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出光興産、牛第一胃の健康を保つカシューナッツ殻油を配合した混合飼料を発売
牛ルーメン機能に有益なカシューナッツ殻油を配合した製品の新発売
出光興産株式会社(本社:東京都千代田区、社長:中野 和久)は、共立製薬株式会社(本社:東京都千代田区、社長:高居 隆章(*))を通じて、牛のルーメン機能に有益なカシューナッツ殻油を配合した牛用混合飼料「ルミナップ(R)P」を7月2日に新発売します。
*社長名の正式表記は添付の関連資料を参照
カシューナッツ殻油(※)はこれまで日本畜産学会において牛のルーメン(※)機能に有益な天然素材であると報告され、多方面から注目を浴びています。出光興産と共立製薬は特定の状態の牛へ給与するタイプのカシューナッツ殻油を配合した「ルミナップ(R)TB」を昨年12月に発売し、畜産生産者や獣医師の方々から大きな反響を得ました。一方、畜産生産者からの「カシューナッツ殻油を多くの牛に幅広く日常的に給与したい」という要望を受けて、両社による実用化評価を重ねた結果、このたびエサに添加して毎日給与ができるタイプの「ルミナップ(R)P」の製品化に至りました。
新製品「ルミナップ(R)P」はルーメンを健康な状態に維持することを目的としたペレットタイプで、エサに添加しやすい形状であり、乳牛と肉牛に幅広くかつ日常的に給与することができ、酪農や肉牛の生産者の方々の経営により役立つ製品です。
「ルミナップ(R)P」は「ルミナップ(R)TB」同様、出光興産が製造し、共立製薬が7月2日から国内販売を開始します。これにより両社は業務提携の目的であるお互いの強みを活かした畜産生産者ニーズへの対応を一層強めます。
また、出光興産では今後も商品開発を進め、2013年度以降にはカシューナッツ殻油製品の大きな市場と見込まれる米国など海外への販売を予定しています。
■カシューナッツ殻油の学術知見とその応用
1.カシューナッツ殻油は下記の働きがあり、牛乳や牛肉の安定生産への貢献が期待できる。
・ルーメン内で牛のエネルギー源として利用されるプロピオン酸の産生を増やす。
・ルーメン内の細菌バランスを正常に保つ。
2.カシューナッツ殻油は一部の有害細菌の異常な増殖を抑制する働きがあり、抗生物質に頼らない安全・安心な畜産物の生産が期待できる。
3.カシューナッツ殻油はルーメン内から発生するメタンを抑制する働きがあり、牛から排出される温暖化ガスの低減が期待できる。
※カシューナッツ殻油:カシューナッツの実を包んでいる殻に含まれている油です。
※ルーメン:牛や羊など反芻動物の4つの胃のうちの8割を占める第一胃のことで、セルロースなどの繊維成分を様々なルーメン微生物により消化するための器官です。ルーメン微生物のバランスが崩れると反芻動物の体調に影響します。
<製品概要>
・包装:10kg袋 および1kg×10袋の箱入り
・給与法:1日に牛1頭当たり30〜100gを給与する。(給与量は牛の体重や使用時期により設定する)
*参考資料は添付の関連資料を参照
◇関連情報
・アグリバイオ http://www.idemitsu.co.jp/agri/index.html
・共立製薬株式会社 http://www.kyoritsuseiyaku.co.jp/