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野村総研、スマートデバイス活用でUX実現に向け「NRIスマートデバイス&UXラボ」を始動

2012-09-08

「NRI未来ガレージ」の取り組みの第2弾として
「NRIスマートデバイス&UXラボ」を始動
〜最新フロント技術と「ユーザー体験」分析力を活かして新サービスを創出〜



 株式会社野村総合研究所(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:嶋本 正、以下「NRI」)は、スマートデバイスを効果的に活用し、最適なユーザーエクスペリエンス(※1)(以下「UX」)の実現に向けて、お客様と共に“これから”のサービスを創出する、「NRIスマートデバイス&UXラボ」を、本格的に始動します。

 「NRIスマートデバイス&UXラボ」は、NRIのコンサルティングとシステムソリューションの力を活かして、参画企業と共同で、新しいサービスの創出を目指す「NRI未来ガレージ(※2)」の取り組みの一環であり、「NRIビッグデータ・ラボ」に続く活動の第2弾です。


■フロント技術の多様化・高度化と共に、ユーザーと共に行うシステム開発が重要に
 スマートフォンやタブレット端末などのスマートデバイスは、操作性が良く多機能なユーザーインターフェースを持っています。これらのフロント技術の普及と共に、ユーザーの使い勝手に対して重視するポイントが変化し、「ユーザーにとっての価値」「心地よい操作性」「それらを通じて得られる良い体験」を意味するUXの実現が重要になってきました。優れたUXの実現には、ユーザーの行動やそのニーズを深堀し、設計、開発の早い段階から、ユーザーのフィードバックを取り入れる必要があります。また、サービス開始後も繰り返し修正していくことで、より操作性が向上していきます。


■海外拠点も活かした組織で、最新フロント技術を活用したビジネスの早期実現を支援
 「NRIスマートデバイス&UXラボ」では、変化の激しいフロント技術をいち早くビジネスへとつなげる実践的な活動が可能です。国内外の研究調査拠点を活用した最新フロント技術動向の調査を元に、リーンスタートアップ手法(※3)を適用し、お客様と共に新しいビジネスの早期実現を支援します。実証実験を行いながら、ユーザーの評価を取り入れることを繰り返し、サービスを発展させることで、最新フロント技術を活用したビジネスを早期に立ち上げることを目指します。


■「NRIスマートデバイス&UXラボ」の特長
 「NRIスマートデバイス&UXラボ」には、以下のような特長があります。

 1)ユーザーの分析から実装、評価まで一貫したプロセスを支える多彩な人材
  「NRIスマートデバイス&UXラボ」は、最新フロント技術を調査する研究者をはじめ、ユーザーの行動観察やユーザビリティ(使い勝手)評価等の専門家、デザイナー、スマートデバイスの実装に長けた技術者が結集した約40名の社内横断的な組織です。研究段階から実装、評価まで、一貫したプロセスに必要な人材が揃う独自の体制で、「NRI未来ガレージ」のワークショップを通じて引き出されたアイデアを、システムとして実現するまでのフェーズを担います。

 2)優れたUXを生み出す「ユーザー体験」分析と迅速なプロトタイプ開発技術
  「NRIスマートデバイス&UXラボ」では、行動観察やインタビューを通じたユーザー像の深堀から、プロトタイプの開発・評価を行うための、専門的な「ユーザー体験」分析手法を整備しています。また、ユーザー認証やデータ統合管理など、企業のシステム利用において必要とされる、高度なセキュリティと品質の高い開発基盤を備えつつ、画面中心での開発を可能にする『モバイルシステム開発基盤 ZOOK+(※4)』を利用します。これにより、迅速にプロトタイプを開発して、評価と修正のプロセスを繰り返し、そのまま実践的なサービスの実現へとつなげることが可能となります。

 3)システム側から働きかける新たな試み“おもてなし”の実現
  「NRIスマートデバイス&UXラボ」では、海外拠点からの最新動向に関する事例、及び、NRIが長年取り組んできたIT分野の研究開発で蓄積した各種ノウハウから、ユーザーにとって“最適なUX”を実現する新たな試みに取り組んでいます。既存のシステムでは、ユーザーの操作に対して受け身的な反応をすることが一般的でしたが、「最適な局面(場所、タイミング)で最適なサービスをユーザーに提供する」新しいUXを、システムにおける“おもてなし”と定義して、ユーザーの状況に応じたレコメンデーション(推奨機能)等、能動的にシステムからユーザーに働き掛ける仕組みの実現を進めていきます。


■「NRIスマートデバイス&UXラボ」における先行取り組み事例

 1)プロトタイピングと評価の反復による「顧客接点改革」の短期実現
  NRIが昨年度、店舗での接客業務を持つお客様企業と実施した、タブレット端末活用による顧客接点改革の共同実験では、短期間のうちにタブレット端末の導入を実現し、顧客接点改革を実現しました。この試みでは、『モバイルシステム開発基盤 ZOOK+』を活用することで、素早くシステムの開発に着手し、プロトタイピングと評価を繰り返すことで、タブレット端末の導入によって変わる顧客対応の流れを確認し、最適なUXを実現することができました。
お客様からは、タブレット端末を顧客対応業務に利用することで、「説明に対して顧客の理解の得やすさが向上した」、「接客がスムーズになり、応対品質が向上した」という意見を頂いています。また、「効率化により応対時間が短縮した」、「成約率が向上した」との定量的な効果を上げる意見も頂いています。

 2)ビッグデータ技術とスマートデバイスの連携による“おもてなし”の実現
  現在、小売業のお客様と共同で、顧客にとっての“おもてなし”を実現する、新しい販促チャネルの検証を行っています。この検証では、「NRIビッグデータ・ラボ」が持つ顧客属性、購買履歴、位置情報等の分析技術とスマートデバイスを連携させ、顧客にとって価値ある情報(最適なクーポンやお知らせ等)を最適なタイミングで配信することで、どの程度集客やロイヤリティ向上につなげることができるか、具体的な評価を進めています。
NRIは、これまで蓄積してきたノウハウを融合し、NRIの各事業部門、お客様、社外の有識者との創発を通して「NRIスマートデバイス&UXラボ」を推進していきます。


※1:ユーザーエクスペリエンス(UX)
 ユーザーにとっての価値、心地よい操作性、それらを通じて得られる良い体験を示す用語。個別の機能や使いやすさのみならず、ユーザーが真にやりたいことを楽しく、心地よく実現できるかどうかを重視した概念です。

※2:「NRI未来ガレージ」
 「NRI未来ガレージ」とは、新しいビジネス、サービスを生み出したいと考える企業同士が集まり、互いのアイデアや技術を全て出し切り、共に実現していくための人的交流の枠組みです。詳しくは以下をご参照ください。
 http://www.nri.co.jp/news/2012/120621.html

※3:リーンスタートアップ
 新たな製品やサービス、事業を素早く始め、ユーザーのニーズを反映しながら成長させることで確実に、ビジネスを開発する手法です。日本でも実践する企業が増え始めています。

※4:モバイルシステム開発基盤 ZOOK+
 NRIが提供する、モバイルシステム開発基盤です。スマートデバイスの画面開発の高速化や、WEBサービスや基幹系システムとの連携、クラウドサービスとの連携、セキュリティ対策を実現します。詳しくは以下をご参照ください。
 http://zook.nri.co.jp/


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