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日清オイリオグループ、節電の夏に在宅介護で注意するべきことに関する調査結果を発表

2012-07-04

〜介護士・ヘルパーの86%が「体温・室温調整」に不安感〜
節電の今夏、ポイントは「水分補給」と「涼しい場所の確保」
日清オイリオグループ 第3回在宅介護事情調査


 日清オイリオグループ株式会社(社長:今村隆郎(※))はトロミ調整食品などの高齢者・介護対応食品を製造・販売しております。2011年より定期的に行っている在宅介護事情調査の第3弾として介護士・ヘルパーの方々を対象に、「節電が必要になる今年の夏、在宅介護で注意するべきこと」に関する調査を実施いたしました。

  ※社長名の正式表記は添付の関連資料を参照


 その結果、今年の夏の在宅介護で最も不安に思うことは、体温・室温調整であり、こまめに水分を飲ませるなど、基本となる水分補給と涼しい環境づくりがポイントになりそうです。


●節電の夏、介護に関わるうえで例年より不安に思うことのNo.1は「体温・室温調整」
 今年の夏、介護に関わるうえで不安に思うことの1位は「体温・室温調整」(86%)、2位は「熱中症」(81%)、3位は「水分補給(脱水)」(78%)でした(図1)。例年の夏場の介護で注意していることの1位は「水分補給(脱水)」(92%)、次いで「体温・室温調整」(70%)となっており(図2)、今年は節電を受けて「体温・室温調整」を最も心配していることが分かりました。


●「体温・室温調整」のポイントは「水分補給」と「涼しい場所の確保」
 夏場の介護における体温・室温調整について、ご家族への具体的アドバイスとして「水分補給」(93%)と、「涼しい場所の確保」(80%)の2つの回答が80%を超えました。3位は「洋服の素材を工夫する・着替え易い服装にする」(54%)となっており、介護士・ヘルパーは夏場の暑い季節、衣服の問題より、まず脱水予防としての水分補給、そして涼しい場所の確保を重視していることが分かりました (図3)。

●「体温・室温調整」の困難な理由は要介護者本人の問題に加え、居住環境や経済力の問題も
 介護士・ヘルパーの75%が体温・室温調整について、「工夫をしているが困難、あるいは工夫したいが実際にできない」と回答しました(図4)。その理由は大きく分けて4つありました(表1)。

 ◆要介護者(注1)本人の問題(暑さや寒さの自覚が無い、エアコンが嫌い、独居生活で管理できないなど)
 ◆居住環境の問題(エアコンの取り付けや涼しい場所の確保が困難など)
 ◆ご家族の問題(体温・室温調整の大切さの認識不足など)
 ◆経済的な問題(エアコンの電気代の捻出が難しいなど)

 要介護者本人の問題だけでなく、生活環境も大きな要因になっていることが分かりました。

(注1)要介護者:介護が必要な人、介護されている人のこと


●水分補給に対するご家族へのアドバイスは「こまめに飲ませる」「手の届くところに水分を置く」
 体温・室温調整に対して基本となるのは水分補給ですが、介護士・ヘルパーからのアドバイスの1位は「こまめに飲ませる」(80%)、2位は「手の届くところに水分を置いておく」(62%)となっていました(図5)。高齢になると「トイレが近くなるので嫌がって(水分を)飲まない」「のどの渇きが分からない」など、水分補給に対する問題が多くなります(表2)。そのような状況であることをふまえ、ご家族が要介護者の水分補給に気をつけてあげることが今年の夏のポイントになりそうです。


【まとめ】
 今年のように、節電が必要となる状況で介護士・ヘルパーが不安に思っていることは体温・室温調整で、特に水分補給と涼しい場所の確保を重視していることが分かりました。しかし、要介護者本人の自覚や、居住環境、経済的な問題などにより、思うように調整できない現状も明らかとなりました。今年の夏の在宅介護では、いかに水分補給を行い、涼しい環境を作ることができるかが大きな鍵となりそうです。


【専門家のコメント】
 赤羽 克子(あかば かつこ) 聖徳大学 社会福祉学科 教授
 専門分野:介護福祉学
 「夏の介護は、水分補給と体温・室温調整が重要な課題です。高齢者はのどの渇きや暑さ・寒さを感じにくい方も多いため、専門家でも調整が困難です。特に水分補給を怠ると脱水により思わぬ病(脳梗塞など)を引き起こすことがあります。3度の食事と10時・15時の間食で各200ml程度の水分補給(最低でも1,000ml/日)の確保が大事です。
 更に、食事の際に汁物や果物をメニューにとり入れたり、水筒やペットボトルなどを準備し、要介護者がこまめに水分をとれる環境を作る必要があります。嚥下困難(注2)がある場合はトロミ調整食品を上手に活用しましょう。
 室温調整に関しては、エアコンが使えない場合、窓を開け通気性をよくしたり、扇風機の利用など室温が上がらない環境を作りましょう。衣類の通気性も重視するといいと思います。」


(注2)嚥下困難:水分や食事を飲み込むことが難しい状態


【調査概要】
■調査実施日:平成24年6月7日(木)〜6月10日(日)
■調査方法  :PC調査
■調査対象者:全国18歳以上の専門職員(介護士・ヘルパー)
         65歳以上の要介護者の在宅介護に関わっている方100名


 ※調査結果は添付の関連資料を参照

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