ＩＤＣ　Ｊａｐａｎ、国内アプリケーション開発／ライフサイクル管理ソフトの市場予測を発表

国内アプリケーション開発／ライフサイクル管理
ソフトウェア市場予測を発表


・２０１１年　国内アプリケーション開発支援ソフトウェア市場規模は、５３０億１，３００万円、プロジェクト／ライフサイクル管理ソフトウェア市場規模は、１８８億１，２００万円
・２０１１年〜２０１６年の年間平均成長率はそれぞれ９．９％、４．２％、２０１６年市場規模はそれぞれ８４９億３，５００万円、２３０億７，５００万円に達すると予測
・特に、クラウドやモバイルデバイスといった新しい技術が、２０１１年のアプリケーション開発支援ソフトウェア市場の成長をけん引


　ＩＴ専門調査会社ＩＤＣ　Ｊａｐａｎ株式会社（所在地：東京都千代田区九段北１‐１３‐５、代表取締役：竹内正人、Ｔｅｌ代表：０３−３５５６−４７６０）は、２０１１年の国内アプリケーション開発／ライフサイクル管理ソフトウェア市場の実績と２０１６年までの予測を発表しました。これによると、２０１１年の国内アプリケーション開発／ライフサイクル管理ソフトウェア市場規模は７１８億２５百万円、前年と比較して２．５％の成長となりました。

　国内アプリケーション開発／ライフサイクル管理ソフトウェア市場を構成するアプリケーション開発支援ソフトウェア市場とプロジェクト／ライフサイクル管理ソフトウェア市場における２０１１年の市場規模の内訳を見ると、それぞれ５３０億１，３００万円（前年比成長率２．３％）、１８８億１，２００万円（同３．１％）でした。また、２０１１年〜２０１６年の両市場は、それぞれ年間平均成長率９．９％、４．２％で拡大、２０１６年には８４９億３，５００万円、２３０億７，５００万円に達すると予測しています。

　２０１２年の国内アプリケーション開発／ライフサイクル管理ソフトウェア市場は、前年比成長率７．５％、市場規模７７２億２，２００万円になると予測しています。市場機会としては、スマートフォンやタブレットの成功により、ノートＰＣで稼働するアプリケーションから多様なモバイルデバイスプラットフォームで稼働するアプリケーション開発ニーズへの対応が期待されます。バックエンドのクラウドと一体化したＷｅｂアプリケーションやブラウザアプリケーション、およびソーシャルメディアをプラットフォームとするアプリケーションの開発が活性化することが予想されます。

　ＩＤＣ　Ｊａｐａｎ　ソフトウェア＆セキュリティ　シニアマーケットアナリストの冨永　裕子は「アプリケーション開発支援ソフトウェア市場では、開発プラットフォームの新旧世代交代が市場成長にマイナスの影響を及ぼすが、それを上回るクラウドの適用やモバイルデバイスへの対応というプラス材料が市場をけん引することが予想される。ただし、同市場の中核はコモディティ化が進展している製品の売上であり、既存技術にのみ依存する製品ベンダーは中長期的な収益性確保に苦心することになるだろう。一方、プロジェクト／ライフサイクル管理ソフトウェア市場は、ソフトウェアの開発／稼働プラットフォームに依存しないという点で、製品ビジネスを発展させていく潜在力が大きい。ベンダーは、確実な製品受注に結び付けるために、アプリケーション開発支援ソフトウェアのほか、統合運用管理製品ビジネスで培ったパートナー企業を活用する組織体制を作らなくてはならない。また、製品販路を拡大するには、投資効果を理解できるパートナー企業との協力体制の強化が不可欠である」と分析しています。

　今回の発表はＩＤＣが発行したレポート「国内アプリケーション開発／ライフサイクル管理ソフトウェア市場　２０１１年の分析と２０１２年〜２０１６年の予測」（Ｊ１２４２０１０３）にその詳細が報告されています。本調査レポートでは、２０１１年の国内アプリケーション開発／ライフサイクル管理ソフトウェア市場動向について分析し、同市場が現在置かれている状況を明確にするとともに、今後の予測を行っています。対象はアプリケーション開発支援ソフトウェア市場とプロジェクト／ライフサイクル管理ソフトウェア市場の２つの市場領域です。


【レポートの詳細についてはＩＤＣ　Ｊａｐａｎへお問い合わせ下さい】


＜参考資料＞　国内アプリケーション開発／ライフサイクル管理ソフトウェア市場　売上額予測：　２０１１年〜２０１６年

　※添付の関連資料を参照


＜ＩＤＣ社　概要＞
　Ｉｎｔｅｒｎａｔｉｏｎａｌ　Ｄａｔａ　Ｃｏｒｐｏｒａｔｉｏｎ（ＩＤＣ）は、ＩＴおよび通信分野に関する調査・分析、アドバイザリーサービス、イベントを提供するグローバル企業です。４８年にわたり、ＩＤＣは、世界中の企業経営者、ＩＴ専門家、機関投資家に、テクノロジー導入や経営戦略策定などの意思決定を行う上で不可欠な、客観的な情報やコンサルティングを提供してきました。
　現在、１１０か国以上を対象として、１，０００人を超えるアナリストが、世界規模、地域別、国別での市場動向の調査・分析および市場予測を行っています。
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