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三菱重工、高度な水処理・再利用技術の開発でシンガポール公益事業庁と覚書締結

2012-07-07

高度な水処理・再利用技術の開発で
シンガポール公益事業庁(PUB)と覚書(MOU)を締結



 三菱重工業は、シンガポール公益事業庁(Public Utilities Board:PUB)と、高度な水処理・再利用技術の開発で協力することで合意し、3日、包括的な覚書(MOU)を締結した。この覚書による最初の取り組みとして、PUBが保有する水再生プラントで,未処理の工業排水を対象に、先進の水処理・再利用技術の実証試験プロジェクトを進める。当社はこれらを通じて、同国の環境保全に貢献するとともに、スマートコミュニティ向け水インフラの実用化を目指していく。

 今回のプロジェクトの対象となるのは、同国西部に位置するジュロン工業地区の工業排水処理と水再生利用。同地区は政府の外国企業誘致策が奏功して造船、石油精製、化学、鉄鋼、機械などの企業集積が進んでおり、この地区の排水を安定的に処理し、効率的に再利用するプロセスが必要となっていた。

 工業排水の処理とその再生利用は、PUBが重点を置いている新たな研究分野であり、プロジェクトはPUBの水再生プラントにおいて実際の条件下で実証試験を行うもの。今回、当社はPUBの採択を受け、テストプラントの建設と運転を行う。具体的には、排水処理と水再生利用のための最適プロセスと安定運転のための自動制御システムの有効性を実証する試験を進める。

 当社はこのプロジェクトで、排水処理プラントの設計・製作・調達から据付・運転まで担当し、排水の安定的処理を実現するとともに、水再利用率の大幅な向上を目指す。期間は2年間。当社の現地法人、MHI Industrial Engineering & Services Private Ltd.(MIES)が実施主体となり、当社のグループ会社である三菱重工メカトロシステムズ株式会社も協力する。

 PUBは同国の環境水資源省(MEWR)の政府機関で、貯水池管理、取水、配水、上下水処理、再生処理、雨水回収などの事業を担当する。

 インド、中国、東南アジア、中東などでは、都市機能や工業団地の発展に伴い、都市排水や工業排水による環境汚染が深刻化、排水処理需要が顕在化するとともに、水資源としての排水の再生利用への期待も高まっている。
 当社は、今回のプロジェクトで実証する高度な諸技術をこれら諸国の広範な需要に対応させていくとともに、スマートコミュニティ向けの水処理・再生利用技術の確立に繋げていく。


 担当窓口:エンジニアリング本部
 http://www.mhi.co.jp/engineering/index.html


以上

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