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フリースケール、「QorIQT1/T2ファミリ」を拡充する64ビット組込みプロセッサを発表

2012-10-20

フリースケール、QorIQ Tシリーズを拡充する4種のピン互換64ビット・プロセッサを発表

ギガビット・イーサネット・スイッチを統合した初の64ビット組込みプロセッサを含む、エントリレベルからミッドレンジのアプリケーション向けにスケーラブルな性能を実現するT1/T2マルチコア・プロセッサ



 フリースケール・セミコンダクタ・ジャパン株式会社(本社:東京都目黒区下目黒1−8−1、代表取締役社長:ディビッド M.ユーゼ)は、64ビット・プロセッサ「QorIQ(コア・アイキュー)T1/T2ファミリ」を拡充するべく、ギガビット・イーサネット・スイッチを統合した業界初の64ビット組込みプロセッサである「ルータ・オン・チップ」のクアッドコアT1040を含む、4種の新製品を発表しました。

 今回の新製品の追加により、QorIQ T1/T2ファミリは、業界最高クラスの拡張性を持つ、ピン互換性を備えた64ビット組込みマルチコア通信プロセッサ・ポートフォリオとなります。Power Architecture(R)テクノロジをベースとするこれらの新製品は、エントリレベルからミッドレンジのネットワーク/プリンタ/セキュリティ機器アプリケーションをターゲットにしています。

 T1ファミリのデュアルコア/クアッドコア・デバイスとT2ファミリの仮想8コア・デバイスで、デュアル1.2GHzから8コア1.8GHzまでの幅広い性能レンジをサポートします。T1040に加えてフリースケールが今回発表する製品は、2つのコアと1つのEthernetスイッチを統合したT1020、デュアルコアのT1022、Power Architecture e6500コアをベースとする仮想8コアのT2081で、すべてピン互換性を備えています。

 フリースケールの副社長兼ネットワーキング・プロセッサ・ディビジョン担当ジェネラル・マネージャであるベルント・リーンハルトは、次のように述べています。「フリースケールは、これまで培ってきたネットワーキングIPとインテリジェントな統合性の強みをまた新たに活用して、業界最高クラスの拡張性とピン互換性を備えたマルチコア通信プロセッサ・ポートフォリオを提供します。イーサネット・スイッチを統合したQorIQ T1040は、特にネットワーク機器メーカーにとって重要で、システムのチップ数削減、開発時間の短縮、コスト削減、省エネに貢献できる製品です。」

 T1/T2デバイスは、CoreNetやPCI Express(R)、イーサネットといったネットワーク・インタフェースに加え、固定機能とネットワークのオフロードを拡張したフリースケールのデータ・パス・アクセラレーション・アーキテクチャ(DPAA)を含むプログラマブル処理ユニットと固定処理ユニットの組み合わせ、更に高性能なパターン・マッチング/セキュリティ機能を統合します。フリースケールが誇るインテリジェントな統合性と先進的な設計/プロセス技術により、最適化された性能と拡張性を実現し、柔軟な電力調整を通じて優れたエネルギー効率の設計が可能となります。
 8ポートの内蔵ギガビット・イーサネット・スイッチに加え、新しいT1040とT1020は、フリースケールのDPAAエンジン、多様なプロトコル・セットをサポートするQUICC Engineブロック、共有仮想化技術、次世代セキュリティ機能など、先日発表されたT1042の機能や特性をすべて備えています。1.2〜1.4GHzのスケーラブルな性能をサポートし、高性能な電力管理システムは、エネルギー効率に優れたファンレス設計を可能にするディープ・スリープ・モードをサポートします。

 T1040/T1020プロセッサは、優れたワットあたり性能を実現し、全体的なシステム・コストと消費電力を抑えつつ、設計を簡素化するため、低価格ルータに最適です。主要なタスクをスイッチ側にオフロードすることで、CPUを他のタスクに専念させることができるため、フリースケールの現行世代のQorIQ P1プロセッサに比べて、同等レベルの消費電力で2〜4倍の性能を発揮します。ターゲット・アプリケーションとしては、エンタープライズ/サービス・プロバイダ向けのスイッチ/ルータ機器、セキュリティ・アプライアンス、ファクトリ・オートメーションやスマート・グリッド向けの産業ネットワーク製品などがあります。

 新しいデュアルコアT1022プロセッサは、フリースケールの現行世代のQorIQ P1/P2デバイスと比べて、同等レベルの消費電力で2〜4倍の性能とSerDes帯域幅を実現します。エンタープライズ向けのスイッチ/ルータ機器、セキュリティ・アプライアンス、ファクトリ・オートメーション・ネットワーク製品など、消費電力制約の厳しいさまざまなアプリケーションに理想的です。

 新しいT2081デバイスは、最大1.8GHzで動作する4つのデュアルスレッド対応Power Architecture e6500コアを統合しており、フリースケールのミッドレンジの45nm QorIQ Pシリーズ・デバイスと比べて、2倍以上のコア性能とキャッシュ・サイズ、SerDes帯域幅、イーサネット接続性を備えつつ、消費電力は同等レベルに抑えられています。主な特長として、先進的な仮想化技術、多様なI/Oオプション、DPAA、堅牢なセキュリティ機能などを備えています。e6500コアのデュアルスレッド技術により、シングルスレッドの場合に比べて1.7倍の性能を実現し、搭載された128ビットAltiVec SIMD(Single Instruction Multiple Data)ベクタ・プロセッサは、メディア・アクセラレーションやレーダー処理など、従来はDSPが処理していた演算を、はるかに少ない消費電力で実行します。T2081は、コントロール・プレーンやコントロール/データ統合プレーンの処理向けに設計されています。ターゲット・アプリケーションとしては、モバイル・バックホール機器、LTE/WCDMAチャネル・カード、コントロール・カード/NIC、試験/計測製品などがあります。


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 ※以下、リリース詳細は添付の関連資料を参照


 FreescaleならびにFreescaleのロゴマークは、米国、またはその他の国におけるフリースケール社の商標、または登録商標です。文中に記載されている他社の製品名、サービス名等はそれぞれ各社の商標です。

(C)フリースケール・セミコンダクタ・インク

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