イマコト

最新の記事から注目のキーワードをピックアップ!

Article Detail

東芝、大容量と高性能を両立したNAND型フラッシュメモリー搭載HDDを2機種を発売

2012-09-28

NAND型フラッシュメモリ搭載HDD「ハイブリッドドライブ」の製品化について
大容量と高性能を両立したストレージ


 ※製品画像は添付の関連資料を参照


 当社は、2.5型ハードディスク装置(以下、HDD)にNAND型フラッシュメモリを搭載し、高速での書き込みや読み出しなどの高性能を実現したハイブリッドドライブとして、記憶容量1テラバイト(TB)(注1)の「MQ01ABD100H」と750ギガバイト(GB)(注1)の「MQ01ABD075H」の2機種を製品化し、本日からサンプル出荷を開始します。

 新製品は、大容量記録を可能にする高面記録密度の磁気ディスクに加え、搭載した8GBのNAND型フラッシュメモリキャッシュメモリとして活用することで、大容量と高性能を両立しました。書き込みや読み出しなどの性能を従来の当社製HDDに比べ約3倍高速化(注2)しており、PCなどに適用した場合、例えばアプリケーション起動時間では40%程度短縮することが可能です(注3)。また、2.5型のHDDをそのまま置き換えることが可能なので、既存のシステムのパフォーマンス向上に貢献できます。

 データの記録については、メモリの書き換え負荷の平準化技術などをはじめ、ユーザーのデータアクセスパターンを動的に学習するアルゴリズムにより、DRAM、NAND型フラッシュメモリ、磁気ディスクの三層の記憶デバイスにデータを適正配置します。システムから高頻度で要求されるデータをNAND型フラッシュメモリに保持することで、読み出しの高速化を実現しています。

 当社は、最先端の微細化技術を持つNAND型フラッシュメモリと、クラウドサービスの進展に伴い、高速化・大容量化を続けるHDDの両方を手掛けるメーカーとして、今後もハイブリッドドライブをはじめとする大容量と高性能を追求したストレージの開発と製品化を進めていきます。


注1:1メガバイト(MB)は1,000,000バイト、1ギガバイト(GB)は1,000,000,000バイト、1テラバイト(TB)は1,000,000,000,000バイトとして計算しています。bitについても同様です。

注2:当社従来機種 MQ01ABDシリーズと本製品の比較、「PCMark(TM) Vantage」による当社調べ。PCMark(TM) はFuturemark社の商標です。

注3:当社従来機種 MQ01ABD100と本製品で、アプリケーション(Microsoft(R) Outlook(R)+Microsoft Excel(R)+Microsoft(R) Word+Microsoft(R) PowerPoint(R))を同時に起動させたときの起動にかかる時間を比較、当社調べ。Microsoft(R)、Outlook(R)、Microsoft Excel(R)、PowerPoint(R)は、アメリカ合衆国およびその他の国におけるMicrosoft Corporationの登録商標です。


 型 名:MQ01ABD100H
 記憶容量:1TB(1,000GB)

 型 名:MQ01ABD075H
 記憶容量:750GB

 ディスク枚数:2枚
 外形寸法  :(W)69.85mm、(D)100.0mm、(H)9.5mm
 特長     :NAND型フラッシュメモリを搭載

  ※イメージ図は添付の関連資料を参照


<商品化の背景と狙い>
 ノートPCやデスクトップPCは、ハイビジョン動画などの記録・再生のために、データを記録・保存するストレージに対して、大容量化や書き込み、読み出し速度などの性能向上が求められています。今回当社は、NAND型フラッシュメモリとHDDの両方の技術を持つシナジー効果により、大容量のデータ記録が可能なHDDの特長を生かしつつ、NAND型フラッシュメモリと組み合わせることで、従来のHDDを超えた性能を実現するハイブリッドドライブを商品化し、ストレージにおけるシェア拡大を図ります。


<新商品の主な特長>

1.NAND型フラッシュメモリを搭載し、自己学習型のキャッシングアルゴリズムを採用
 HDDにNAND型フラッシュメモリ (8GB / 32nm SLC) を搭載し、データの書き込みでは自己学習型のキャッシングアルゴリズムを採用しています。システムからのデータアクセスパターンを学習することによって、要求されるデータを、読み出し・書き込み速度が異なるDRAM、NAND型フラッシュメモリ、磁気ディスクの三層構造のそれぞれの特性を踏まえ、適正に配置します。システムから高い頻度で要求されるデータをNAND型フラッシュメモリ上に保持することで、高速読み出しを実現しています。

