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大日本印刷、記録媒体にSDメモリーカードを採用した防犯カメラ用レコーダーを販売
SDメモリーカード採用の防犯カメラ用レコーダーの販売を開始
小型かつ耐環境性に優れ、逆光映像でも見やすく補正するコントラスト補正機能付き
大日本印刷株式会社(本社:東京 社長:北島義俊 資本金:1,144億円 以下:DNP)は、小型で耐環境性に優れ、記録媒体にSDメモリーカードを採用した防犯カメラ用レコーダー(製品名:小型SDカードビデオレコーダー、型番:DREC−401S)を開発しました。逆光や暗い環境で撮影された映像でもリアルタイムで見やすくコントラストを補正して録画します。販売開始は本年7月です。
・製品画像は添付の関連資料を参照
【開発の背景】
防犯カメラ用のデジタルビデオレコーダーは、記録媒体にハードディスクを採用したものが主流ですが、ハードディスクタイプのビデオレコーダーは、振動に弱く、騒音が発生するなどの課題がありました。DNPはこれらの課題に対し、記録媒体にSDメモリーカードを採用することで4台までカメラ接続が可能でありながら小型化を実現し、耐環境性に優れたビデオレコーダーを開発しました。
DNPは2005年より、アピカル・リミテッド(本社:英国・ロンドン 社長:Michael Tusch)(*)の画像補正アルゴリズムを搭載したコントラスト補正ICを販売し、防犯カメラやディスプレ製品などの映像機器で採用されています。今回開発したビデオレコーダーにはこのコントラスト補正ICを搭載しており、建物の出入り口や屋外などの逆光環境や、夜間や暗い場所で撮影された防犯カメラの映像でも見やすく補正して記録することができます。
・システムイメージは添付の関連資料を参照
【新製品の特長】
・小型かつ軽量なので、設置場所のバリエーションを大幅に広げることができます。
・ゲート装置などハードディスクタイプでは支障のある振動の多い機器への取り付けも可能です。
・使用温度範囲が0〜60℃と広いため、高温になる場所での使用も可能です。
・最大消費電力は3Wで、ハードディスクタイプの約3分の1と低消費電力です。
・コントラスト補正機能により、逆光や夜間などの悪条件下で撮影した映像も、見やすく補正します。
・ハードディスクタイプのような動作音がないため、静かな店舗内への設置も可能です。
・コントラスト補正サンプルは添付の関連資料を参照
【仕様】
・カメラを4台まで接続可能で、4画面分割、自動スキャン(カメラを順番切替)の画面構成が選べます。
・生成された録画ファイルはSDメモリーカードで取り出すほか、LAN経由での取得も可能です。
・トリガ入力端子がありますので、各種センサーの接続により、例えば人感センサーなどに連動させた録画が可能です。
・ファイル形式はAVIで、パソコンの標準ソフトで再生できます。
・32GバイトのSDHCカードを使用した場合、6〜300時間(フレームレートに依存)の録画が可能です。
サイズ(mm):100(幅)×130(奥行き)×40(高さ)※突起部を除く
重量:約400g
使用温度範囲:0〜60℃
消費電力:最大3W(AC100V)
画像サイズ:VGA/QVGAから選択可能
圧縮率:「10分の1」から「50分の1」までの5段階から選択可能
フレームレート:30fps/15fps/10fps/5fps/3fps/1fpsから選択可能
※フレームレートは、画像サイズと圧縮率との組合せで制限があります
【価格および今後の取り組み】
サンプル価格は10万円程度を予定しています。
DNPは、防犯カメラシステム、入退場管理システムなどのメーカーにOEMで本製品を販売するほか、オフィスや学校、各施設などのセキュリティ用のIDカードシステムの一環として本製品を広く販売し、2013年度で5億円の売上を見込んでいます。
なお、DNPは、2012年6月6日から8日にパシフィコ横浜で開催される「画像センシング展 2012」のDNPブースで本製品を紹介します。
*アピカル・リミテッドについて:画像処理技術を手がける英国に拠点を置く会社。詳細につきましては、アピカルのホームページをご参照ください。http://www.apical-imaging.com
*SDおよびSDHCはSD−3C,LLCの商標です。