ブロケード、Ｂｒｏｃａｄｅ　ＭＬＸｅシリーズ・ルーター向け２４ポート１０ＧｂＥモジュールを提供

Ｂｒｏｃａｄｅ　ＭＬＸｅコア・ルータ、業界最高の１０ＧｂＥポート密度で、市場をリード



■Ｂｒｏｃａｄｅ　ＭＬＸｅコア・ルータおよびＢｒｏｃａｄｅ　ＡＤＸアプリケーション・デリバリ・スイッチにおいて対応可能な規模と制御能力を強化し、ＳＤＮ（Ｓｏｆｔｗａｒｅ−Ｄｅｆｉｎｅｄ　Ｎｅｔｗｏｒｋｉｎｇ）戦略を促進
　ブロケード　コミュニケーションズ　システムズ株式会社（本社：東京都千代田区、代表取締役社長：青葉雅和、資本金：２億円）は本日、シャーシ当たり最大７６８個の１０ＧｂＥ（ギガビット・イーサネット）ポートを搭載可能とするＢｒｏｃａｄｅ（Ｒ）　ＭＬＸｅ（Ｒ）シリーズ・ルータ向けの新しい２４ポート１０ＧｂＥモジュールをリリースし、業界先進のポート密度および性能を提供することで、Ｓｏｆｔｗａｒｅ−Ｄｅｆｉｎｅｄ　Ｎｅｔｗｏｒｋｉｎｇ（ＳＤＮ）への対応をさらに促進したことを発表しました。第４世代半導体技術とＢｒｏｃａｄｅ　ＭａｘＳｃａｌｅ−１６０パケット・プロセッサ技術を利用した新しいモジュールは、１０ＧｂＥ密度を従来の３倍に高め、高容量・高性能データセンター・コアおよびサービス・プロバイダ・ネットワーク向けに開発されました。また、ブロケードは、性能や柔軟性を低下させることなく、新しいマルチテナンシ機能を提供するＢｒｏｃａｄｅ　ＡＤＸアプリケーション・デリバリ・スイッチ向けソフトウェア・バージョン１２．５を発表しました。

　動画、モバイル・デバイス、およびクラウドによって膨大に増加しているデータ・トラフィックは、ネットワーク・トラフィックの特性に変化をもたらし、データセンターからサービス・プロバイダ・コアに及ぶネットワーク・アーキテクチャに対して新たな需要を喚起しました。新しい２４ポート　１０ＧｂＥモジュールを備えるＢｒｏｃａｄｅ　ＭＬＸｅルータは、高ポート密度、拡張性の高いＭＰＬＳ、豊富なルーティングおよびディープ・バッファリング機能が求められる大規模サービス・プロバイダ“スーパーコア”ネットワークおよびインターネット・データセンター・コア・アプリケーションに最適化されています。

　新しい２４ポート　１０ＧｂＥモジュールを使用することで、通信事業者は高速伝送および迅速なコンバージェンスに対応できるよう最適化された、非常に拡張性の高いＢＧＰフリーのＭＰＬＳ“スーパーコア”ネットワークを構築することができます。通信事業者は、デバイス数を減らし、ネットワーク・コアからのＩＰルーティングを低減することで、アーキテクチャを著しく簡素化し、設備投資および運用コストを削減することができます。また、このアプローチはＯｐｅｎＦｌｏｗなどの技術を利用したＳＤＮを実現するための重要な要素でもあり、Ｂｒｏｃａｄｅ　ＭＬＸｅルータを使って最大１００Ｇｂｐｓの個別のトラフィック・フローを制御することができます。その結果、ネットワーク・リソースの利用率を最大限に高め、トラフィックのより高度な制御を可能にし、競争力のあるサービスレベルと強力なビジネス価値を自社の顧客に提供することができるようになります。

　大規模データセンターのネットワーク運用者にとって、新しい２４ポート　１０ＧｂＥモジュールによって実現される７６８ポートの密度は、ネットワーク・コアの統合を大きく前進させるものです。先進的なレイヤ３スイッチング機能、およびアクセス制御のフル機能サポート、業界先進の６４ポート・リンク・アグリゲーション（ＬＡＧ）機能によるルーティングおよびフォワーディングのサポートにより、データセンター・コアに設置されたＢｒｏｃａｄｅ　ＭＬＸｅはアクセスおよびアグリゲーション・レイヤで稼動するＢｒｏｃａｄｅ　ＶＣＳ（Ｒ）　ファブリック技術搭載のＢｒｏｃａｄｅ　ＶＤＸ（Ｒ）スイッチ・ファミリをシームレスに補完します。

