チェック・ポイント、サービス妨害攻撃対策用のアプライアンス「ＤＤｏＳ　Ｐｒｏｔｅｃｔｏｒ」を発表

チェック・ポイント、サービス妨害攻撃対策用のアプライアンス
「ＤＤｏＳ　Ｐｒｏｔｅｃｔｏｒ（ＴＭ）」を発表
〜多層防御と最大１２ＧｂｐｓのパフォーマンスによりＤＤｏＳ攻撃から企業を保護〜



　ゲートウェイからエンドポイントまでの包括的セキュリティを提供するチェック・ポイント・ソフトウェア・テクノロジーズ株式会社（本社：東京都新宿区、代表：代表取締役社長　藤岡健）は本日、分散サービス妨害（ＤＤｏＳ）攻撃への対処を目的とする新たなセキュリティ・アプライアンス・ラインナップを発表しました。
　今回発表されたＤＤｏＳ　Ｐｒｏｔｅｃｔｏｒ（ＴＭ）アプライアンスは、多層防御と最大１２Ｇｂｐｓのスループットを実現し、多様なＤＤｏＳ攻撃を阻止します。

　ＤＤｏＳ攻撃とは、トラフィックを増大させてネットワークを過負荷状態に追い込み、ネットワーク・サービスを妨害または無効にしようとする試みを指します。サイバー犯罪者は、大量のトラフィックを発生させたり、巧妙な細工を施したリクエストを送信したりすることで、ターゲットのネットワークにフラッド攻撃を仕掛け、正当なトラフィックを徹底的に妨害します。そして、今や企業活動の生命線となったネットワークやＷｅｂサービスを長時間にわたり麻痺状態に陥れます。
　Ｐｏｎｅｍｏｎ　Ｉｎｓｔｉｔｕｔｅ（※出典）が実施した最新の調査によると、ＤＤｏＳ攻撃はＩＴ管理者の間で主要なリスクの１つに挙げられており、米国では最大の懸念事項であるとされています。

　チェック・ポイントのＤＤｏＳ　Ｐｒｏｔｅｃｔｏｒアプライアンスは、ネットワークやサーバへのフラッド攻撃、アプリケーション層へのＤｏＳ攻撃、少しずつ時間をかけて実施される攻撃など、あらゆる主要な攻撃をブロックして組織を保護します。新しい製品ラインナップでは、高度な検出・防御技術が各種搭載されたマルチレイヤーでのセキュリティを活用できます。


■ネットワークおよびトラフィックへのフラッド攻撃からの保護
　・振る舞い分析に基づくＤｏＳ防御：振る舞い適応型検出技術により、ＴＣＰ、ＵＤＰ、ＩＣＭＰ、ＩＧＭＰに対するＤｏＳ攻撃や、パケットのフラグメント化によるＤｏＳ攻撃からネットワークを保護します。
　・ＤｏＳシールド：事前定義済みのフィルタやカスタマイズされたフィルタでパターンごとにレート制限を設定して、既知のツールを利用したＤＤｏＳ攻撃からネットワークを保護します。
　・ＳＹＮ攻撃からの保護：保護対象のサーバごとにＳＹＮパケットのレート制限を設定して、ＳＹＮパケットを偽装したＤｏＳ攻撃をブロックします。
　・ブラック・リスト：Ｌ３とＬ４の送信元／送信先の分類および有効期限ルールを使用して、各種の攻撃を汎用的にブロックします。
　・接続のレート制限：レートのしきい値を設定して、ＤＮＳおよびＨＴＴＰ以外の汎用プロトコルとアプリケーション・レベルのフラッド攻撃をブロックします。


■アプリケーション・ベースのＤＤｏＳ攻撃からの保護
　・Ｗｅｂ接続によるＳＹＮ攻撃からの保護：保護対象のサーバごとにＳＹＮパケットのレート制限を設定して、ＨＴＴＰ接続ベースのＤｏＳ攻撃からネットワークを保護しま
す。
　・振る舞い分析に基づくＤＮＳの保護：ＤＮＳのフットプリント・ブロッキング・レート制限およびＤＮＳのチャレンジ＆レスポンス方式を使用するＤＮＳ振る舞い適応型検出技術により、ＤＮＳクエリによるＤｏＳ攻撃をブロックします。
　・振る舞い分析に基づくＨＴＴＰの保護（「ＨＴＴＰ　Ｍｉｔｉｇａｔｏｒ」）：サーバ・ベースのＨＴＴＰ振る舞い適応型検出技術およびＷｅｂ接続に関するＨＴＴＰのフットプリントにより、ＨＴＴＰ接続ベースのＤｏＳ攻撃とＨＴＴＰのアップストリーム帯域幅に対する攻撃をブロックします。


■アプリケーションを狙うＤｏＳ／ＤＤｏＳ攻撃からの保護
　・特殊なフィルタ条件を使用してＤｏＳ／ＤＤｏＳ攻撃をブロックします。フィルタ定義は柔軟に設定できるため、各パケット内の特定のコンテンツ・パターンを検索したり、オンザフライでセキュリティを強化して進行中の攻撃を分析、ブロックしたりすることができます。


　ＤＤｏＳ　Ｐｒｏｔｅｃｔｏｒアプライアンスは、組織の境界ゲートウェイの前に配置され、メインのセキュリティ・ゲートウェイに到達する前にＤＤｏＳ攻撃によるトラフィックを排除します。また、チェック・ポイントの管理スイートと統合されているため、単一のインタフェースからのセキュリティ制御やセキュリティ・イベントの包括的な把握が可能です。さらに、チェック・ポイントのＳｍａｒｔＥｖｅｎｔ、ＳｍａｒｔＬｏｇ、ＳｍａｒｔＶｉｅｗＴｒａｃｋｅｒと併用すると、組織のネットワーク・セキュリティ全般やＤＤｏＳ攻撃のステータスに関する最新および過去のデータを確認できます。

