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NEDO、中国で自動車リサイクルシステムの研究開発・実証事業を開始

2012-09-05

北京市で先進的自動車リサイクルシステムの日中共同事業を実施へ



 NEDOは中国北京市において、自動車リサイクルシステムの研究開発・実証事業を開始します。
 この事業は、中国でのリサイクルの実情に応じた解体を行う先進的自動車リサイクルシステムを研究開発・実証し、当該技術の普及を促進するとともに、中国において急激に増加すると見込まれるELV(※1)処理の効率化と環境負荷低減を目指します。
 事業の開始にあたって、NEDO古川一夫理事長とNDRC(※2)解振華副主任が、協力協定書(MOU)に署名しました。

 (※1)ELV:使用済み自動車(End−of−Life Vehicle)
 (※2)NDRC:中国国家発展改革委員会(National Development and Reform Commission)


1.事業概要
 中国は急速な経済成長により、自動車保有台数は米国に次いで世界第2位となり、今後ELVの爆発的な増加が見込まれます。しかし、政府の環境基準やELV処理に関する法令・基準を満たすための知識や資金を持つELV解体業者はほとんどなく、ELV解体時に発生するフロンや廃液などによる環境問題が発生しています。
 このような状況の下、本事業は、中国での有価物の回収・再利用率の状況に合わせて解体し、廃棄物の適正処理化を図り、さらには高効率かつ経済性のある「先進的自動車リサイクルシステム」を開発し、北京市で発生するELVを処理するものです。
 先進的自動車リサイクルシステムは、日本のELV解体システムで用いられる設備を導入し、作業効率を向上させつつも、人手による解体を作業効率を低下させずに加えてさらなる有価物回収を行い、フロン破壊等の有害物質の適正処理、パーツリサイクルによる経済性の向上を図ったものとなります。本リサイクルシステムの開発により、ELV処理におけるリサイクル率を95%以上とすることを目指します。
 北京市における本事業の成果を先進的自動車リサイクルシステムのショーケースとし、中国全土への普及を目指します。

 事業名称:環境医療分野の国際研究開発・実証プロジェクト/アジアにおける先進的資源循環システム国際研究開発・実証/先進的自動車リサイクルシステム
 事業期間:2012年〜2013年
 予算規模:約4.7億円
 委託先:豊田通商株式会社


2.MOU締結の意義について
 MOU締結先であるNDRCは、中国での資源循環行政全般を担う政府機関であり、中国の静脈産業の育成・発展に注力しています。本MOU締結により、NDRCから事業期間中の全面的な協力および、事業期間終了後の本事業の成果普及に対する協力が得られます。将来的に本事業の成果を反映した先進的自動車リサイクルシステムが、NDRCが推し進める資源循環施策である都市鉱産モデル地区(※3)へ参入する事業となる可能性が高まり、中国全土への普及が期待されます。

 (※3)都市鉱産モデル地区:発展改革委員会が、資源循環に重要な役割を果たす廃家電・ELV等のリサイクルを行う企業を集約する特別な指定地域。各種許認可や土地取得、融資などに発展改革委員会からの優遇がある。現在20ヵ所が指定済であり、将来的に50ヵ所を指定予定。


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