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帝国データバンク、「シャープ」グループの取引先実態調査結果を発表
特別企画:「シャープ」グループの取引先実態調査
シャープグループが主要取引先、国内に約5700社
〜都道府県別では、大阪が2位、三重は16位〜
<はじめに>
日本を代表する電機メーカーであるシャープ。9月15日の創業100周年を目前にした今夏、同社の再建問題が注目を集めている。8月2日に打ち出したリストラ策に加え、近く公表が予想される経営再建策および今後の業績動向次第によっては、同社グループの直接取引先だけでなく、二次取引先や多数の雇用を抱える地域経済への影響も懸念される。
帝国データバンクは、企業概要データベース「COSMOS2」(142万社収録)の中から、シャープグループと直接取引があり、同グループを主要取引先とする国内企業を抽出し、業種別、都道府県別、年売上高別に調査・分析した。
同様の調査は今回が初めて。
◇シャープグループとは、シャープ本体を含め、同社の2011年度・有価証券報告書に記載がある国内連結子会社および持ち分法適用関連会社など15社を調査対象とした
◇主要取引先とは、当該企業の認識に基づくもので、売上高比率などの一定の基準はない
◇シャープグループの複数社と取引関係がある企業については「1社」としてカウントした
◇取引の有無、売上高、所在地は最新のものとしたが、弊社調査後に変動している可能性もある
<調査結果(要旨)>
1.シャープグループと直接取引があり、同グループを主要取引先とする国内企業は全業種合計で5687社を数え、約5700社にのぼることが判明した
2.業種別に見ると、産業用電気機器、事務用機械器具等の「卸売業」が1934社(34.0%)でトップ。電子部品、電気計測器、半導体製造装置等の「製造業」(1102社、19.4%)が続いた
3.都道府県別に見ると、「東京都」(1417社)がトップ。次いで、堺工場、八尾工場等のある「大阪府」が940社で2位。亀山工場、三重工場のある「三重県」が93社で16位となっている
4.年売上高別に見ると、小規模企業が中心ながら、「1000億円以上」が156社(2.7%)、「100億円以上1000億円未満」が477社(8.4%)となり、年商100億円以上の取引先が600社超
※調査詳細は添付の関連資料を参照