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日本光電、てんかん脳波検査を支援する電極接続箱を発売
日本光電
脳波計 EEG−1200シリーズ 電極接続箱 JE−120Aを発売
日本光電はこの度、てんかん脳波検査を支援できる新しい電極接続箱 JE−120A(以下、JE−120A)を発売しました。JE−120Aは、脳波計 EEG−1200シリーズのオプションです。
近年、てんかん脳波検査では、高密度かつ高精度の脳波データを記録する要求が高まっています。
JE−120Aは、世界的に研究が盛んとなっている80Hz以上の早い周波数成分の脳波(High Frequency Oscillations 以下、HFOs)に対応するために、最大10kHzのサンプリングで、最大64チャネル(標準)、最大256チャネル(オプションユニット追加時)での脳波データの記録を可能としました。
HFOsがてんかん発作時脳波の起源と何らかの関係があることが、国内、海外の学会で発表されており、現在非常に注目されています。これらのメカニズムが今後さらに明らかになってくると、てんかんの外科的治療を目的とした診断の精度が高まるのではと期待されています。HFOsの発生部位をより正確に同定するためには、多くの電極を頭蓋内に留置して脳波を記録することが望まれています。
従来の電極接続箱では、10kHzのサンプリングで19チャネルまでの脳波データの記録にしか対応できませんでした。JE−120Aでは、より高い精度と密度での脳波記録が可能となり、診断に必要なデータを研究ニーズにあった形で収集できます。
また、オプションユニットを追加することで、一般の診断用に使用するデータと、より時間解像度の高い研究用のデータを、同時に別々の収録装置に記録できます。てんかんの診断を目的とした長時間脳波検査を中断することなく、必要に応じて今後の研究に必要となる最高精度の脳波データを記録する機能を兼ね備えています。
日本光電のてんかん脳波モニタリングは、世界各国のてんかんセンターに導入されています。これまで培った技術と経験を活かし、てんかん診断の質の向上だけでなく、てんかん学の発展にも大きく貢献していきます。
※製品写真は、添付の関連資料を参照