日本チェーンストア協会、６月と２４年上半期の販売概況を発表

平成２４年６月度・チェーンストア販売概況



★全体の概況
　※会員企業数　５７社／店舗数　７，８１０店
　※総販売額　１兆９３億円（店舗調整前）９５．３％　（店舗調整後）９６．１％

　＜部門別の概況＞
　　・食料品　６，２４５億円（店舗調整前）９６．１％　（店舗調整後）９７．５％
　　・衣料品　１，１３１億円（店舗調整前）９２．５％　（店舗調整後）９３．０％
　　・住関品　２，０５５億円（店舗調整前）９３．８％　（店舗調整後）９３．８％
　　・サービス　　　３１億円（店舗調整前）９０．０％　（店舗調整後）９４．８％
　　・その他　　　６２８億円（店舗調整前）９８．８％　（店舗調整後）９６．４％

　平成２４年６月度の販売総額の前年同月比（店舗調整後）は、４ヶ月連続のマイナスとなった。６月では異例となる台風４号の上陸、全国各地で大雨等の天候不順、気温が低かったこと等の影響を受けた。食料品は、畜産品、水産品を中心にマイナスとなった。衣料品は気温が上昇しなかったために夏物商品の動きが鈍かった。住関品は昨年好調であった家具・インテリア、家電製品は反動によるマイナスとなった。


★商品別の動き
　＜食料品＞
　　●農産品
　　　・農産品は、相場安の影響を受けて若干のマイナスとなった。野菜では、テレビ報道の効果からトマト、きゃべつは好調であった。じゃがいも、きのこ類は苦戦した。調理に手間のかからないカット野菜については好調に推移した。果物では、バナナ、キウイは好調。相場高のりんごは不調となった。季節果実は、昨年不作のさくらんぼは好調、相場高のすいかは不調となった。
　　●畜産品
　　　・畜産品は昨年好調だった影響を受けてマイナスとなった。和牛、銘柄豚の動きは良かったが、牛肉、豚肉全体の売上を押し上げるまでには至らなかった。鶏肉は不調。ハム・ソーセージ、相場安の鶏卵も不調となった。
　　●水産品
　　　・相場高のうなぎ、塩サケ、魚卵、干物等の塩干が不調となり、水産品全体でマイナスとなった。相場高のマグロ、エビも不調であった。あさりやほたて等の貝類、海藻類は好調であった。鮮魚は、アジやサバなどの近海魚、豊漁であったサワラは好調に推移した。
　　●惣菜
　　　・焼き鳥などの焼き物、揚げ物、中華等の温惣菜が苦戦して、惣菜全体で若干のマイナスとなった。サラダなどの要冷惣菜は好調であった。米飯は好調であったが、寿司は不調となった。父の日関連については、オードブル、寿司の動きが良かった。
　　●その他食品
　　　・昨年は月後半に気温が急上昇したことで動きの良かったアイスクリーム、乾麺などは不調となり、その他食品全体でマイナスとなった。また、スポーツ飲料、コーヒー、豆腐も不調であった。米は相場高の影響から好調に推移した。デザート、ヨーグルト、ノンアルコール飲料も好調。テレビ報道の効果からアーモンド、トマトジュースは好調であった。お中元ギフト関連は苦戦した。

＜衣料品＞
　　●紳士衣料
　　　・ドレスシャツ等のクールビズ商品、ショートパンツ、Ｔシャツなど夏物商品が苦戦して、紳士衣料はマイナスとなった。父の日関連商品では、半袖カジュアルシャツ、半袖ポロシャツが好調であった。
　　●婦人衣料
　　　・夏物商品の動きが低調となって婦人衣料はマイナスとなった。夏物ではカジュアル衣料のカットソー、Ｔシャツ、スカート、シャツが不調であった。ワンピース、薄手のニット、ホームウェアは好調に推移した。ＵＶケア商品の動きも鈍かった。
　　●その他衣料・洋品
　　　・昨年好調であった機能性肌着は不調となり、その他衣料・洋品全体でマイナスとなった。男児・女児パジャマ、ショートパンツ、女児ワンピースも苦戦した。スクール水着、浴衣の動きは良かった。

＜住関品＞
　　●日用雑貨品
　　　・すだれなどの季節商品、フライパンなどの調理用品が不調となって日用雑貨品全体としてマイナスとなった。食器類も不調で、密閉型容器が苦戦した。震災影響で昨年は供給不足であったペーパー類は好調。ゲームソフトも好調となった。また、父の日関連でグラス等のガラス食器が好調に推移した。
　　●医薬・化粧品
　　　・殺虫剤、虫さされ薬、ＵＶケア商品など季節商品が不調となって、医薬・化粧品全体でマイナスとなった。シャンプー、リンス、衣料洗剤、柔軟剤は好調であった。気温が上がらないことから制汗シート、制汗スプレーなどの涼感グッズも不調であった。
　　●家具・インテリア
　　　・節電意識の高まりから昨年好調であったクール敷きパッドは反動により不調となり、カーペット類も苦戦して、家具・インテリア全体でマイナスとなった。気温上昇の遅れから衣替え関連の需要が振るわず、収納用品は不調。また、リビングボード、い草敷物は不調。ソファベッド、ベッドは好調。
　　●家電製品
　　　・テレビ、ブルーレイレコーダーが、昨年の地上デジタル放送移行の駆け込み需要の反動から苦戦し、家電全体でマイナスとなった。節電対策商品については、ＬＥＤ電球、ＬＥＤシーリングライトは好調となったが、昨年好調の扇風機は不調となった。
　　●その他商品
　　　・スポーツシューズ、スポーツ用品は不調となり、その他商品全体としてはマイナスとなった。自転車は好調だが、電動アシスト付きは不調。父の日関連で、スポーツウェアが好調だった。

＜サービス・その他＞
　　　・旅行関連やチケット販売などサービス関連の売上高の総販売額に占める割合は０．３％であった。
　　　・食堂・喫茶部門売上を除く商品供給高などいずれの売上にも属さないその他売上の総販売額に占める割合は６．２％であった。


　＊「チェーンストア販売統計（月報）平成２４年６月度速報」は添付の関連資料を参照


　＊以下の参考資料は、添付の関連資料を参照
　　　　平成２４年上半期（１〜６月度）のチェーンストア販売概況について


※『チェーンストア販売統計』は、日本チェーンストア協会ホームページでご覧いただけます※
　ホームページアドレス；http://www.jcsa.gr.jp