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GEヘルスケア・ジャパン、検査時間や画質などを改良したポケットサイズ超音波診断装置を発売

2012-07-20

ポケットサイズの超音波診断装置の最新モデルVscan 1.2を発売
Vscan 1,000台の利用者の声をもとに検査時間や画質、保証期間・操作性を改良
〜超高齢化で重要性が増すプライマリ・ケアや在宅医療のさらなる拡充を目指す〜


 医療課題の解決に取り組むヘルスケアカンパニー、GEヘルスケア・ジャパン株式会社(本社:東京都日野市、社長:川上潤)は本日7月17日(火)、ポケットサイズの超音波診断装置の最新モデル「Vscan 1.2(ヴィースキャン1.2)」を全国の臨床施設を対象に発売、超高齢化でますます重要性が高まるプライマリ・ケアや在宅医療の拡充に向けた取り組みを一段と強化します。

 Vscan 1.2は、どこへでも持ち運べる手軽さと片手で扱える操作性に加え、在宅や僻地など多彩な医療現場のニーズに応える臨床性能が高く評価され、先ごろ当社発売製品のなかで最速のペースで国内販売1,000台を達成した当社最小・最軽量(本日現在)(*1)の超音波診断装置「Vscan」のアップグレード機種。1,000台の約5割を占めるユーザーである在宅・訪問医療を行う開業医をはじめとする様々な利用者の声をもとに、検査時間の延長や高画質化など機能面のほか、3年保証やデザイン変更といったサポート面や操作性の改良を施し、プライマリ・ケア医や在宅医療医に対する利便性を一段と高めた装置です。


プライマリ・ケアの普及を後押しするVscanと利用者からの新たなニーズ>
 国内の高齢化の加速に伴う慢性疾患患者の増加を背景に、患者さん一人ひとりを身近で総合的・継続的に診るプライマリ・ケアの重要性は今後ますます高まると見込まれています。プライマリ・ケアの中核を占める在宅・訪問医療においては、これまで主流の聴診器に加えて、2010年10月に発売したポケットサイズのVscanが新たな医療の「目」として、診療現場で幅広く利用されるようになってきています。
 ただ、東日本大震災の被災地域に点在する仮設住宅への往診を含めて、在宅・訪問診療といった院外での使用頻度が多いにもかかわらず、現行機種の最大検査時間は60分(*2)であるため、「エコー検査が立て続けに入った際、バッテリーが持たない可能性がある」「往診に使用する際、コンセントがなければ充電が切れてしまった時点で検査終了となる」など、検査時間のさらなる延長がユーザーから強く求められていました。また、在宅・訪問診療で頻繁に実施する腹部検査における画質の向上、ならびに携帯型装置の使用環境に応じた長期の動作保証に対して高いニーズがありました。加えて、プライマリ・ケア領域では、新たに超音波診断装置を使用する医師が多いことから、できるだけ簡便で直観的な操作が望まれていました。


<国内のニーズをもとに改良を重ね、プライマリ・ケア・在宅医療のさらなる充実を目指したVscan 1.2>
 これらの声に応え、プライマリ・ケアや在宅医療へのさらなる貢献を目指したのがVscan 1.2です。Vscan 1.2ではまず、新開発の省エネ半導体チップを採用することで、本体の消費電力の削減に成功、1充電あたりの検査時間を50%延ばし最大90分(*2)としました。また、超音波の信号(シグナル)と雑音(ノイズ)の比率を高めることで、撮影画像の精度をアップ、腹水・胸水の有無などの診断サポートや排尿障害を持つ患者さんの残尿量確認などに一段の有用性を発揮すると期待されています。
 加えてVscan 1.2では、製品の特性も踏まえ、これまで購入後1年間であったメーカー保証を3年間に延長(*3)して利用時の安心感を高めたほか、ジョグダイヤル式の操作パネルに採用した白黒の配色を入れ替えることで、現行機種に比べて直感的な操作を可能にしています。


