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日本IBM、蓄積データとリアルタイム・データに対応するビッグデータ分析ソフトを提供開始
蓄積データとリアルタイム・データに対応するビッグデータ分析ソフト
日本IBM(社長:マーティン・イェッター、NYSE:IBM)は本日、テキストなど、蓄積された大容量の非構造化データを処理するソフトウェア製品「IBM(R)InfoSphere BigInsights」に、ネットワークから転送されるデータをリアルタイム処理するストリーム・コンピューティング製品「IBM InfoSphere Streams(以下、Streams)」を同梱した「IBM InfoSphere BigInsights V1.4(以下、BigInsights V1.4)」を発表します。BigInsights V1.4は、従来と同じ使用料金で、蓄積された非構造化データだけでなく、ネットワーク上を流れるデータの分析および連携を実現し、お客様のビッグデータ活用を支援します。
BigInsights V1.4の使用料金は同梱のStreamsの使用料金を含んだ上で、従来と同料金の111万円(税別)〜です。本日より日本IBMおよび日本IBMのビジネスパートナーから販売し、6月15日から提供開始します。
IBMのビッグデータ分析製品群は、データベースに格納できる構造化データ、テキストや画像などの非構造化データ、ストレージ装置に蓄積されたデータやネットワーク上を流れるデータなど、さまざまな特性を持つビッグデータに対し、適切な処理機能を提供しています。
BigInsightsは、非構造化データの処理に有用な、並列分散処理を実現するHadoopの機能に加えて、スプレッドシート形式の分析ツール「BigSheets」やWebコンソール、エンタープライズ・レベルのセキュリティー機能を提供する製品です。本日発表のBigInsights V1.4は、これらの機能に加えて、ネットワークから次々に転送されるデータをリアルタイムに処理するストリーム・コンピューティング機能を併せて提供します。
BigInsights V1.4のHadoopとストリーム・コンピューティングの2つの処理機能を活用することで、例えば、クレジット・カード会社におけるカード不正使用の検知が可能です。不正使用を検知するシステムは、過去の使用履歴やテキストによるログ情報から不正利用のパターンを検知し、顧客がカードを使用する毎に、分析した不正パターンと対象カードの使用履歴とを照合することで、不正使用の可能性を判断します。このシステムは、Hadoopにより、蓄積された膨大な過去データから不正パターンを分析し、ストリーミング・コンピューティングにより、ネットワークから次々に転送されるカード取引情報に対して、不正パターンと使用履歴とをリアルタイムに照合することで実現します。
また、BigInsights V1.4では、開発向けに、処理できるデータ容量を20テラバイトに抑えることで低料金にしたスターター・キットを追加しました。スターター・キットの使用料金は、55万5千円(税別)です。
さらに、BigInsights V1.4はCloudera社のHadoopソフト「Cloudera"s Distribution including Apache Hadoop(CDH)」を新たにサポートしました。現在DCHを使用しているお客様は、既存のシステムを変更することなくBigInsights V1.4を導入でき、BigSheetsや開発フレームワークといったBigInsightsの機能を活用できます。
ビッグデータの処理機能を提供するIBM製品
※参考資料:ビッグデータの処理機能を提供するIBM製品は添付の関連資料を参照
BigInsights V1.4 Webサイト
http://www.ibm.com/software/jp/data/infosphere/biginsights/
以上
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