Article Detail
日立、クラウド型環境情報管理サービスにリアルタイム統合管理ができる新機能を追加
エネルギーの見える化を実現する
環境情報管理サービス「EcoAssist−Enterprise−Light」に統合管理を可能とする新機能を追加
株式会社日立製作所(執行役社長:中西 宏明/以下、日立)は、このたび、電力などのエネルギー使用量を見える化するクラウド型環境情報管理サービス「EcoAssist−Enterprise − Light (エコアシスト エンタープライズ ライト/以下、本サービス)」に、国内初となる、さまざまなメーカーのシステムや異なる形式のデータを統合して一つの画面で提供するサービスを追加し、2012年7月18日より販売を開始します。
日立は2009年5月より、エネルギーの使用の合理化に関する法律への対応など、企業の環境経営を支援する総合的な環境情報管理サービスとして本サービスを提供してきました。また、昨今の電力需給の安定化に向けた課題に対しては、企業や自治体などの需要家に電力使用量をリアルタイムに把握し、抑制することが求められています。しかし、従来、すでに施設に備え付けられているBEMS(*1)や自動検針装置などのエネルギー管理システムは、メーカーやシステムが異なる場合にはデータの形式も異なり、一つのデータに集約して一括で把握することが困難でした。そこで日立は、顧客が複数の拠点で異なるエネルギー管理システムを導入していても、エネルギー使用量のデータをリアルタイムに統合することを可能とする新機能を本サービスに追加し、企業や自治体全体の電力使用量「見える化」を実現します。
これにより、全社および拠点ごとのエネルギー使用状況を把握できるだけでなく、節電に対する課題の早期把握や、意識の高揚につながり、効率的な電力使用の抑制が図れます。
※参考画像は添付の関連資料を参照
本サービスに追加する機能は以下のとおりです。
(1)異なる形式のエネルギーデータの統合管理機能
EcoAssistシリーズは、企業、企業グループの工場や拠点毎に導入されている異なるメーカーのBEMSや異なる形式の自動計測システムデータを統合管理します。
(2)見える化画面のカスタマイズ機能
EcoAssistシリーズが提供する標準画面のほかに、利用方法に合わせたカスタマイズ画面の開発を請負うサービスを追加します。
(3)電力使用量のバナー配信機能〜 「見える化」から「見せる化」へ 〜
エネルギー使用量画面にアクセスする手間を省き、普段目にする社内ホームページや事業所トップページにバナー方式の画像を送付します。
なお、日立では本サービスを活用して、日本国内にあるグループ内の電力大口需要拠点238カ所を対象に、使用電力を集計する「日立グループ電力データ集計システム」を構築し、イントラネットで日立グループの電力データを全従業員に公開しています。このシステムにより従業員ひとりひとりの節電行動を促して効率的な電力活用を図り、グループ全体で夏の電力ピーク使用時に10万kWの抑制をめざします。
また、日立製作所は、経済産業省が主導するBEMSアグリゲータ(*2)事業に採択されており、日立グループ各社が提供する各種エネルギー管理システムのデータ統合管理にも本サービスを活用し、電力会社別の集計や管理などにも貢献します。
日立は今後、各種企業向け、自治体向け、大型商業施設向けサービスの拡販を開始し、さらに、アグリゲータ各社と連携してより効果的なエネルギー管理・運用を実現する情報基盤作りを発展させていきます。
*1:BEMS:Building Energy Managemnt Systemの略。ビルで使用されているエネルギー量の情報を収集し、空調設備や照明などのビル内の電気設備を自動または手動で調整するシステムのことをいいます。
*2:アグリゲータ:電力消費量を把握し、節電支援サービスを行う事業者をいいます。
<「Hitachi Innovation Forum 2012」での紹介について>
日立は、2012年7月19日(木)〜20日(金)に東京国際フォーラムで開催する「Hitachi Innovation Forum 2012」において、EcoAssist−Enterprise−Lightを紹介します。
⇒Hitachi Innovation Forum 2012オフィシャルサイト
http://iforum.hitachi.co.jp/
<関連情報>
「EcoAssist」に関するホームページ
http://www.hitachi.co.jp/Div/omika/product_site/ecoassist/index.html
以上