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セイコーNPC、通信インフラ機器に向け1チップVCXO用ICを量産開始

2012-08-02

通信インフラに最適、低位相雑音と幅広い周波数可変範囲を実現した
1チップVCXO用IC「CF5077シリーズ」量産出荷開始


 セイコーNPC株式会社(略称:NPC、本社:東京都中央区八丁堀1−9−9、代表取締役社長:森 達夫)は、通信用基地局や各種通信設備などの通信インフラ機器に向けたVCXO用IC「CF5077シリーズ」の量産出荷を開始しました。

 近年、スマートフォンの普及拡大による通信量の爆発的な増加を受け、通信インフラの整備、拡大が急速に進んでいます。通信インフラの構築においては、安定した通信の実現が最も重要であり、使用される発振器には低位相雑音のVCXO(電圧制御型水晶発振器)が必須となっています。

 従来、このような通信インフラ向けのVCXOは、バリキャップダイオードやインダクタ等のディスクリート部品と発振回路を組み合わせることが必要でした。「CF5077シリーズ」では、新たに開発した広可変バリキャップダイオードを発振回路に内蔵し、特性を落とすことなくディスクリート部品を不要にしています。

 「CF5077シリーズ」は1チップでの動作を実現しながら、高い周波数(〜170MHz)で、低位相雑音特性(−128dBc/Hz@1kHz、−149dBc/Hz@10MHz)、幅広い周波数可変範囲(±130ppm)を実現しており、より手軽に安定した通信環境を得るためのVCXOの実現に寄与します。

 セイコーNPC株式会社では、さまざまな電子機器で使用される水晶発振器において、より安定した発振特性を実現する製品を、広く展開してまいります。


<新製品概要>
 製品名     :CF5077シリーズ
 量産出荷時期:2012年7月
 量産予定数量:50万個/月


<新製品の主な特長>
 ・電源電圧範囲:2.97V〜3.63V
 ・発振周波数範囲:60MHz〜100MHz(A1,A2バージョン)/100MHz〜170MHz(B1,B2バージョン)
 ・出力周波数範囲:30MHz〜170MHz
 ・動作温度範囲:−40℃〜85℃
 ・可変容量素子(バリキャップダイオード)内蔵
 ・低位相雑音特性:−128dBc/Hz (B1バージョン, 1kHz Offset, f=122.88MHz)
             −146dBc/Hz (B1バージョン, 10kHz Offset, f=122.88MHz)
             −149dBc/Hz (B1バージョン, 10MHz Offset, f=122.88MHz)
 ・周波数可変範囲:±130ppm (B1バージョン, VC=1.65±1.65V, f=122.88MHz)
 ・スタンバイ機能:スタンバイ時出力Hi−Z
 ・出力レベル:差動LV−PECL出力
 ・パッケージ:7.0mm×5.0mm, 5.0mm×3.2mmサイズ向け


<用途>
 ・各種通信インフラ機器用VCXO
 ・高速デジタル通信機器用VCXO


 ※バージョン構成、参考特性は添付の関連資料を参照

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