 当社では2010年10月のVscanの発売を機に、今後の日本で確実に必要となるプライマリ・ケア領域の充実を図り、在宅・訪問診療の質を高めることを目指してきました。この戦略が奏功し、Vscanの世界販売台数に占める日本の割合は約4割と、現在は日本がトップの販売シェアを誇ります。今回、これまでの1,000台を超える販売実績をもとに、顧客医療機関からの声を拾い上げ改良を重ねた最新モデルVscan 1.2を市場投入することで、プライマリ・ケアや在宅医療のさらなる普及に貢献することを目指します。
当社は今後もVscanの用途開拓を積極的に進め、これまで超音波診断装置の使用経験のない方々に対しても新たな利用法を提案することで、超高齢社会に対応した優れた医療ソリューションの提供を図り、「人にやさしい、社会にやさしい」医療の実現に貢献することを目指します。


 ※製品画像は添付の関連資料を参照


 Vscan 1.2は、当社営業スタッフによる対面販売やGEグループの金融事業部門であるGEキャピタルと連携したリース・割賦販売に加え、専用ウェブサイト(http://www.gehealthcare.co.jp 内Vscanコーナー)経由で発売します。またオリックスグループのオリックス・レンテック株式会社(本社:神奈川県横浜市、社長:太田敏晶)と組んだレンタルサービスも展開。レンタルは同社のウェブサイト(http://med.orix.co.jp)で申し込み可能です。

 Vscanは、そのデザインが「医療関係者、生活者双方の新たな社会的、人間的価値を創出した」と高く評価され、当社製品として初めて2011年度のグッドデザイン金賞(経済産業大臣賞)を受賞しました。
 またVscanは、昨年後半にGEの社会貢献組織「GEファンデーション」が岩手・宮城・福島の被災3県に寄贈した軽自動車のドクターカー(*4)「めんこい」11台に搭載された医療機器の1つで、被災地域に点在する仮設住宅等への往診などにも幅広く使用されています。


【Vscan 1.2の主要概要】
 製品名     :Vscan 1.2(ヴィースキャン1.2)
 薬事販売名称:汎用超音波画像診断装置Vscan
           Vscan1.2は上記医療機器のシリーズ名称です
 製造販売   :GEヘルスケア・ジャパン株式会社
 本体サイズ  :135mm(縦)x73mm(横)x28mm(奥行き)
 画面サイズ  :3.5インチ
 重 量     :約390g(本体およびプローブ)
 付属物     :プローブ、ドッキングステーション(USBでPC接続可)
 バッテリー持続時間:1.5時間
 保存・記録  :最大32 GB microSD・SDHC
 希望小売価格:98万8,000円(税込)
 発 売 日   :2012年7月17日
 医療機器認証番号:221ABBZX00252000

*1:GEヘルスケア・ジャパンの超音波診断装置の中でこれまでの最小製品はVenue 40で、サイズは282mm(縦)x274mm(横)x56mm(奥行き)、重量は3.2kg。
*2:新バッテリーをフル充電し、Bモード8割、カラーモード2割の割合で使用した場合
*3:落下・破損による故障は保証対象外
*4:ドクターカーとは、消防と連携して(緊急の場合に消防署からの連絡を受けて出動)、医師(ドクター)を運ぶ緊急自動車。車内に十分な医療機器が装備されており、緊急時には医師による車内での診療が可能。めんこいは、被災3県では初となる「軽自動車のドクターカー


 GEヘルスケア・ジャパン株式会社は、ゼネラル・エレクトリック(GE)のヘルスケア事業部門であるGEヘルスケアの中核拠点の1つとして、先端的な医療技術ならびに医療・研究機関向けの各種サービスを提供しています。医療用画像診断からライフサイエンス(生命科学)まで幅広い分野にわたる専門性を駆使しながら、GEの世界戦略「ヘルシーマジネーション」で掲げる「医療コストの削減」「医療アクセスの拡大」「医療の質の向上」の実現に向けて、国内外の医療・研究施設を中心に革新的な製品やサービスをお届けしています。主要取扱製品は、CT(コンピューター断層撮影装置)、MRI(磁気共鳴断層撮影装置)、超音波診断装置、医療用画像ネットワーク、メディカル・ダイアグノスティクス(体内診断薬)、生体情報モニタ、液体クロマトグラフィー装置、細胞解析装置。2012年1月1日現在の社員数は2,050名、国内の事業所数は55カ所。
 ホームページアドレスはhttp://www.gehealthcare.co.jp(ライフサイエンス統括本部:http://www.gelifesciences.co.jp)。

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