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川崎重工、発電容量11万kWのガスエンジン発電所を日本テクノに納入

2012-08-21

国内初となる発電容量11万kWのガスエンジン発電所を納入



 川崎重工は、昨日、国内初となる発電容量11万kWのガスエンジン発電所を、新電力(※)である日本テクノ(株)に納入しました。

 今回納入した発電所は、当社が2011年10月に、日本テクノの「日本テクノ袖ヶ浦グリーンパワー」(千葉県袖ヶ浦市)プロジェクト向けに受注したもので、発電出力7,800kW、世界最高の発電効率49.0%を誇る高効率タイプの「カワサキグリーンガスエンジン」14基で構成される11万kW発電所です。当社は発電所の設計、発電機器の供給および据付、土木建築からなる建設工事一式を担当しました。なお、受注後10ヶ月以内の短納期での納入を実現しており、本発電所は本日より14基全ての営業運転を開始しています。

 当社が自社開発した「カワサキグリーンガスエンジン」は、発電効率48.5%の標準タイプ、発電効率49.0%の高効率タイプという2タイプを取り揃えており、両タイプともNOx排出量200ppm以下(O2=0%換算)の低排出量を誇る、経済性・環境性に優れた画期的なガスエンジンです。同じ出力クラスのガスエンジンと比較して燃料費を5%以上削減することを可能とし、またNOx排出量が少ないため全国ほぼ全域で脱硝装置が不要です。さらに、軽量・コンパクトであり、電気着火方式の採用により液体燃料を必要としないといった特長を有しています。

 本発電所における「カワサキグリーンガスエンジン」の採用は、優れた発電効率・環境性能、複数台の効率的な運用により発電所運営面でのフレキシビリティー向上およびリスク低減が可能となる点に加え、10分間で最大負荷に到達する高い起動性や毎日起動発停を行うDSS(Dairy Start and Stop)運転のし易さなどが高く評価されたものです。

 電力の安定供給のため、中小規模発電所や自家発電設備などの分散型電源に対するニーズが一層高まる中、当社は今後ともガスエンジンをはじめとした発電設備の提供・販売に取り組み、エネルギー・環境ビジネスを積極的に展開していきます。


新電力特定規模電気事業者(PPS:Power Producer and Supplier)の通称。一般の電力会社以外の独立系事業者の一種で、原則50kW以上の高圧電力を発電し、電力会社の送電網を通じて工場や大規模店舗に供給する事業者のこと。


 *発電所の写真は添付の関連資料を参照


以 上


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