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JR東日本、橋脚や新幹線電化柱など耐震補強対策強化に約2000億円を投資
耐震補強対策等のさらなる強化について
JR東日本では、本年3月に首都直下地震に備えた耐震補強対策等の着手と地震観測体制の強化について約1,000億円の投資を行うことを発表いたしました。その後も地震対策の検討を積み重ねてまいりました。
この度検討の結果、さらに約2,000億円の対策の実施を決定いたしました。具体的には、以下の対策に着手してまいります。
(1)首都直下地震に備え、盛土、切取、レンガアーチ高架橋、電化柱等の耐震補強、駅・ホームの天井・壁落下防止対策などに着手するとともに、これまでも取り組んできた橋脚の耐震補強を前倒しします。
(2)東日本大震災を踏まえ、乗降人員3千人/日以上の駅舎の耐震補強や今回の地震で大きな被害が発生した新幹線電化柱の耐震補強に着手します。
(3)地震観測値の高速伝送化や通信ネットワークの非常用電源の強化など、震災時の通信機能強化を図ります。
総額約3,000億円の耐震補強対策等について、約5年間を重点的な整備期間として推進し、災害に強い鉄道づくりに邁進してまいります。
今回、約2,000億円で対策を強化する内容は以下のとおりです。
なお、南関東エリア、仙台等エリア、その他エリアの区分は別紙1のとおりです。【別紙1】
1.首都直下地震に備えた耐震補強対策(南関東エリア)【別紙2】
(1)対象構造物
・橋脚 新幹線 約 680基
在来線 約1,090基
・電化柱 新幹線 約1,370本
在来線 約 390本(約360本は調査)
・駅・ホームの天井 約290駅
・駅・ホームの壁 約 40駅
・山手線、中央線など9線区(約220km)内の盛土、切取、レンガアーチ高架橋等
盛土 約19km
御茶ノ水駅付近盛土 約1.2km
切取 約23km
橋台背面盛土 約190箇所
脱線防止ガード 約72km
鉄桁 1橋りょう
トンネル 4トンネル
レンガアーチ高架橋 約70径間
(2)工事費 約1,840億円
約5年間を重点的な整備期間とする
2.上記1以外でのさらなる耐震補強対策(仙台等エリア・その他エリア)【別紙2】
(1)対象構造物
・電化柱(仙台等エリア内の新幹線) 約 1,600本
・駅・ホームの天井 約 270駅
・駅・ホームの壁 約 20駅
・乗降人員3千人/日以上の駅舎 約 85棟
(2)工事費 約220億円
約5年間を重点的な整備期間とする
3.通信機能等の強化(全エリア)【別紙3】
東日本大震災を受け、在来線地震観測値の高速伝送化等を実施します。また、広範囲で長時間にわたり停電が発生したことにより、通信設備が使用不可能となったことから、今回以下の対策を実施いたします。
(1)対策内容
・在来線地震観測値の高速伝送化(専用回線化)
・通信機器室のバッテリー増強(48 時間対応用)
・本社・支社ビル内通信機器用の無停電コンセントを設置
(2)工事費 約30億円
※以下、リリース詳細は添付の関連資料「オリジナルリリース」を参照