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リニアテクノロジー、3.3V・5Vシステム向けマルチプロトコル・トランシーバ「LTC2870/LTC2871」を販売
リニアテクノロジー、新製品「LTC2870/LTC2871」を販売開始
切り替え可能な終端を内蔵した、堅牢な3.3V/5V RS232/RS485マルチプロトコル・トランシーバ
2010年12月8日−高性能アナログICのリーディングカンパニーであるリニアテクノロジーは、3.3Vおよび5Vシステム向けに切り替え可能な終端を内蔵したマルチプロトコル・トランシーバ「LTC2870」および「LTC2871」の販売を開始しました。LTC2870は28ピン4mmx5mm QFNおよびTSSOPパッケージ、LTC2871は38ピン5mmx7mm QFNおよびTSSOPパッケージで供給されます。どちらも現在量産中で、1,000個時の参考単価は500円(税込み)からで、リニアテクノロジー国内販売代理店各社経由で販売されます。製品の詳細情報はhttp://www.linear-tech.co.jpをご覧ください。
RS485通信システムでは、信号の反射を最小限に抑えるために、通信バスの両端に終端抵抗が必要です。LTC2870とLTC2871は、いずれもピンで制御可能な終端抵抗を内蔵しているので、インタフェースを容易に再構成可能で、外付けの抵抗や制御リレーが不要です。終端抵抗はイネーブル時には、トランシーバ・プロトコルの選択(RS232またはRS485)に応じて自動的に接続または非接続に切り替わります。また、どちらのデバイスも高度なESD保護機能を備えており、電源オフ時でも動作時でもトランシーバのバス・ピンはLTC2870が±26kV、LTC2871が±16kVのHBM ESD耐量をもっています。LTC2870はI/Oラインを共有して2個のRS232 シングルエンド・トランシーバまたは1個のRS485差動トランシーバとして構成できます。これに対し、LTC2871は、それぞれ専用I/Oラインで、2個のRS232 トランシーバと1個のRS485トランシーバを個別に制御します。どちらのデバイスもマルチプロトコル・ネットワークの部品数を削減し、動作中に構成を変更できます。
LTC2870およびLTC2871は、ソフトウェアで選択可能なマルチプロトコル・インタフェース・ポート、POS端末、防犯カメラ、ケーブル中継器、プロトコル変換器などの多様なアプリケーションに適しています。1.7V〜5.5Vを選択できるロジック用電源により、デジタル信号のインタフェースが容易です。また、DC/DC昇圧コンバータを内蔵しているので、複数の電源を使用しなくてもRS232の電圧レベルをドライブできます。ドライバとレシーバは個別にディスエーブル可能で高インピーダンス状態になるので、低消費電力のシャットダウン・モードでの消費電流はわずか9μAです。終端の自動選択の他に、どちらのデバイスも半二重RS485と全二重RS485の切り替え機能を備えており、自己診断テストとデバッグのためにドライバ入力をレシーバ出力に接続するロジック・ループバック・モードを備えています。この他の保護機能として、すべてのピンでの±4kV以上の高度なESD保護、サーマル・シャットダウン、さらにRS485レシーバはフロート状態、短絡状態または終端されている入力に対する完全なフェイルセーフを備え、外付けネットワーク・バイアス抵抗が不要でUARTのロックアップを防止します。
LTC2870/LTC2871の特長:
・電源電圧範囲:3V〜5.5V
・1個のRS485トランシーバと2個のRS232トランシーバ
・20MbpsのRS485と500kbpsのRS232
・内蔵RS485(120Ω)終端抵抗と内蔵RS232(5kΩ)終端抵抗の自動選択
・ロジック・ループバック・モード
・高いESD耐量:ラインのI/Oピンは±26kV(LTC2870)/±16kV(LTC2871)、他のすべてのピンは±4kV
・1.7V〜5.5Vのロジック・インタフェース
・最大256のRS485ノードをサポート
・完全なフェイルセーフRS485レシーバにより、UARTのロックアップを防止
・28ピン4mmx5mm QFNおよびTSSOPパッケージ(LTC2870)、38ピン5mmx7mm QFNおよびTSSOPパッケージ(LTC2871)
フォトキャプション:同時プロトコルとRS485終端の同時切り替え
※画像は、添付の関連資料を参照
Copyright:2010 Linear Technology Corporation
■リニアテクノロジーについて
S&P 500の一員であるリニアテクノロジーは、過去30年にわたり広範囲に渡る高性能アナログICの設計・製造及びマーケティング活動を行い、世界中の多くの企業に提供しています。リニアテクノロジーの半導体は、私たちのアナログ世界と「通信」、「ネットワーキング」、「産業」、「自動車」、「コンピュータ」、「医療」、「精密機器」、「民生」さらには「軍需航空宇宙」システムで幅広く使用されている、デジタル・エレクトロニクスとの架け橋の役目を担っています。リニアテクノロジーは、パワーマネージメント、データ変換、信号調整、RF、インタフェース、μModuleサブシステムを設計・製造しています。
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