■ブロケード　サービス・プロバイダおよびアプリケーション・デリバリ製品担当バイスプレジデント　ケン・チェン（Ｋｅｎ　Ｃｈｅｎｇ）談
　「通信事業者は、自社のネットワークを拡大させ、より多くのルータやサブネット、および大容量のダイナミック・フローによってもたらされる一層の複雑性を管理することが困難になっています。新しい２４ポート　１０ＧｂＥモジュールを備えるＢｒｏｃａｄｅ　ＭＬＸｅコア・ルータと業界先進のＳＤＮ技術により、通信事業者は自社のコア・ネットワークを大きく拡張しつつ、ネットワークの複雑性とコストを大幅に低減させることができます」

　本日、ブロケードはハードウェアでサポートされる新しいマルチテナンシ機能を提供し、Ｂｒｏｃａｄｅ　ＡＤＸアプリケーション・デリバリ・スイッチの機能を著しく拡張する同スイッチ用ソフトウェアのバージョン　１２．５を併せて発表しました。このマルチテナンシ機能は、柔軟なアプリケーション・デリバリ・リソース仮想化機能と特定用途向けハードウェアの性能を兼ね備えています。この機能は、高度に統合されたマルチテナント環境を構築しつつ、同水準のＳＬＡおよびきめ細かい階層化されたサービスを提供することを可能にすることで、クラウドならびにホスティング・プロバイダ、およびサービス志向の企業のＩＴ部門によるアプリケーション・デリバリの導入モデルを飛躍的に進歩させます。

　この真のキャリアグレード・マルチテナント・アーキテクチャは、専用ハードウェアによるアプリケーション・デリバリ・リソースの割り当てにより、顧客とアプリケーションを分離し、柔軟な設計により、要件の変化に合わせて、これらのリソースをコスト効率良く拡張あるいは縮小することができます。こうした柔軟性に優れたアプローチは、サービス事業者がクラウド・サービスを提供する方法に合った柔軟性の高いインフラ取得および導入モデルを可能にし、サービス事業者は、自社のネットワークを完全に仮想化して、新しいサービスのプロビジョニングを簡素化し、インフラ利用率を最大限に高めることで、消費電力およびスペース関連コストを最大７０％低減させつつ、デバイス数を３２台からわずか１台に減少させることで、ネットワーク効を一層向上させることができます。

■Ｓｏｆｔｗａｒｅ−Ｄｅｆｉｎｅｄ　Ｎｅｔｗｏｒｋｉｎｇ（ＳＤＮ）に対する継続的な取り組み
　本日発表された新製品は、本年５月に発表されているブロケードのＳＤＮに向けた戦略およびビジョンに基づき、ＳＤＮをサポートするものです。ＳＤＮは、ネットワークに対する制御を一層向上させ、静的で柔軟性に欠けるフレームワークから、動的で俊敏性に優れ、インテリジェントなアーキテクチャへと転換させるものとして、企業やクラウド・サービス・プロバイダのネットワーク運用者から幅広い支持を得ています。ＩＤＣによると、ＳＤＮ市場は２０１６年までに２０億ドルにまで成長すると予測されています（注）。ＳＤＮの実装を通じて、顧客はビジネスにおける俊敏性を高め、新しいサービス・モデルからのより多くの収益を得て、ＩＴ資産利用率を向上させるために、ネットワーク・インフラの可能性を最大限に高めることができます。

　ハイブリッド・モードのＯｐｅｎＦｌｏｗをサポートすることで、１０ＧｂＥおよび１００ＧｂＥ　Ｂｒｏｃａｄｅ　ＭＬＸｅソリューションは、既存ネットワークとシームレスに統合して、従来のネットワーク機能と連携してＳＤＮに対応可能であり、柔軟なフロー制御を実現して、ダイナミックなトラフィック・パターンに呼応し、ビジネス・ニーズに対応することができます。Ｂｒｏｃａｄｅ　ＡＤＸプラットフォームもＳＤＮに最適化されており、統合された制御プレーンおよびリソース割り当て用ＡＰＩを備えるアプリケーション・サービス・ファブリックを提供し、物理リソースならびに論理リソースのカスタマイズされたオーケストレーションおよびプロビジョニングを可能にします。

　（注）ＩＤＣ社による技術評価：ＯｐｅｎＦｌｏｗがデータセンター・ネットワーク・アーキテクチャに及ぼす影響（２０１２年６月、文書番号：２３５０７４）

■継続的かつ強力なコミットメントと業界からの幅広い支持
　ブロケードは、主要技術パートナー、業界取締機関、および早期導入顧客と緊密に連携して、ＳＤＮのさまざまな側面にわたる技術革新を引き続き推進していきます。

