ＩＲジャパン、ウルトラファストＩＧＢＴ（絶縁ゲート型バイポーラ・トランジスタ）を発売

インターナショナル・レクティファイアー
ウルトラファストＩＧＢＴ（絶縁ゲート型バイポーラ・トランジスタ）を２品種発売
〜　耐圧６００Ｖのトレンチ構造、白物家電のモーター駆動向け　〜


　パワー・マネジメント（電源管理）技術で世界をリードするインターナショナル・レクティファイアー・ジャパン（ＩＲジャパン）株式会社（本社：東京都新宿区）は１７日、ＩＧＢＴ（絶縁ゲート型バイポーラ・トランジスタ）シリーズを拡張し、新たに耐圧６００Ｖの２品種（「ＩＲＧＲ４０４５ＤＰｂＦ」と「ＩＲＧＳ４０４５ＤＰｂＦ」）を発売しました。２品種ともトレンチ構造のウルトラファストＩＧＢＴで、洗濯機や冷蔵庫などの白物家電製品や軽工業のモーター駆動用途向けで、性能の改善と高効率化に貢献します。

　ＩＲＧＲ４０４５ＤＰｂＦとＩＲＧＳ４０４５ＤＰｂＦは、より高い周波数において、電力密度と効率をより高めるために、スイッチング損失と導通損失を著しく低減するＩＲ社の薄いウエハーのフィールド・ストップ・トレンチ技術を利用しています。パッケージはＤ−ＰａｋとＤ２Ｐａｋで、ファスト・リカバリ・ダイオード（＊１）を同じパッケージに搭載しています。公称コレクタ電流は２品種とも６Ａで、短絡耐量は５μｓです。
　今回の新しいデバイスは、より高い電力密度を得るためにコレクタ−エミッタ間電圧ＶＣＥ（ｏｎ）を低減して消費電力を削減しています。ＶＣＥ（ｏｎ）の温度係数が正なので容易に並列接続できます。２品種とも、スイッチング周波数範囲が広く、最高２０ｋＨｚまで最適化されています。

　ＩＲＧＲ４０４５ＤＰｂＦとＩＲＧＳ４０４５ＤＰｂＦは、半導体チップまたはパッケージ品のいずれでも提供できます。この他の重要な特徴には、信頼性改善のための、最大定格電圧まで最大定格電流を供給可能な広い逆バイアス安全動作領域（ＲＢＳＯＡ）、最大接合部温度１７５℃、低ＥＭＩ（電磁干渉）雑音などがあります。
　ＩＲ社のホームページ（http://www.irf.com）からデータシートを入手できます。オンラインのＩＧＢＴセレクション・ツール（http://mypower.irf.com/IGBT）も利用できます。半導体チップでの供給に関しては弊社営業部にお尋ねください。
　１万個購入時の単価は、ＩＲＧＲ４０４５ＤＰｂＦが１．３１米ドルから、ＩＲＧＳ４０４５ＤＰｂＦ　が１．１０米ドルからの予定です（米国での参考価格）。欧州の規制ＲｏＨＳ（特定物質の使用規制）に準拠しています。データシートと画像データはＩＲジャパンのホームページ（http://www.irf-japan.com）からも入手できます。


【表　耐圧６００ＶのウルトラファストＩＧＢＴ（絶縁ゲート型バイポーラ・トランジスタ）２品種の概要】

　※添付の関連資料を参照


＜用語説明＞

＊１）ファスト・リカバリ・ダイオード：ＩＧＢＴ素子と逆向き（エミッタからコレクタへ）に接続したダイオードです。


　※製品画像は添付の関連資料を参照


＜インターナショナル・レクティファイアー（ＩＲ（Ｒ））社について＞
　ＩＲ社はパワー・マネジメント（電源管理）技術のリーダーです。ＩＲ社のアナログＩＣ、アナログ／デジタル混在ＩＣ、最先端デバイス、電源のシステムや部品は、コンピュータの性能向上や、世界で最も電力消費の大きいモーターの省エネに貢献しています。コンピュータ、省エネ家電、照明器具、自動車、衛星・航空・防衛システムなどの主な製造企業は、次期製品の性能向上のためにＩＲ社のパワー・マネジメント・ソリューションに頼っています。本社は米国カリフォルニア州エルセグンド。ホームページはhttp://www.irf.comです。


＜商標に関する注意＞
　ＩＲ（Ｒ）はＩｎｔｅｒｎａｔｉｏｎａｌ　Ｒｅｃｔｉｆｉｅｒ　Ｃｏｒｐｏｒａｔｉｏｎの登録商標です。当資料に記載されるその他の製品名の商標はそれぞれの所有者に帰属します。