 キットおよびNivisスマート・オブジェクト無線モジュールは、アメリカ、カナダ、EU、および日本での使用が認可されることが見込まれており、開発者は評価を終えた後で迅速に大規模なフィールド試験のためのプロトタイプ製造に移行することができます。Nivisスマート・オブジェクト無線モジュールには完全なアプリケーション・プログラム・インタフェース(API)が定義されており、組込みシステム設計者はメトロポリタン・エリア・ネットワークのワイヤレス・コネクティビティが必要な場合に、モジュールを簡単に任意のホスト・プロセッサに接続することができます。また、任意のインターネット・ブラウザから自由にIPv6コマンドを送信して、ネットワークのエンド・ノードにアクセスすることも可能です。

 TWR−METRO−KIT−NA/JAは、IEEERおよびオープンのインターネット通信規格に完全に準拠します。スマート・オブジェクト・スタックのアプリケーション層、トランスポート層、およびネットワーク層は、CoAP、UDP、IPv6/6LoWPAN、RPL、およびICMPを含む最新のインターネット・エンジニアリング・タスク・フォース(Internet Engineering Task Force:IETF)の規格に準拠します。アプリケーション層のペイロードはEXI/XMLのエンコードによって決まります。無線は、IEEE 802.15.4eの新しいTime Synchronized Channel Hopping MACおよびIEEE 802.15.4g PHYの仕様に基づいて設計されています。Nivisは、スマート・グリッドおよび産業用ワイヤレス・ネットワークにおけるグローバル・リーダーであり、自社で策定したIPのスマート・オブジェクトのオープン・スタンダード・スタックのテストを、スマート・オブジェクト(iPSO)アライアンスのインターロップ・イベントで積極的に行ってきました。

 2012年8月にブリティッシュ・コロンビア州バンクーバーで開催されたIETFインターロップ・イベントでは、Nivisはフリースケールのメトロポリタン・エリア・ネットワーク開発キットを利用してテストを行い、クラウド・ホスティングアプリケーションを通じてカナダ、フィンランド、フランス、スウェーデン、およびアメリカに設置した装置との相互通信を成功させました。このときに使用したのは、スマート・オブジェクト(iPSO)のアプリケーション・テンプレート向けの標準IPです。この相互接続互換イベントには、他の8社のiPSO会員企業も参加しています。

 Nivisの技術ディレクターでIPSOインターロップ委員会の共同議長でもあるRobert Assimiti氏は、次のように述べています。「将来の“モノのインターネット”では、貴重なデータの交換が可能なさまざまなベンダのスマート・オブジェクトが相互に接続されるでしょう。私たちは、このイベントでモノのインターネットの基盤をより強化することができました。フリースケールの最先端のチップセットをベースとするNivisのスマート・オブジェクトは、強力なハードウェアとファームウェアが相乗効果を生み出しており、インターネットにおいて不可欠の要素になる可能性を秘めています。」


 ※以下、製品画像と、価格と供給や会社概要などリリースの詳細は添付の関連資料を参照


 FreescaleならびにFreescaleのロゴマークは、米国、またはその他の国におけるフリースケール社の商標、または登録商標です。文中に記載されている他社の製品名、サービス名等はそれぞれ各社の商標です。
 (c)2012フリースケール・セミコンダクタ・インク


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