　チェック・ポイントの製品担当バイスプレジデントであるドリット・ドール（ＤｏｒｉｔＤｏｒ）は、「ＤＤｏＳ　Ｐｒｏｔｅｃｔｏｒアプライアンスは、ネットワーク・セキュリティにおいて、さらなる強化および重要な領域をカバーします。企業を狙ったＤＤｏＳ攻撃が増加し続けており、そのセキュリティ・リスクが今日の脅威の中でも特に高い点を考慮すると、お客様自らが保護対策を講じ、リスクを軽減することが重要となります」と述べています。

　チェック・ポイントのＤＤｏＳ　Ｐｒｏｔｅｃｔｏｒアプライアンスは、仮想化／クラウド・データ・センター向けのアプリケーション・デリバリーおよびアプリケーション・セキュリティ・ソリューションのリーディング・プロバイダであるＲａｄｗａｒｅ（Ｒ）と共同開発されました。ＤＤｏＳ　Ｐｒｏｔｅｃｔｏｒには、企業環境で低遅延、高パフォーマンス、高ポート密度（最大１６ポート）を実現する７種のモデルが用意されています。超高速応答により、数秒以内に各種の攻撃をブロックできるほか、特定のネットワーク環境やセキュリティ・ニーズに応じて容易にカスタマイズすることも可能です。チェック・ポイントのお客様は、２４時間３６５日のカスタマー・サポートのご利用に加え、緊急時には専任のレスポンス・チームにもお問い合わせいただけます。

　チェック・ポイントの新しいＤＤｏＳ　Ｐｒｏｔｅｃｔｏｒアプライアンスの詳細については、
　http://www.checkpoint.co.jp/products/ddos-protector/index.htmlをご覧ください。

　「チェック・ポイントのＤＤｏＳ　Ｐｒｏｔｅｃｔｏｒアプライアンスは、追加のセキュリティ・レイヤによりＤｏＳ攻撃を即座にブロックして、被害の発生を未然に防ぎます」とドールは述べています。


■受注出荷時期
　ＤＤｏＳ　Ｐｒｏｔｅｃｔｏｒアプライアンスは発表同日から受注が開始され、各国のチェック・ポイント正規販売代理店を通じてご購入いただけます。詳細については、
http://www.checkpoint.co.jp/info.htmlへお問い合わせください。


※出典：Ｔｈｅ　Ｉｍｐａｃｔ　ｏｆ　Ｃｙｂｅｒｃｒｉｍｅ　ｏｎ　Ｂｕｓｉｎｅｓｓｅｓ
　http://www.checkpoint.com/products/downloads/whitepapers/ponemon-cybercrime-2012.pdf


＜Ｃｈｅｃｋ　Ｐｏｉｎｔ　Ｓｏｆｔｗａｒｅ　Ｔｅｃｈｎｏｌｏｇｉｅｓ　Ｌｔｄ．について＞
　チェック・ポイント・ソフトウェア・テクノロジーズ・リミテッド（http://www.checkpoint.com）は、インターネット・セキュリティにおけるトップ企業として、セキュリティの複雑さと総所有コスト（ＴＣＯ）を低減しつつ、あらゆるタイプの脅威からお客様のネットワーク環境を確実に保護するための妥協のないセキュリティ機能を実現しています。チェック・ポイントは、ＦｉｒｅＷａｌｌ−１と特許技術のステートフル・インスペクションを開発した業界のパイオニアです。チェック・ポイントは、革新的セキュリティ技術であるＳｏｆｔｗａｒｅ　Ｂｌａｄｅアーキテクチャをベースとした一層の技術革新に努めています。Ｓｏｆｔｗａｒｅ　Ｂｌａｄｅアーキテクチャは、導入先に合わせカスタマイズすることで、あらゆる組織のセキュリティ・ニーズにも的確に対応できる、柔軟でシンプルなソリューションの構築を可能にします。チェック・ポイントは、技術偏重から脱却してセキュリティをビジネス・プロセスの一環として定義する唯一のベンダーです。チェック・ポイント独自のビジョン３Ｄ　Ｓｅｃｕｒｉｔｙは、ポリシー、ユーザ、実施という３つの要素を統合して情報資産の保護を強化し、導入環境のニーズに合わせて高度なセキュリティを確保できるようにします。
　チェック・ポイントは、Ｆｏｒｔｕｎｅ　１００社およびＧｌｏｂａｌ　１００企業の全社を含む、何万ものあらゆる規模の企業や組織を顧客としています。数々の受賞歴のあるチェック・ポイントのＺｏｎｅＡｌａｒｍソリューションは、世界中で何百万にも及ぶお客様のＰＣをハッカー、スパイウェア、および情報窃盗から未然に保護しています。

　チェック・ポイント・ソフトウェア・テクノロジーズの全額出資日本法人、チェック・ポイント・ソフトウェア・テクノロジーズ株式会社は、１９９７年１０月１日設立、東京都新宿区に拠点を置いています。

（Ｃ）　２０１２　Ｃｈｅｃｋ　Ｐｏｉｎｔ　Ｓｏｆｔｗａｒｅ　Ｔｅｃｈｎｏｌｏｇｉｅｓ　Ｌｔｄ．　Ａｌｌ　ｒｉｇｈｔｓ　ｒｅｓｅｒｖｅｄ