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三洋電機、高効率な太陽電池モジュール「HIT太陽電池 Nシリーズ」を欧州で展開
高効率な太陽電池モジュールを欧州より商品展開
世界No.1(※1)、セル変換効率21.6%のHIT(R)(※2)太陽電池を量産化
三洋電機株式会社は、世界No.1となるセル変換効率21.6%の「HIT(R)太陽電池 Nシリーズ」を、来年2月より欧州で発売いたします。
今回量産を開始するモデルは、三洋電機の誇る高変換効率太陽電池「HIT(R)太陽電池 Nシリーズ」をさらに高効率化したモデルであり、太陽電池セルの変換効率は世界No.1のモデルとなります(※1)。これまで、三洋電機ではセル変換効率21.1%の商品が最高の変換効率品でありましたが、その商品からHIT(R)接合部等の最適化により0.5%の高効率化を実現しました。この高効率のセルと、新タブデザイン(※3)、ARコートガラスを採用することにより、モジュール変換効率で19.0%を達成しました。この高効率な商品により、住宅の屋根など限られた設置面積でもより多くの発電量を得られ、欧州各国に導入されている電力買い取り制度である Feed−in Tariff制度(FIT)に対してのメリットを得ることができます。この製品は欧州で来年2月より発売する予定です。
HIT(R)太陽電池は変換効率が高いという特長だけでなく、温度特性に優れているという特長もあり、一般的な結晶系シリコン太陽電池と比べ高温時の出力の低下が少なく、設置面積あたりの年間予測発電量が約44%向上します(※4)。その他の特長として、HIT(R)太陽電池は表裏対称構造であるため両面発電が可能であり、両面発電型太陽電池モジュール「HIT(R)ダブル」も商品展開しています。
三洋電機は、これらのHIT(R)太陽電池の特長を活かし、さらなる高効率化を進めた商品を展開してまいります。
※1:2010年12月3日発表時時点、三洋電機調べ。モジュール出力と総セル面積から算出。
※2:HITは三洋電機株式会社の登録商標であり、オリジナル技術です。HIT (Heterojunction with Intrinsic Thin−layer) Heterojunction はアモルファス(非晶質) と結晶との接合を表し、Intrinsic とは真性= i 型半導体、Thin−layer は薄膜の意味です。
※3:太陽電池セル間を接続しているタブを従来の2本から3本にすることで、電気的ロスを低減。さらに1本当たりのセル接続タブの幅を細線化することで太陽電池セルの受光面積を拡大し、より太陽光を取り込めるよう改善。
※4:一般的な結晶系太陽電池との比較。
*参考資料は添付の関連資料を参照