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アジレント、ロジック解析向けコンプライアンス試験ソリューションを発表
アジレント・テクノロジー、DDR4メモリおよびLPDDR3メモリの
メモリ・アプリケーションにおいて
ロジック解析向けに業界初のコンプライアンス試験ソリューションを発表
測定のカスタマイズ、プロトコル違反のリアルタイム・モニタが可能に
アジレント・テクノロジー株式会社(社長:梅島 正明、本社:東京都八王子市高倉町9番1号)は、コンピュータ用および組み込み用のDDR/2/3/4メモリおよびLPDDR/2/3メモリ向けに、業界初のコンプライアンス試験ソリューションを発表します。このソリューションとアジレントのロジック・アナライザを併用することで、DDR/2/3/4メモリおよびLPDDR/2/3メモリ・システムの動作をリアルタイムで観測し、プロトコルおよびバス・レベルのタイミングにおいて、発見の困難な間欠現象を容易に特定することができます。
今回発表のソフトウェアでは、ユーザが測定をカスタマイズすることが可能です。既存のテストグループに変更を加えることや、独自のテストグループを定義してプロトコルやバス・レベルの違反を検出することができます。独自のテストグループを作成する場合、アジレントのロジック・アナライザで有効なあらゆるトリガを用いて定義することが可能です。
当社の電子計測事業部(Electronic Test Division)メモリ・プログラム・マネージャのペリー・ケラー(Perry Keller)は次のように語っています。
「コンピュータ用メモリや組み込みメモリのシステムを開発されているお客様からは、プロトコルやバス・レベルのタイミングの問題を、データをすべて捕捉してから解析するのではなく、リアルタイムで検出する方法はないかというお問い合わせをいただいておりました。今回発表の新しいソリューションでは、設計上の問題を迅速に発見することが可能なため、お客様の製品の迅速な市場投入にもお役に立てるかと存じます。」
ペリーは、JEDEC DDRメモリ標準委員会に、当社を代表して参加しています。
プロトコル・デバッグおよび検証ソリューションは、以下の3製品から構成されています。
.Agilent B4621B DDR/2/3/4用バス・デコーダ
.Agilent B4622B DDR/2/3/4およびLPDDR/2/3向けプロトコル・コンプライアンスおよび解析ツール
.Agilent B4623B LPDDR/2/3用バス・デコーダ
DDR/2/3/4メモリのデバッグおよび検証用のバス・デコーダ「B4621B」は、当社のロジック・アナライザ用のソフトウェアで、メモリの動作のプロトコル・デコードを行います。このソフトウェアは、捕捉した信号をバスのふるまいを理解しやすいよう色別で表示します。最大2.5Gb/s(ギガビット/秒)で捕捉した関連するデータ・バーストの様子を可視化します。
DDR/2/3/4メモリおよびLPDDR/2/3メモリ用プロトコル・コンプライアンスおよび解析ツール「B4622B」は業界唯一のプロトコル・コンプライアンス・ツールです。DDR4メモリおよびLPDDR3メモリ向け自動リアルタイム・コンプライアンス試験アプリケーションとしても業界初の製品となります。プロトコル違反の自動リアルタイム検出、捕捉したデータの後処理によるプロトコル違反の検出、パフォーマンス測定、物理アドレスでのトリガ生成などを自動的に行います。
LPDDR/2/3メモリのデバッグおよび検証向けバス・デコーダ「B4623B」は、当社のロジック・アナライザ用のソフトウェアで、LPDDR/2/3メモリの動作のプロトコル・デコードを行います。このソフトウェアは、捕捉した信号を元に、関連するデータ・バーストの様子を理解しやすいように表示します。LPDDR2/3メモリの全データ・レートに対応しており、コマンド、プロトコルのトランザクション・タイプ、ロー/カラム/バンクアドレスおよびこれらのアドレスをデコードした物理アドレス、データを表示します。
当社のプロトコル・デバッグ/検証向け、コンプライアンス試験ソリューションの詳細は以下のウェブサイトでご覧いただけます。
.http://www.agilent.co.jp/find/B4621
.http://www.agilent.co.jp/find/B4622
.http://www.agilent.co.jp/find/B4623
※画像イメージは添付の関連資料を参照
<販売価格等>
*販売価格(発表日時点での税抜き参考価格です):523,091円から
*販売開始日:2012年10月11日
*出荷開始予定時期:2012年11月
※既存のB4621A、B4622A、B4623Aのユーザ向けには、アップグレード・ライセンスを提供
今回発表のコンプライアンス試験ソリューションは、4.0GT/sに対応した「Agilent U4154A ロジック・アナライザ・モジュール」との併用を推奨します。U4154Aの詳細は、以下のウェブサイトでご覧いただけます。
http://www.agilent.co.jp/find/U4154A
当社のDDRおよびメモリ測定ソリューション全体についての詳細は、以下のウェブサイトでご覧いただけます。
http://www.agilent.co.jp/find/ddr
<アジレント・テクノロジーについて>
アジレント・テクノロジー(NYSE:A)は、化学分析、ライフサイエンス、診断、エレクトロニクス、コミュニケーション市場における世界のプレミア・メジャメント・カンパニーであり、またテクノロジー・リーダーでもあります。20,000名の従業員を擁し、100カ国以上でビジネスを展開しています。アジレントは、2011年10月期、66億ドルの売上高を達成しました。アジレント・テクノロジーの情報は、以下のウェブサイトでご覧ください。
http://www.agilent.co.jp
※このプレスリリース中の「アジレント・テクノロジー」、「アジレント」、「当社」は、文脈により、「アジレント・テクノロジーズ・インク」、その日本法人や各国の法人、グループ全体を指すことがあります。
■お客様からのお問い合わせ先
計測お客様窓口
電話:0120−421−345