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村田製作所、LED照明用標準電源モジュールを量産開始
BEMS/HEMSに最適! 照明を一括デジタル制御
LED照明用標準電源の量産開始について
※製品画像は添付の関連資料を参照
<要旨>
株式会社村田製作所は、LED照明向け標準電源モジュールの量産を開始します。
この電源モジュールは、照明用通信規格DALI(*1)(IEC62386)に準拠しており、BEMS(*2)やHEMS(*3)における複数照明のシステム制御に最適です。
<背景・詳細>
新規オフィスビルなどを建築するにあたり、室内環境とエネルギー性能の最適化を図るため、「タスク&アンビエント照明システム」の採用が増えてきています。「タスク&アンビエント照明システム」は、手元の照明(タスク[task:作業])と広範囲を照らす照明(アンビエント[ambient:周囲])の2種類を調整することで、作業面の明るさを十分に確保しながらベース照明の照度レベルを低く設定し、無駄なく快適な視環境を実現することができ、BEMSやHEMSに最適です。
「タスク&アンビエント照明システム」では、通常コンセント型が多いタスク照明も一括でコントロールするために、すべての照明を無線で接続しています。一方、LED照明において、無線制御による調光やON/OFFを実現するためには、LEDを駆動する電源回路が無線回路と連携動作する必要があります。そこで、無線通信モジュールと直結可能な電源モジュールをこのたび「標準電源」として量産を開始し、シームレスな照明システムの開発をサポートします。
当社では、電源モジュールによるシステム制御の通信手段として、DALI方式を採用しました。DALI方式では、各電源モジュールに対して個別にアドレスを設定し、1台ずつの照明制御を行うことで、快適性と省エネの両立を実現できます。また、双方向の通信により使用エネルギーの見える化も可能となります。DALI規格はIEC国際標準規格(*4)であり、これに準拠することで多くのユーザー様が各自で検証・使用することができます。
<特徴>
・多彩な調光機能に対応
DALI調光、UART(*5)調光(当社専用無線通信モジュール)、PWM調光(*6)の3タイプへの対応が可能です。
・ワールドワイド入力
AC90〜267Vに対応しており、全世界での使用が可能です。
・絶縁タイプ
PSE(*7)単体取得済みです。※その他海外規格も取得予定
・待機時電力削減
通常の単体で使用する照明機器では、長時間照明を使用しない深夜などはAC入力OFFで消灯します。一方、BEMSなどでは多くの場合、消灯時でも無線通信のため待機状態で使用します。そのため、多くの照明機器がある場合はかなりの消費電力となり、待機時電力を通常の2Wから0.2W程度まで抑えることで省エネに貢献します。
※以下、リリースの詳細は添付の関連資料を参照