■Ｉｎｔｅｒｎｅｔ２　ネットワーク・サービス担当バイスプレジデント　ロブ・ヴィエツケ（Ｒｏｂ　Ｖｉｅｔｚｋｅ）氏談
　「Ｉｎｔｅｒｎｅｔ２は、米国内の研究機関および高等研究機関で構成されているコンソーシアムで、世界の主力研究機関に先進的なネットワークおよびサービスを提供してハイパフォーマンス・コンピューティング（ＨＰＣ）機能をサポートします。私達の顧客は、私達に高可用性、先進的なデータ移動の常時稼動（２４時間Ｘ７日）、および科学の躍進を支援する新しいアプリケーションを開発する能力を求めており、私達は１０Ｇ以上のフローをサポートするＯｐｅｎＦｌｏｗのようなソリューションを必要としていました。私達は、高性能１００ＧとＳＤＮならびにＯｐｅｎＦｌｏｗの革新的な機能の両方を必要としていました。ブロケードは、このようなニーズを認識し、技術革新を可能にする先進的な稼働環境を実現するための適切な投資を行ってくれました」

■Ｏｐｅｎ　Ｎｅｔｗｏｒｋｉｎｇ　Ｆｏｕｎｄａｔｉｏｎ（ＯＮＦ）エグゼクティブ・ディレクター　ダン・ピット（Ｄａｎ　Ｐｉｔｔ）氏談
　「メンバー企業が発表している多くの製品は、ＳＤＮおよびＯｐｅｎＦｌｏｗの採用の促進に貢献しています。私達は、当団体のメンバー企業がＳＤＮの戦略とロードマップを遂行し続けていることを賞賛します。私達のメンバー企業が業界先進の密度および性能を備えた製品を製造することで、さまざまな業界の顧客はＳＤＮおよびＯｐｅｎＦｌｏｗ技術を論理的および予測可能な方法で採用することが可能になります」

■その他の参考情報
　・ビデオ：ブロケード　シニアディレクター　キース・スチュワート（Ｋｅｉｔｈ　Ｓｔｅｗａｒｔ）のコメント（※日本語字幕あり）
　　http://www.brocadejapan.com/special/techday2012/mv_sdn.html
　・ビデオ：ブロケードを採用して１００ＧｂＥを実現し、ＳＤＮに対応したＩｎｔｅｒｎｅｔ２（※日本語字幕あり）
　　http://www.brocadejapan.com/special/techday2012/mv_cr-internet2.html
　・本日同時発表のニュースリリース「ブロケード、イーサネット・ファブリックの拡張性を強化した新しいＢｒｏｃａｄｅ　ＶＤＸ　８７７０スイッチを発表」
　　http://www.brocadejapan.com/news/20121003_1


Ｂｒｏｃａｄｅについて：
　ブロケード（Ｎａｓｄａｑ：ＢＲＣＤ）のネットワーク・ソリューションは、アプリケーションと情報が各所に遍在する仮想化世界へのスムースな移行を支援します。詳細については、当社ウェブサイト（http://www.brocadejapan.com）をご覧になるか、japan-info@brocade.comまでお問い合わせ下さい。

注記：ＡＤＸ、Ｂｒｏｃａｄｅ、Ｂｒｏｃａｄｅ　Ａｓｓｕｒａｎｃｅ、Ｂｒｏｃａｄｅ　Ｏｎｅ、Ｂ−ｗｉｎｇシンボル、ＤＣＸ、Ｆａｂｒｉｃ　ＯＳ、ＭＬＸ、ＭｙＢｒｏｃａｄｅ、ＳＡＮ　Ｈｅａｌｔｈ、ＶＣＳ、およびＶＤＸは登録商標であり、ＡｎｙＩＯ、ＨｙｐｅｒＥｄｇｅ、ＮＥＴ　Ｈｅａｌｔｈ、ＯｐｅｎＳｃｒｉｐｔ、およびＴｈｅ　Ｅｆｆｏｒｔｌｅｓｓ　Ｎｅｔｗｏｒｋは、米国またはその他の国におけるＢｒｏｃａｄｅ　Ｃｏｍｍｕｎｉｃａｔｉｏｎｓ　Ｓｙｓｔｅｍｓ　Ｉｎｃ．の商標です。その他のブランド、製品名、サービス名は各所有者の製品またはサービスを示す商標またはサービスマークである場合があります。
（Ｃ）２０１２　Ｂｒｏｃａｄｅ　Ｃｏｍｍｕｎｉｃａｔｉｏｎｓ　Ｓｙｓｔｅｍｓ，Ｉｎｃ．　Ａｌｌ　Ｒｉｇｈｔｓ　Ｒｅｓｅｒｖｅｄ．