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日本TI、PROFIBUS ワンチップ・ソリューション「『AM1810』Sitara ARM MPU」を発表
日本TI、工業用アプリケーション向けに、
消費電力およびシステム・コストを低減する
PROFIBUS(R)ワンチップ・ソリューション、
『AM1810』 Sitara(TM) ARM(R) MPUを発表
PROFIBUS International(PI)の
PROFIBUSスレーブ認証を取得した新製品
日本テキサス・インスツルメンツは、各種のファクトリー・オートメーション装置間の通信機能として普及しているフィールドバスであるPROFIBUS(R)(プロフィバス)インターフェイスをワンチップに統合した新しいARM9(TM)ソリューションとして、『AM1810』Sitara(TM) ARM(R) MPU(マイクロプロセッサ)を発表しました。この新製品は、外付けのPROFIBUSインターフェイス用ASICやFPGAなどが不要なことから、システム性能の向上と同時に、開発期間の短縮およびシステム・コストの低減を可能にします。また、PROFIBUSインターフェイスの使用に関わらず、各種の工業用アプリケーションをサポートする高性能を提供します。この製品は、PLC(プログラマブル・ロジック・コントローラ)およびHMI(ヒューマン−マシン・インターフェイス)をはじめとした各種の工業用アプリケーションに最適です。またTIでは、業界団体であるPROFIBUS International(以下 PI)への参加も発表し、開発の迅速化およびコストの低減に役立つ認証試験済の統合ソリューションの提供を通じて、工業用市場への取組みを明確に打ち出しました。
現在、市場に流通している複数チップ構成のソリューションと異なり、『AM1810』はPROFIBUSインターフェイスをRS−485トランシーバに直接接続でき、外付けのASICやFPGAが不要です。さらに、低消費電力アーキテクチャであるため、より容易な放熱設計で、より小型の筐体やハウジングを使用してPROFIBUS対応製品を開発できます。
『AM1810』は、内蔵ペリフェラル・モジュールの一つであるPRU(Programmable−Real−Time Unit)内に、PROFIBUS向けのリアルタイム・フレーム・ハンドラであるFDL(Fieldbus Data Link)を統合しています。PRUは内部のシステム・バスを通じてARMコアと緊密に接続されており、PROFIBUS DP において最高12MBaudの通信速度と、より高速のシステム応答を実現します。また複数の接続メモリ・オプションを提供することにより、シリアル・フラッシュからブートし、内部RAM上でPROFIBUSを実行するため、外部メモリ不要でPROFIBUSノードを動作させることができます。『AM1810』に統合されたPROFIBUSソリューションは、オペレーティング・システムのアブストラクション・レイヤ(仮想レイヤ)も備えていることから、オペレーティング・システムに依存しないPROFIBUS DPプロトコル・スタックを実現し、設計上の柔軟性を提供します。
■PROFIBUS認証を取得済のシリコン・チップおよびスタック・ソフトウェア
TIのPROFIBUS DPスレーブは、Siemens AG社が設立したPROFIBUS認証ラボであるComDecにおいて、PIの認証を取得済です。この認証は、特に『AM1810』に統合されたPROFIBUSインターフェイスについて取得したものであり、これにより、各種の工業用標準規格に適合する製品を安心して設計することができます。
TIの工業用製品マーケティング・マネージャーであるラム・ササファン(Ram Sathappan)は、次のように述べています。「工業用製品分野において、PROFIBUS標準は高い信頼性を備えたネットワーク機能の代名詞であり、TIは今回の認証取得によって、既存のソリューションと置換え可能な高品質な製品を、より確実に提供できます。TIの目標は、顧客各社のBOMコストの低減、基板実装面積の縮小、および開発期間の短縮を実現する製品の提供供給であり、PROFIBUSを統合したワンチップ・ソリューションである『AM1810』こそが、この目標に最適な製品であると確信しています」
『AM1810』はPROFIBUSインターフェイスのほか、ワンチップに統合されたEthernetポートがEtherCAT(R) マスターのプロトコルもサポートします。この機能によって、複数プロトコルをサポートする製品を開発することも可能です。
※以下、リリースの詳細は添付の関連資料を参照
<お問い合わせ先>
日本テキサス・インスツルメンツ株式会社
プロダクト・インフォメーション・センター(PIC)
URL:http://www.tij.co.jp/pic