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太陽誘電、スマートフォン向け積層チップビーズインダクタのラインアップを拡大
太陽誘電:スマートフォン向け積層チップビーズインダクタのラインアップ拡大
−高周波帯のノイズに対応し、低直流抵抗と高定格電流を実現−
太陽誘電株式会社(代表取締役社長:綿貫 英治、本社:東京都台東区)は、ノイズ対策向け部品の電源用積層チップビーズインダクタ(注1)BKシリーズPタイプ「BKP1005」(1.0x0.5x0.5mm)、「BKP0603」(0.6x0.3x0.3mm)、および積層チップビーズインダクタBKシリーズ「BK0603」(0.6x0.3x0.3mm)のラインアップを拡充します。
これらの商品は、スマートフォンに代表される小型モバイル機器などの電源回路や信号回路から発生する高周波ノイズ対策向けのフェライトチップビーズ(注1)です。
「BKP1005EM221」(インピーダンス値220Ω)は当社従来品「BKP1005HM221」(同値)と比較して定格電流を900mAから1000mAへ約11%を向上させつつ、直流抵抗(注2)も0.180Ωから0.150Ωに約17%削減を達成、スマートフォンなどの小型モバイル機器の高機能化や高効率化に貢献します。
「BKP1005」について新たにEMシリーズ6品番、「BKP0603」についてHSシリーズを拡充し新たにHMシリーズも加え6品番、「BK0603」について新たにTSシリーズ、TMシリーズの8品番を追加し、一挙に20品番のラインアップ拡大を行います。
これらの商品は2012年7月より「太陽誘電(フィリピン)」(セブ州ラプラプ市)にて、「BKP1005EM」を月産2000万個体制、「BKP0603HS・HM」および「BK0603TS・TM」を合わせて月産5000万個体制で量産を開始しています。サンプル価格はいずれも20円です。
スマートフォンに代表される小型モバイル機器では、機器の小型化、多機能化に伴い、多くの回路が高密度に内蔵されており、それぞれの回路でEMC(注3)対策を行うことが求められます。特にスマートフォンでは、高性能化により電源回路の大電流化が進み高周波ノイズの影響が大きくなるため、より高周波帯で効果的にノイズを除去できるフェライトチップビーズが求められます。
太陽誘電では、そのような市場からのニーズに応えるため、積層技術やパターン印刷技術を高度化することで、低直流抵抗と高い定格電流を両立。さらにノイズ対策で重要になるインピーダンスも高周波帯で大幅に改善(参考グラフ[1])し、高性能化、高効率化が進むスマートフォンなどの小型モバイル機器に最適なチップビーズインダクタ「BKP1005」、「BKP0603」、「BK0603」のラインアップを拡大します。
今後も市場ニーズにマッチした商品の開発に注力し、ノイズ対策向け積層チップビーズインダクタにおける新商品展開をすすめていきます。
■用途
スマートフォン、タブレットPCなど小型モバイル機器の電源回路や信号回路向けノイズ対策。
※以下、リリース詳細は添付の関連資料を参照