 ※ハイブリッドドライブの構成は、添付の関連資料を参照

2.大容量1テラバイト(TB)の記憶容量【「MQ01ABD100H」】
 「MQ01ABD100H」は、面記録密度1,153.4Mbit/mm2(744.1Gbit/in2)を実現しており、商品厚さ9.5mm、ディスク枚数2枚で、記憶容量1TBを実現しています。
 「MQ01ABD075H」の記録密度は858.1Mbit/mm2で、記憶容量は750GBになります。

3.インターフェース速度は 6.0Gbit/s
 Serial ATA Revision 3.0 (ATA−8) に準拠し、インターフェース転送速度は6.0Gbit/sを実現しています。

4.環境への配慮
(1)本体全体のハロゲンフリー、アンチモンフリーを実現(注4)
 塩素および臭素を対象として、濃度を自主基準値以下(それぞれ900ppm以下で合計1,500ppm以下)に管理しています。また、アンチモンを1,000ppm以下に管理し、アンチモンフリーを実現しています。

注4:当社セミコンダクター&ストレージ社は、ハロゲンフリー/アンチモンフリーのHDDを次の要求をすべて満たす製品として定義します。
(a)臭素(Br)および塩素(Cl)をそれぞれ重量比900ppmを超えて含有せず、かつ臭素と塩素の合計が重量比1,500ppmを超えて含有しないこと。
(b)アンチモン(Sb)を重量比で1,000ppmを超えて含有しないこと。これは、本SSDが臭素、塩素、およびアンチモンを全く含有しないことを意味するものではありません。また、他のハロゲン族元素(フッ素(F)、ヨウ素(I)、およびアスタチン(At))が含まれる可能性があります。(2)RoHS指令に適合
 2006年7月施行のEU(欧州連合)RoHS指令 (2002/95/EC) に適合しています。

(3)東芝グループ「製品別環境自主基準(ECP基準)」に適合
 製品ごとに業界トップレベルを目指した東芝グループ「製品別環境自主基準(ECP基準)」に適合しています。基準の詳細については、以下をご参照ください。

 ECP基準について URL:http://www.toshiba.co.jp/env/jp/products/ecp_j.htm
 HDDの自主基準について URL:http://www.semicon.toshiba.co.jp/env_sp/hdd.html


<当社グループの環境ビジョンについて>
 当社グループは、「地球内企業」として持続可能な地球の未来に貢献するため、「東芝グループ環境ビジョン2050」を策定し、総合環境効率を2000年度基準で2050年度までに10倍に高める目標を掲げています。この実現に向け、「東芝がモノを作るときのエコ“Green of Process”」、「東芝の作る製品がエコ“Green of Product”」、さらに、効率の高いエネルギー供給機器の開発などの「環境技術で貢献するエコ“Green by Technology”」、の3つのGreenで地球との共生や豊かな価値の創造のための取り組みを行っていきます。
 当社グループは、こうした環境への取り組みを一層加速するとともに、広く訴求するため、「ecoスタイル」をグローバル統一ブランドと定めています。


 詳細は以下をご覧ください。
 URL:http://www.toshiba.co.jp/env/jp/management/vision2050_0_j.htm


 ※新商品の主な特長は添付の関連資料を参照


お客様からの商品に関するお問い合わせ先:
 ストレージプロダクツ事業部 TEL:03(3457)2445

Related Contents

関連書籍

  • 死ぬまでに行きたい! 世界の絶景

    死ぬまでに行きたい! 世界の絶景

    詩歩2013-07-31

    Amazon Kindle版
  • 星空風景 (SKYSCAPE PHOTOBOOK)

    星空風景 (SKYSCAPE PHOTOBOOK)

    前田 徳彦2014-09-02

    Amazon Kindle版
  • ロンドン写真集 (撮影数100):ヨーロッパシリーズ1

    ロンドン写真集 (撮影数100):ヨーロッパシリーズ1

    大久保 明2014-08-12

    Amazon Kindle版
  • BLUE MOMENT

    BLUE MOMENT

    吉村 和敏2007-12-13

    Amazon Kindle版