村田製作所、高圧直流給電対応ＤＣ−ＤＣコンバーターと収納シェルフを量産開始

高圧直流給電対応ＤＣ−ＤＣ　コンバータと収納シェルフの量産開始について


　※製品画像は添付の関連資料を参照


【要旨】
　株式会社村田製作所の子会社であるＭｕｒａｔａ　Ｐｏｗｅｒ　Ｓｏｌｕｔｉｏｎｓ（以下、ＭＰＳ）は、ＮＴＴデータ先端技術株式会社製省エネ直流給電ソリューション「ＸＥＣＨＮＯ　Ｐｏｗｅｒ（ゼクノパワー）システム」の電源ユニットとして、「高圧直流給電対応ＤＣ−ＤＣ　コンバータ」（ＴＪ１７１５）と、それを収納するシェルフ（＊１）（ＴＪ１７２７）の量産を開始いたします。

　なお当製品は、２０１２年１０月２日〜６日に千葉県幕張メッセで開催されるＣＥＡＴＥＣ　ＪＡＰＡＮ　２０１２にて展示いたします。


【背景・詳細】
　昨今、ビッグデータに代表される膨大なデータ量を処理する上でクラウド化が進んでおり、データを管理・処理するサーバは増える傾向にあります。こうしたなか、サーバを集中的に管理するデータセンター（＊２）では、電力消費の抑制が大きな課題となっています。
　そこで、ＮＴＴデータ先端技術株式会社は、直流に変換した電力を再び交流に変換することなく、直流のままサーバに供給することで低消費電力を実現する省エネ直流給電ソリューション「ＸＥＣＨＮＯ　Ｐｏｗｅｒシステム」を開発しました。
　ＭＰＳは、このシステムを実現するために不可欠な電源ユニット「高圧直流給電対応ＤＣ−ＤＣコンバータ」（集中電源方式）を提供します。またＭＰＳは、この電源ユニットを収納するシェルフを開発し、２つのシェルフを並列して最大１２ＫＷの電力供給を実現することで、ｎ＋１の冗長運転（＊３）を可能にしました。シェルフは１９インチラックに設置し、各サーバへ常に高効率な１２Ｖの電力を供給することで、サーバラック（＊４）内の電力ロス低減に貢献しています。


　※参考画像は添付の関連資料を参照


【特徴】
　１．最大１２ＫＷの電力供給を実現
　　入力：３４０Ｖｄｃ（２００−４００Ｖ）　出力：１２Ｖ　２．２ＫＷ　効率（８０Ｐｌｕｓ　Ｐｌａｔｉｎｕｍ相当）
　２．冗長運転が可能（ｎ＋１）


【用途】
　１９インチサーバラック向け


【品番】
　電源ユニット「高圧直流給電対応ＤＣ−ＤＣ　コンバータ」：ＴＪ１７１５
　シェルフ　：ＴＪ１７２７


　※以下、電気的性能・外形寸法図などリリース詳細は添付の関連資料を参照



【用語説明】
＊１：シェルフ…ユニット電源を３台まで収納し並列運転を可能とするケース
＊２：データセンター…サーバなどの装置を集中的に設置・管理している施設
＊３：ｎ＋１の冗長運転…ｎ台プラス１台を並列で運転することで、仮に１台が止まってもシステムは停止しない構造
＊４：サーバラック…薄型のコンピュータなどを設置することができる専用の棚。ＥＩＡ（Ｅｌｅｃｔｒｏｎｉｃ　Ｉｎｄｕｓｔｒｉｅｓ　Ａｌｌｉａｎｃｅ）では、１９インチラック（幅１９インチ）が規格化されている
＊５：ＵＰＳ（Ｕｎｉｎｔｅｒｒｕｐｔｉｂｌｅ　Ｐｏｗｅｒ　Ｓｕｐｐｌｙ）…無停電電源装置。発電機などを内蔵し、停電してもしばらくの間コンピュータに電力を供給できる装置