シナノケンシ、回転速度を自在に制御できるスピードコントローラ内蔵ステッピングモータを発売

Ｐｌｅｘｍｏｔｉｏｎ　新製品　●搬送装置向けに使い勝手をさらに向上

◆外部アナログ入力で回転速度を自在に制御できる
「スピードコントローラ内蔵ステッピングモータ」"ＳＳＡ−ＶＲシリーズ"を発表



■新製品　概要
　シナノケンシ株式会社（社長：金子元昭／長野県上田市　ＴＥＬ　０２６８−４１−１８００）は、「欲しい機能を、欲しい数だけ、欲しい時に」をコンセプトに、１台からでもご購入いただける標準品モータをご提案する「Ｐｌｅｘｍｏｔｉｏｎ」（プレクスモーション）に、外部アナログ入力で回転速度を自在に制御できる「スピードコントローラ内蔵ステッピングモータ」（ＳＳＡ−ＶＲシリーズ）を新たに追加し、２０１２年７月より発売いたします。「Ｐｌｅｘｍｏｔｉｏｎ」（プレクスモーション）は、今回のシリーズを加えて全１６シリーズとなり、お選び頂けるラインナップの幅がさらに広がりました。半導体製造装置、基板搭載用設備、検査機、搬送装置等の各種工場向けＦＡ設備から、研究実験装置でのご使用まで、お客様の用途・ご要望にお応えします。
　なお、６月２０〜２２日に東京ビッグサイトで開催される「第１６回機械要素技術展」（Ｍ−Ｔｅｃｈ）にも、今回の新製品を出展いたします。


※製品画像は、添付の関連資料を参照


■新製品　スピードコントローラ内蔵ステッピングモータ
　外部アナログ入力で回転速度を自在に制御できる「ＳＳＡ−ＶＲシリーズ」

　「ＳＳＡ−ＶＲシリーズ」は、モータを速度制御するためのスピードコントローラを、モータフランジサイズに内蔵した一体型ステッピングモータです。スピードコントローラには、モータを回転させるためのドライバ機能に加え、モータをコントロールするパルス発振器を搭載しました。そのため、本来ステッピングモータを駆動するためのＰＬＣ、シーケンサ等のパルス発生用装置をご用意頂く必要はなく、外部アナログ入力によりモータ回転速度を１分間に０〜１，８００回転［ｒ／ｍｉｎ］の範囲で自在にコントロールすることが可能です。
　モータ駆動に必要な機能がすべて搭載されているため、ご購入後すぐにスピードコントロールモータとしてご使用頂けます。従来搬送装置の速度制御に用いられる、ＡＣモータやＤＣブラシレスモータに比べ、ステッピングモータの特性を生かした保持トルクがあるため、装置の停止時に十分なトルクが必要な装置に向いています。また、過負荷による回転異常の検知機能と自動復帰機能を搭載しているため、装置に異常が発生した際も上位システムにアラーム出力し、設定によりモータを自動復帰することが可能です。より安全性を高めたシステム構築を、他のセンサー部品を用意することなくモータ１台で実現できます。
　「ＳＳＡ−ＶＲシリーズ」には、モータの機能拡張設定、デモ運転ができる専用アプリケーション"Ｐｌｅｘｍｏｔｉｏｎ　Ｔｏｏｌ　ｆｏｒ　ＳＳＡ−ＶＲ"が付属します。モータから入出力される各信号やモータの加速減速設定、運転速度設定など、お客様のご要望に合わせて拡張設定を行うことができます。また、ＰＣに接続した状態でモータの試験運転、モータ内部パラメータのモニタができるため、試作段階での動作確認や、研究開発用途でのご使用にも向いています。
　届いたらすぐに使えるという製品コンセプトはそのままに、お客様の用途に応じた拡張機能も盛り込みました。モータサイズは、用途、トルクに応じて取付角□４２ｍｍ、□５６．４ｍｍ、□４２ｍｍギヤード、□６０ｍｍギヤード、φ５０遊星ギヤード　合計７種類からお選び頂けます。


※開発の背景などは、添付の関連資料を参照