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新日本無線、SAWフィルタファウンドリービジネスに参入
新日本無線、SAWフィルタファウンドリービジネスに参入
−日本無線からSAWフィルタ事業も移管−
このたび新日本無線では、2012年10月からSAW(Surface Acoustic Wave/弾性表面波)フィルタファウンドリービジネスに新たに参入しますのでお知らせいたします。
また、日本無線からSAWフィルタ事業の移管を受けることといたしました。
これまでSAWフィルタは日本無線が製造・販売しておりましたが、シリコン半導体製品の量産を得意とし、かつ高周波モジュール事業へ展開が可能な当社が引き継ぐことで、さらに業容の拡大を目指してまいります。
日本無線、新日本無線は日清紡ホールディングスのエレクトロニクス事業の中核を担っています。引き続き両社のシナジーを追及し、エレクトロニクス事業の発展に努めてまいります。
<SAWフィルタファウンドリービジネス>
当社では、昨年より推進している事業構造改革の一環として、川越製作所(埼玉県ふじみ野市)のシリコン半導体前工程を統合し最適化を図りました。
統合後のクリーンルームの一部をSAWフィルタファウンドリービジネスに活用することで、生産稼働率を高め、収益力の拡大・向上を図ってまいります。
一方、電子部品業界では、昨年来の度重なるサプライチェーンの問題に端を発し、生産拠点の分散化によるBCP(Business Continuity Plan/事業継続計画)の確立が強く求められています。
当社のファウンドリービジネスが業界内のBCP推進に大きく貢献するものと確信しております。
ファウンドリービジネスとして、まずは月産5,000枚からスタートし、月産10,000枚〜15,000枚を当面の目標に事業の拡大に努めてまいります。
<日本無線からのSAWフィルタ事業の移管>
これまで日本無線が埼玉工場(埼玉県ふじみ野市)で一貫生産してきたSAWフィルタ事業は、2012年12月以降、当社が製造・販売を順次引き継いでまいります。
この移管により、上記のファウンドリービジネスにとどまらず、モジュールメーカー、通信機メーカーなどへの製品販売も視野に入れて展開していきます。
※SAWフィルタとは
特定の周波数の電気信号を取り出すフィルタとして、主に携帯電話、スマートフォン、タブレットPCなどの移動体通信機器やTVチューナー、自動車エレクトロニクス、GPSなどのキー部品のひとつとして幅広い分野で使用されているものです。
以上