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日産自、低速域での急な飛び出しなどに効果の「緊急操舵回避支援システム」を開発

2012-10-23

日産自動車、「緊急操舵回避支援システム」を開発


 日産自動車株式会社(本社:神奈川県横浜市西区、社長:カルロス・ゴーン)は17日、回避支援を行う安全技術である「緊急操舵回避支援システム」を開発したことを発表しました。

 このシステムは、ブレーキでは衝突を避けることが難しい状況において、障害物に衝突しそうになった際、自動ブレーキだけでなく自動操舵も行うことにより、高度な回避の支援を行うシステムです。低速域での急な飛び出しのような予測できないリスクが発生した場合、また、ドライバーの認知の遅れにより高速で渋滞末尾に追突しそうになった場合などにその効果は発揮されます。

 日産は、衝突事故の回避を支援する技術として、ブレーキによる制御技術の開発、市販化を行ってきました。さらにその効果を高めるため、ブレーキだけではカバーできない事故にも対応することが可能な技術の開発を進めてきました。ステアリングでの回避を行うには、回避するエリアに障害物がないことを検知する必要があり、常に周囲を検知し判断するという高度な技術が必要となります。日産は今まで培ってきた高度なセンシング技術と、車載コンピュータ(電子制御装置、ECU)による制御技術により、ブレーキだけでは間に合わない場合、自動でステアリングを切り、側方への回避を支援する技術を開発することに成功しました。

 このシステムは、車両前方のレーダーとカメラ、車両左右後方の2個のレーダー、周囲にとりつけられた5個のレーザースキャナーからの情報をもとに、まず「ブレーキでは回避できない衝突リスク」を察知します。同時に前方に障害物の無い回避ゾーンがあること、後側方から接近する車両がないことを確認し、ドライバーにステアリングを切るべき方向を示し、ドライバーが直ちに操舵できない場合には、自動で操舵して衝突の回避を支援します。

 ※参考画像は、添付の関連資料を参照

 日産は交通事故による死亡・重傷者数を実質ゼロにすべく、Vision Zero(ビジョンゼロ)という安全目標を掲げています。この目標を達成する推進力となるのが、車が置かれている状態を、「危険が顕在化していない」状態から「衝突後」にいたる6段階で捉え、それぞれの状態で発生する危険要因に対して最適なバリアを働かせる<セーフティ・シールド>というコンセプトです。「緊急操舵回避支援システム」はこの取り組みに基づいています。日産は今後もセーフティ・シールド・コンセプトに基づき、安全技術を進化させていきます。


<ブルーシチズンシップ>
 ブルーシチズンシップは「人々の生活を豊かに」というビジョンを実現するための、私たち日産の決意です。日産はお客さま、株主、従業員、地域社会を大切に思い、将来にわたって価値ある永続的なモビリティの提供に努めます。事業を通じて経済貢献すると同時に、社会の一員として、持続可能な社会の実現をめざします。

 ※ロゴは、添付の関連資料を参照


■ロングリリース:「安全」
 http://www.nissan-global.com/JP/DOCUMENT/PDF/TECHNOLOGY/2012/121017-02-j.pdf


以上

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スキャナ 神奈川県 日産

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