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日立、肥後銀行の大規模シンクライアントシステムを刷新

2012-10-15

肥後銀行の大規模シンクライアントシステムをサーバ仮想化技術を活用して刷新
仮想デスクトップ環境とコミュニケーションツールの連携を実現しワークスタイル改革を支援



 株式会社日立製作所(本社:東京都千代田区、執行役社長:中西 宏明/以下、日立)は、株式会社肥後銀行(本店:熊本県熊本市、代表取締役頭取:甲斐 博/以下、肥後銀行)において、行員のワークスタイル改革を支援するシンクライアントシステム「肥銀ターミナルサービスシステム」の刷新を担当し、このたび、本格的に稼働開始しました。

 肥後銀行は、業界に先駆けて2001年にシンクライアントシステム「肥銀ターミナルサービスシステム」を稼働しました。2005年に刷新した第二世代のシステムでは、融資や顧客管理のシステムと新たに連動させるなど、適用範囲を拡大するとともに、利用ユーザー数を拡充し、行員の業務効率向上に向けたシステムの改善に、積極的に取り組んできました。今回、肥後銀行は、システム基盤のハードウェアの老朽化や、同時利用可能なユーザー数の不足など、第二世代のシステムにおける課題の解決と、ITコストの削減、さらなる行員の業務効率の向上、ワークスタイルの改革を目的として、第一世代からシステム構築を担当している日立と共同でシステムの刷新に取り組みました。今回稼働した第三世代のシステムでは、初めてシステム基盤にサーバ仮想化技術を活用し、全行員を対象とした約3,000ユーザー分の仮想デスクトップ環境を有する大規模なシンクライアントシステムを構築しました。システムの主な特長は、以下のとおりです。


1. システムの利便性の向上
 同時利用可能なユーザー数を従来の1,600ユーザーから2,000ユーザーに拡大し、システムへの負荷が集中する出社時間帯における仮想デスクトップ環境へのログイン時間を従来の平均約150秒から約30秒に短縮(*1)するなど、システムの利便性を向上しました。


2. サーバ仮想化技術によるITコスト削減
 システム基盤に高信頼なITプラットフォーム製品とサーバ仮想化技術を活用したことで、システム全体の安定性を損なうことなく、物理サーバの台数を従来比で約4分の1に削減(*2)し、大幅な省スペース化を実現しました。同時に、特定業務用PCなどもサーバ仮想化技術を活用して集約(*3)し、システム全体では従来比で消費電力を約40%削減(*4)するなど、ITコストを低減しました。


3. 仮想デスクトップ環境とコミュニケーションツールの連動による行員のワークスタイル改革の推進
 インスタントメッセージや在席管理、Web会議などのコミュニケーションツールを新たに導入し、仮想デスクトップ環境と連携させることにより、行員のワークスタイル改革を支援し、肥後銀行と顧客との接点の強化、サービスの向上に貢献します。


 日立は、これまで培ってきた多くのデスクトップ仮想化の実績に今回の大規模システム構築によるノウハウも加え、シンクライアントで情報漏えいの防止とITリソースの最適化を実現する「セキュアクライアントソリューション」を積極的に提案していきます。


 *1 システムへの負荷が集中する出社時間帯(8時〜9時)における仮想デスクトップ環境へのログイン時間を、従来の平均約150秒からシステム構築時の目標時間として60秒、稼働開始後の実測値として約30秒に短縮しました。
 *2 従来のシステムでは、デスクトップ仮想化環境と、ファイルサーバ機能、プリンターサーバ機能などの関連システムを、物理サーバ120台で構築していましたが、今回、コミュニケーションツールなどの新機能を追加した上で、物理サーバ32台の上に仮想サーバ150台を構築し、物理サーバ台数を約4分の1に集約しました。
 *3 従来は、個別に運用していた特定業務用PC365台と、部門サーバなどの老朽化したサーバを、今回、物理サーバ8台の上に構築したサーバ仮想化環境に集約しました。
 *4 従来のシステムで使用していたサーバおよびストレージにかかる消費電力57kWと今回刷新したシステムで使用しているサーバおよびストレージにかかる消費電力34kWの比較。


<今回稼働したシステムの構成>
 今回稼働した第三世代のシステムでは、統合サービスプラットフォーム「BladeSymphony」のハイエンドモデル「BS2000」32台とミッドレンジディスクアレイ「Hitachi Adaptable Modular Storage2000シリーズ」(以下、「AMS2000シリーズ」)を採用し、約3,000ユーザー分の仮想デスクトップ環境や周辺システムを統合しています。仮想デスクトップ環境の構築には、Citrix(R) XenApp(R)を利用し、Citrix(R) XenApp(R)を稼働させるサーバ仮想化環境に、Microsoft(R) Windows Server(R) 2008 Hyper−V(R)(以下、Hyper−V(R))と、日立独自のサーバ論理分割機構Virtage(バタージュ)を適用し、統合運用管理「JP1」で運用を管理しています。出社時間帯における仮想デスクトップ環境へのログイン時間の短縮は、各ユーザーのプロファイルを「AMS2000シリーズ」に搭載した読み込み性能が高いSSDに格納し、仮想サーバ間の独立性が高く負荷変動に伴う性能低下などの影響を防止できるVirtageを活用して読み出すことで実現しています。また、従来は個別に運用していた特定業務用PCや部門システムなどの老朽化したサーバを、「BladeSymphony」の小型高集積モデル「BS320」とHyper−V(R)を活用したサーバ仮想化環境に統合しました。さらに、コミュニケーションツールであるMicrosoft(R) Lync(TM)を新たに導入し、仮想デスクトップ環境と連携させました。


<今回稼働したシステムの概要図>

 ※添付の関連資料を参照


<関連情報>
 ・統合サービスプラットフォーム「BladeSymphony」
 http://www.hitachi.co.jp/bds/
 ・日立サーバ論理分割機構Virtage
 http://www.hitachi.co.jp/virtage/
 ・ミッドレンジディスクアレイ「Hitachi Adaptable Modular Storage2000シリーズ」
 http://www.hitachi.co.jp/storage/
 ・セキュアクライアントソリューション
 http://www.hitachi.co.jp/spc/


<他社所有商標に関する表示>
 ・Citrix、XenApp、XenDesktopは、Citrix Systems, Inc.の米国あるいはその他の国における登録商標または商標です。
 ・Microsoft、Windows Server、Hyper−V、Lyncは、米国Microsoft Corporationの米国及びその他の国における登録商標または商標です。
 ・記載の会社名、製品名は、それぞれの会社の商標または登録商標です。


以上

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