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米モジラ財団、全米科学財団と共同で次世代アプリ開発を支援
モジラ財団、全米科学財団と共同で次世代アプリ開発を支援
米国Mozilla Foundation(モジラ財団)と全米科学財団は6月14日にホワイトハウスで共同記者会見を行い、デザイナー、開発者および一般市民によるブレインストーミングを通じて、より高速かつスマートな次世代インターネットへ向けたアプリケーション開発を支援するオープンイノベーションプロジェクト「Mozilla Ignite(モジラ・イグナイト)」を設立することを発表しました。
このプロジェクトの目的は、教育、医療、交通、製造、公衆安全、クリーンエネルギーといった国民の利益につながる分野において、現在よりも最高で250倍高速な次世代ネットワークを活用できるアプリケーションを開発することです。
Mozilla Foundation常任理事のMark Surman(マーク・サーマン)は、「私たちは、オープンなインターネットの力と、世界に広がるコミュニティを中心としたイノベーションの力を信じています。この試みは、デザイナー、開発者、そして一般市民のアイデアを広く募集し、未来を築き地域に貢献するソフトウェアを開発するものです。」と話しています。
■未来のインターネットをデザイン
このプロジェクトは、誰もがアイデアを寄せて議論できるブレインストーミングから始まります。非常に優れたアイデアには実現化のための資金提供と支援を行います。その後はアプリケーションのデザインと開発に注力し、優秀作品には賞金50万ドルを贈ります。プロジェクトには誰でも参加できます。
Mozilla Igniteは、超高速ブロードバンドネットワークによって生まれる可能性を探り、次世代アプリケーションの開発に「着火(イグナイト)する」ための国を挙げた取り組み「US Ignite Initiative」の一環です。このイニシアチブには、全米のベンチャー企業、地方自治体、州政府、大学、有名企業、連邦政府関係機関、財団法人、地域コミュニティが参加しています。
■次世代技術の活用
プロジェクトの参加者は、全米科学財団の「Global Environment for Network Innovation(GENI)」プログラムを通じて開発された先端技術を活用することができます。この高度ネットワークは1秒当たり最高1ギガビットの速度を誇り、開発者にとってはSoftware−Defined Networking(ソフトウェアで定義されたネットワーク)経由でネットワークを管理、最適化、修正できる画期的で刺激的な方法です。
US IgniteのCTOを勤めるGlenn Ricart(グレン・リカート)博士は、「これらの要素の組み合わせはアプリケーション開発者の環境を一変させることでしょう。個々のアプリケーションが独自の仮想ネットワークをそれ自体のニーズに応じて最適な状態へカスタマイズするという概念は画期的です。」と述べています。
■プロジェクトへの参加
Mozilla Igniteは米国民の利益を創出することに特化していますが、ブレインストーミングラウンドには誰でも参加できます。
・Mozilla Ignite:https://mozillaignite.org/
・ホワイトハウスのプレスリリース:http://1.usa.gov/KV0Nrt
・記者会見の録画:http://youtu.be/H-t26owiZUQ
・英語原文:http://blog.mozilla.org/blog/2012/06/13/mozilla-ignite/
・Mozilla Japanブログ
Mozilla、全米科学財団と共同でオープンイノベーションプロジェクトを設立
http://mozilla.jp/blog/entry/9540/
■Mozillaについて
Mozillaは、世界中のすべての人にとってのオンライン体験向上を目的とした無償のオープンソース製品および関連技術の開発に力を注いでいるグローバルなコミュニティです。非営利法人である米国Mozilla Foundationのもとで、透明性の高い開発プロセスを、オープンな環境下で進めています。
http://mozilla.jp/about/mozilla/