ワコム、手書き入力用予測変換ソフト「ＦＳＫＡＲＥＮ　ｆｏｒ　Ｈａｎｄｗｒｉｔｉｎｇ」を販売開始

高精度な予測変換で手書き入力の効率化を実現する
「ＦＳＫＡＲＥＮ　ｆｏｒ　Ｈａｎｄｗｒｉｔｉｎｇ」の販売を開始



　株式会社ワコムは、富士ソフト株式会社が開発した手書き入力用予測変換ソフトウェアＦＳＫＡＲＥＮ（エフエスカレン）　ｆｏｒ　Ｈａｎｄｗｒｉｔｉｎｇを本日１２月１日（水）より販売開始します。本ソフトを当社の液晶ペンタブレット製品と併せて利用することで、紙とペンの感覚で誰でも簡単に手書き入力ができるばかりでなく、入力した文字の認識から瞬時に予測変換候補を読み出すことのできる高度な機能により、効率良く日本語のテキスト入力を行うことができます。当社はこうした利点を業務効率の向上などにつながるソリューションとして市場に提案していきながら、シンプルな入力システムの普及を目指します。


【予測変換候補の表示例】
　※画像は、添付の関連資料を参照


　ＦＳＫＡＲＥＮ　ｆｏｒ　Ｈａｎｄｗｒｉｔｉｎｇの予測変換機能は、携帯電話の日本語入力機能をベースに開発されました。言うまでもなく、携帯電話のテンキーによる日本語入力は、予測変換機能の登場で飛躍的に効率が良くなりました。これに加えて本ソフトはＷｉｎｄｏｗｓ　Ｖｉｓｔａ以降に標準搭載されている手書き文字認識機能にも対応していますので、手書きで入力される単語を高い精度でテキスト変換することができます。

　本ソフトを使用して当社の液晶ペンタブレット製品で手書き入力を行うと、ひらがな、カタカナ、漢字を一文字以上入力することで、過去に入力した文字や使用頻度の高い単語などから予測して変換候補を出力しますので、使用したい候補をペンで選ぶだけで文章全体を入力していくことが可能です。このようにして、同じような文章を繰り返し入力するような場面や、氏名、住所など、定形語句の入力などにおいて大きな効率化が図れます。さらに専門用語の辞書を追加することで、医療や教育など特定分野でのテキスト入力効率を飛躍的に向上させることができます。


　本ソフトウェアは、既存の業務系アプリケーションに手書き入力機能を短期間に組み込み、活用を始めることができます。例えば以下のような場面において液晶ペンタブレットと併せて使用することで、業務効率だけでなく、ペーパーレス環境の構築や文書管理にまでその効果が期待できます。


●店舗で顧客が申込書などに氏名や住所を記入する
●ペーパーレス会議でメモを書き入れたり、議事録を取る
●教育機関の授業で電子黒板に板書する
●医療機関で電子カルテに書き込みを行う


　当社は、今後富士ソフトと協力して、他の日本語文章入力ソリューションとの差別化を図りながら市場ニーズの開拓・販売を行います。また、業務系アプリケーションを開発するシステムベンダーやシステムインテグレーターをサポートして、ＦＳＫＡＲＥＮ　ｆｏｒ　Ｈａｎｄｗｒｉｔｉｎｇに対応するアプリケーションの拡大を図ります。ＦＳＫＡＲＥＮ　ｆｏｒ　Ｈａｎｄｗｒｉｔｉｎｇの市場想定価格は１ライセンスあたり１８，９００円（税込）で、発売後１２カ月間で５００ライセンスの販売を目標とします。