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富士フイルム、有機ELの特許ポートフォリオを米UDCに105百万米ドルで譲渡
富士フイルムが有機ELの特許ポートフォリオを
米ユニバーサル・ディスプレイ・コーポレーションに105百万米ドルにて譲渡
富士フイルム株式会社(社長:中嶋 成博、以下、富士フイルム)と米ユニバーサル・ディスプレイ・コーポレーション(社長:Steven V.Abramson、以下、UDC)は、富士フイルムの保有する国内外の有機EL特許・特許出願約1,200件からなる特許ポートフォリオをUDCに105百万米ドルにて譲渡する契約を締結しました。
富士フイルムは、10年以上にわたり有機EL分野での研究・開発を行ってきており、その成果として、有機EL材料および有機ELデバイスに関する有望な新規技術を開発するとともに、これら技術に関する強固な特許ポートフォリオを獲得してきました。
UDCは、先進の技術と確固たる特許的地位を有する有機EL業界のリーダーであり、このたびの特許ポートフォリオ譲受により、同社の有機EL材料供給及び有機EL特許技術ライセンスビジネスを伸張させるものです。
富士フイルムとUDCは、これまで両社にとって有益な戦略的関係構築を探索・協議してきており、その第一歩としてこのたび特許ポートフォリオ譲渡に合意しました。これにより、UDCは、その特許ポートフォリオを拡充するとともに、将来の新しい有機EL材料・製品開発の可能性を広げることができます。
富士フイルムは、超ハイバリア性透明フィルム(※1)、透明導電性フィルム(※2)、フレキシブル基板をはじめとする、当社独自の技術を応用した高機能材料のビジネスを伸張させ、UDCの顧客を含む全世界の有機EL メーカーに、これら高機能材料を供給していきます。両社は、戦略的関係を更に発展させるべく今後も協議を継続していきます。
※1:1m2あたりの1日に通過する水蒸気の透過率が、10の−6乗[g/(m・d)]と極めて高いレベルでの水蒸気バリア性能を実現したバリアフィルム
※2:透明なPETフィルム上に、微細な銀線のパターンと透明導電性材料を組み合わせて、高い透明性と屈曲性、幅広い抵抗値の設定を実現したフィルム