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住友金属、米国子会社に「真空脱ガス設備」と「回転鍛造プレス」の設備投資を実施

2012-09-15

米国子会社Standard Steel社の設備投資について



 住友金属工業株式会社(以下、住友金属)は、米国の子会社であるStandard Steel, LLC(以下、Standard Steel)に、設備投資を行うことを決定しました。新たに導入する設備は、製鋼工程で鋼の清浄度を高めるための「真空脱ガス設備」、車輪圧延工程で高精度な車輪製造を可能にする当社の独自技術である「回転鍛造プレス」です。住友金属とStandard Steel両社は、「設備改善プロジェクトチーム」をつくり、設備を早期に完成させ、Standard Steel製品の高品質化、高付加価値化を実現します。





1. 目的と背景

 (1)200年以上の歴史を持つ車輪・車軸の米国のトップメーカーであるStandard Steelの技術に、ハイエンド車輪に関する当社の技術を融合させ、北米の都市交通・高速鉄道および高荷重貨車ハイエンド車輪市場における地位を向上させます。

 (2)今回の投資により、日本で製造しているものとほぼ同等品質の車輪が製造できるようになります。生産拠点を日本と米国の2か所に保有することにより、有事の際にも安定した製品供給が可能です。

 (3)今回の設備投資でハイエンド製品の製造能力が向上します。北米でのハイエンド車輪には、「クラスD」規格(※)があり、Standard Steelは、既に認証を取得しています。「クラスD」規格の車輪は、従来の「クラスC」と比べ、耐荷重性、耐摩耗性に優れた長寿命のハイエンド車輪です。北米の車輪需要は、年間約120万枚であり、このうち約7割が「クラスD」規格に切り替わると見込んでいます。

※「クラスD」規格とは
 米国鉄道協会が制定した高荷重貨車用車輪の規格で、き裂や摩耗を減らし、寿命を長くするために2010年に強度の基準が引き上げられました。高温耐久性にも優れ、ブレーキで車輪温度が上昇しても強度の低下が少ないため、山岳地帯における高荷重での過酷な運用に適しています。


2.投資内容
 真空脱ガス設備
 回転鍛造プレス(住友金属独自技術)

3.投資額 約50億円

4.完了時期 2014年 9月頃

5.Standard Steel社概要(Standard Steel, LLC)

 [1]沿革:1795年 設立
       2011年 当社出資
 [2]所在地:500 North Walnut Street Burnham, PA 17009
 [3]持ち株比率:住友金属 80%、住友商事 20%
 [4]CEO:Daniel J. Condon
 [5]従業員:612名(2012年3月現在)
 [6]事業内容:鍛造車輪、車軸の製造


以上


*参考画像は、添付の関連資料を参照

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