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J.D.パワー、2012年日本法人向けネットワークサービス顧客満足度調査結果を発表

2012-10-22

大企業市場ではソフトバンクテレコム、SMB市場では中部テレコミュニケーションが第1位を獲得

2012年日本法人向けネットワークサービス顧客満足度調査



 CS(顧客満足度)に関する調査・コンサルティングの国際的な専門機関である株式会社J.D.パワー アジア・パシフィック(本社:東京都港区、代表取締役社長:アルバート ラパーズ、略称:J.D. パワー)は、2012年日本法人向けネットワークサービス顧客満足度調査の結果を発表した。

 当調査は、通信事業者が提供するIP−VPNや広域イーサネット、インターネット接続サービスといった固定系の法人向けネットワークサービスに対する顧客満足度を明らかにするものである。今年は全国の従業員規模50名以上の企業を対象に6月から7月にかけて郵送調査を行った。当調査では、従業員数1,000人以上の企業を対象とした大企業市場と、従業員数50人以上1,000人未満の企業を対象としたSMB(中堅・中小企業)市場の2つの市場に分けて調査を行っており、大企業市場で438社、SMB市場では5,136社から回答を得た。尚、当調査では1回答社から最大2つの通信事業者の評価を得ており、評価件数は大企業市場で637件、SMB市場で6,470件となっている。

 当調査では、ネットワークサービスにおける総合的な顧客満足度に影響を与えるファクター(領域)として、「サービス内容/品質」、「障害・トラブル対応」、「営業・導入対応」、「コスト」の4つのファクターを設定し、各ファクターの詳細評価項目に関する顧客の評価をもとに総合満足度スコアを算出している(1,000ポイント満点)。

 大企業市場における総合満足度ランキングは、ランキング対象となった5社中、ソフトバンクテレコムが第1位となった。総合満足度スコアは612ポイントであった。ファクター別の評価では、「営業・導入対応」および「コスト」の2つのファクターにおいて他社を上回るトップ評価を得ている。第2位はNTTコミュニケーションズ(609ポイント)で同社は「サービス内容/品質」および「障害・トラブル対応」でトップとなった。第3位はKDDI(605ポイント)となった。

 SMB市場では、ランキング対象となった10社中、中部テレコミュニケーションが昨年に続き総合満足度第1位(総合満足度スコアは645ポイント)となった。ファクター別評価では、「サービス内容/品質」および「営業・導入対応」の2つのファクターで最も高い評価を得ている。第2位は九州通信ネットワーク(618ポイント)となり、同社は「コスト」ファクターでトップスコアとなった。第3位はケイ・オプティコム(605ポイント)となった。


◆クラウドサービスの普及は1割に留まる◆

 昨今、通信事業者各社ではネットワークサービスにプラスした新たなビジネスとしてクラウドやデータセンター関連のサービス展開に注力しているが、ネットワークサービスを利用している通信事業者においてクラウドサービスも利用しているという企業は市場全体では11%という水準に留まっており、その普及は大きくは進んでいない模様である。通信事業者からクラウドサービスの提案を受けたという企業は市場全体で1割とかなり少なく、顧客へのサービス提案も盛んに行われているとは言い難い。

 ネットワークだけではなくクラウドサービスも利用しているという企業では、通信事業者の「営業・導入対応」に対する満足度の高さが顕著となっている。中でも“ネットワークや関連サービスに関する提案力”といった項目に対する評価が高い。また、営業担当者に対して“(自社の)業務内容やネットワーク環境を理解している”、“(自社の)現状の課題を理解している“といった回答も多く見られ、このような営業担当者の顧客理解度の差がクラウド導入提案の成否を分ける要素となっていることも推察される。

 クラウドサービスの普及促進には、まずは顧客へのサービス提案活動そのものを増加させる必要があろう。加えて、サービスの機能・性能アピールといった商品紹介だけにとどまることなく、顧客個々の利用環境や懸念を理解した上でのソリューション提案型のアプローチを実施していくことが必要である。

 通信事業者からクラウドサービスの提案を受けたことがある企業の満足度は総じて平均を上回る傾向にある一方、その提案内容が顧客の業務内容やネットワーク環境を理解したものになっていなかったという場合においては、満足度は反対に平均以下の水準となってしまう現象も見られている。

 通信回線のみの提供という役割から脱却し、クラウドを始めより上位レイヤーにおけるサービス提供事業者へとシフトしていくためにも、日頃からの顧客接点を積極的に増やし、サービス提案力を強化していく取り組みが求められる。

 *J.D. パワーが結果を発表する調査はすべてJ.D. パワーが第三者機関として自主企画により実施したものです。


<株式会社J.D. パワー アジア・パシフィックについて>
 当社は米国J.D. パワー・アンド・アソシエイツの日本を含むアジア地域でのビジネスの拠点として1990年に設立された。自動車業界を始め通信、IT、金融、保険、トラベルなど様々な業界において顧客満足に関する調査やコンサルティングを実施している。尚、J.D. パワーではシンガポール、北京、上海、バンコクに拠点をもち、日本、オーストラリア、中国、インド、インドネシア、マレーシア、フィリピン、台湾、タイ、ベトナムで調査を実施している。会社概要や提供サービスなどの詳細は当社ウェブサイトhttp://www.jdpower.co.jpまで


<J.D. パワー・アンド・アソシエイツについて>
 ザ・マグロウヒル・カンパニーズの一部門であるJ.D. パワー・アンド・アソシエイツ(本社:米国カリフォルニア州ウェストレイク・ビレッジ)は、パフォーマンス改善、ソーシャル・メディア、顧客満足に関するインサイトとソリューションを提供している国際的なマーケティング情報サービス企業である。数百万人の消費者からの回答をもとに品質や顧客満足度に関する調査を毎年行なっている。


<ザ・マグロウヒル・カンパニーズについて>
 2011年9月12日にマグロウヒルは、国際的な金融市場に情報・分析サービスを提供する世界有数のビジネス情報サービス企業であるマグロウヒル・フィナンシャルと、世界規模でのデジタル教育サービスに特化した教育事業のマグロウヒル・エデュケーションの2社に分割すると発表した。マグロウヒル・フィナンシャルの主なブランドはスタンダード&プアーズ・レーティング・サービス、S&P Capital IQ、S&P Indices、プラッツ・エナジー・インフォメーション・サービス、J.D. パワー・アンド・アソシエイツである。

 世界40カ国に280カ所以上の拠点、約23,000人の従業員を有し、2011年の売上高は62億ドルにのぼる。詳細はウェブサイトhttp://www.mcgraw-hill.comまで。


<ご注意>
 本紙は報道用資料です。(株)J.D. パワー アジア・パシフィックの許可無く本資料に掲載されている情報および結果を広告または販促活動に転用することを禁止します


※グラフ資料は、添付の関連資料を参照

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