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日立建機、トルコの金鉱山向けにマイニング機械を一括受注
日立建機、トルコの金鉱山向けにマイニング機械を受注
−電動式の超大型油圧ショベルとトロリー式ダンプトラックの組み合わせはトルコ国内初−
日立建機株式会社(社長:辻本雄一)は、トルコの金鉱山向けに、トルコ国内で初となる、電動式の超大型油圧ショベルとトロリー式ダンプトラックの組み合わせによる、合計8台の一括受注をしました。
今回の受注は、日立建機の中東地域における販売・サービス会社である日立建機中東(Hitachi Construction Machinery Middle East Corporation FZE)が、カナダの金生産会社であるエルドラド・ゴールド(Eldorado Gold Corporation)の傘下で、トルコ国内最大規模の金生産量を誇るキスラダグ金鉱山(Ki.lada. Gold Mine)を開発するトゥプラグ社(Tuprag Metal Madencilik Sanayi ve Ticaret AS)から注文を受けた案件です。電動式のEX5600超大型油圧ショベルが1台、株式会社日立製作所製の最新式IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)インバータを使用したAC駆動方式のEH4000ACリジッドダンプトラックが7台の合計8台で、メンテナンス部品を含めた受注額は40億円以上を見込んでいます。
今回納入されるダンプトラックは、車体上部に搭載されたパンタグラフにより、登坂路に接地された架線に流れる電力を取り込むことで坂を上る、トロリー式を採用。電動式の超大型油圧ショベルと合わせて、鉱山現場内に設置された発電所から供給される電力を利用できるため、燃費を大幅に削減できる見通しです。この組み合わせは、アフリカ南部を中心に稼働実績がありますが、トルコ国内はもちろん、中東地域の鉱山現場で採用されるのは、業界で初めてになります。
キスラダグ金鉱山では、2006年に納入された当社のEX3600超大型油圧ショベル(エンジン式)が2台既に稼働していて、高い稼働率が評価されています。今回受注の機械は、2013年初頭から順次納入される予定です。また、この契約に加え、今後の状況に応じて同型のEX5600、EH4000ACを合計40台程度納入予定であり、既に受注しているものにこの分を加えると、メンテナンス部品を含めた総額は400億円以上になる見込みです。追加分は2013年から2016年末にかけて納入完了を予定しています。
〔トロリー式ダンプトラック(写真はアフリカの稼働機)〕
※添付の関連資料「添付画像(1)」を参照
〔受注機を納入するキスラダグ金鉱山〕
※添付の関連資料「添付画像(2)」を参照