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エーザイと富山化学、抗リウマチ薬「イグラチモド」の関節リウマチの効能効果で製造販売承認取得
エーザイ株式会社と富山化学工業株式会社
抗リウマチ薬イグラチモドの製造販売承認を取得
エーザイ株式会社(本社:東京都、社長:内藤晴夫)と富山化学工業株式会社(本社:東京都、社長:菅田益司)は、このたび、日本で共同開発を進めてきたイグラチモド(開発品コード:T−614)について、関節リウマチの効能効果で製造販売承認を取得しました。
イグラチモドは、富山化学工業株式会社が創製した新規の疾患修飾性抗リウマチ薬(DMARD)です。両社は本剤に関する共同開発契約およびライセンス契約に基づき、日本における共同開発を行ってきました。
本剤は、関節リウマチ患者様を対象とした単剤投与の臨床試験において、プラセボに対する優越性と既存DMARD(サラゾスルファピリジン)に対する非劣性を示しました。また、標準治療薬であるメトトレキサート(以下、MTX)で効果不十分な関節リウマチ患者様を対象としたMTX併用試験(*)では、イグラチモドとMTXとの併用群は、良好な忍容性を示すとともに、主要評価項目である24週時のACR20反応率において、プラセボ投与群(MTX単独群)と比較して有意な改善を示しました。現在日本で承認されている経口抗リウマチ薬の中で、本剤は初めて国内の治験でMTX効果不十分の患者様に対してMTXへの上乗せ使用時の有効性を示しました。
本剤は薬価基準収載後、エーザイ株式会社より「ケアラム(R)錠25mg」、大正富山医薬品株式会社(本社:東京都、社長:大平明)より「コルベット(R)錠25mg」の商品名で、それぞれ販売および情報提供活動を行います。なお、製造販売後、一定の症例数に達するまでの間、投与された全ての患者様を対象に特定使用成績調査(全例調査)を実施します。
両社では、本剤により、関節リウマチの薬物治療に新たな選択肢を提供し、関節リウマチ患者様の多様なニーズの充足とQOL向上に、より一層貢献することができるものと考えています。
以上
*参考資料「2.メトトレキサートとの併用試験について」を参照
<参考資料>
※添付の関連資料を参照