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ミック経済研究所、「データセンター市場と消費電力・省エネ対策の実態調査 2012年度版」を発刊

2012-07-11

「国内データセンターの消費電力は年平均5.9%増加」



 国内データセンターの消費電力量は、2011年度で、94億kWh、2016年度には、125億kWhと1.3倍に増加(年平均5.9%増加)し、今後の不透明な電力需給見通しを踏まえると、更なる省エネによる電力削減が必要となる。
 また、今回の調査対象企業の2011年度のPUE(電力利用効率)平均は1.84で、環境配慮型データセンターによる数値改善はあるものの1980、1990年代の古いデータセンターの混在により数値が押し上げられている。


 情報・通信分野専門の市場調査機関である株式会社ミック経済研究所(本社:東京港区、社長:有賀 章)は、データセンター市場の動向と消費電力・省エネ対策の実態を捉えたマーケティング資料「データセンター市場と消費電力・省エネ対策の実態調査 2012年度版」を、2012年6月18日に発刊した、と発表しました。

 今回の調査は、データセンター市場やデータセンターの延床面積、消費電力量、省エネ対策、PUEについて推計した資料となっています。市場の調査カバー率は73%です。
 調査結果の概要は、以下の通りです。


データセンター拡張と電力消費増加の見通し>

 2011年度、2012年度、2013年度における国内データセンターの延床面積の前年比はそれぞれ106.9%、107.5%、105.0%であり、ここ3,4年間は増床および新センターの建設が進んでいる。新設のデータセンターのPUEは、1.5以下であるが、1980年代、1990年代の古いデータセンターがPUEの平均を押し上げている。また、ハウジングサービス内のユーザー資産に対しては、データセンター側からの改善提案が受け入れられないこともあり、平均すると全体で1.84に留まった。

 今後、新設データセンターが増え、更に全体のPUEが向上しても、データセンターのラック数が増加し、サーバーの稼働率が上がり、設備拡張やラック実装の高密度化が進み、消費電力量が増えて行くと予測する。

 2010から2016年の6年間の平均伸び率は、消費電力量が105.9%、延床面積が105.4%と延床面積の伸び率が0.5%少ない。この理由は、延床面積は、データセンター消費電力量の先行指標となるからである。2012年度が107.5%とピークで、2016年には103.0%と減少傾向が続くが、この間、ラック数と稼働率が増加し、消費電力量の平均増加率が延床面積の増加率を上回ると予想する。


 なお、同資料の体裁はA4版322頁のファイル製本で、価格は199,500円(消費税含む)です。(ファイル製本+PDF版241,500円、CD−ROM版399,000円もご用意しております)


 *参考図表は添付の関連資料を参照


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データセンター ハウジング 電力需給 稼働率

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