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J.D.パワー、日本冬用タイヤ顧客満足度の調査結果を発表

2012-06-05

J.D.パワー アジア・パシフィック報道用資料:
業界全体で凍結路面性能の満足度が向上し、今後は基本性能の改善が課題に

ミシュランが9年連続で冬用タイヤ顧客満足度第1位


東京:2012年5月31日―冬用タイヤ(スタッドレスタイヤ)の凍結路面性能に対する顧客の評価が業界全体で改善し、基本性能(一般路面性能、耐久性/信頼性、見映え)の評価を上回ったことが2012年J.D.パワー アジア・パシフィック日本冬用タイヤ顧客満足度(W−TSI)調査により明らかになった。

 本調査は今年で9回目の実施となる。冬用タイヤに対する総合的な満足度は「積雪路面での走行性能」(25%)、「凍結路面での走行性能」(22%)、「耐久性/信頼性」(17%)、「ドライ/ウェット路面での乗り心地/静粛性」(14%)、「ドライ/ウェット路面でのハンドリング/グリップ性能」(12%)、「見映え」(11%)の6つのフ
ァクターから構成されている(カッコ内は総合満足度に対する影響度)。

 調査の結果、冬用タイヤの凍結路面性能に対する顧客の評価が6年前から改善傾向にあることがわかった。一方で一般路面性能の評価は低下し、凍結路面性能と逆転した。実際、今回顧客に冬用タイヤの悪い点について聴取したところ、燃費や乗り心地の悪さ、静粛性の低さ、摩耗の早さといった基本性能に関する不満の声が多く挙がっていた。

 J.D.パワー アジア・パシフィックのオートモーティブ部門エグゼクティブディレクターである木本卓は、『タイヤメーカー各社の改善努力によって顧客目線に基づくスタッドレスタイヤの冬季路面性能の改善が一巡したとすると、今後のスタッドレスタイヤ市場における製品開発の主戦場は、冬季路面性能以外の基本性能の改善に移っていくだろう』と述べている。

 一方、顧客の購買行動にも変化が生じていることが明らかになった。冬用タイヤを購入する際に他のブランドと比較検討をした顧客の割合が2005 年調査から8ポイント増えている(42%)。

 『このことはブランド間の競争が激化していることを示している。ブランド間の競争が激化している背景には、冬用タイヤのコモディティ化と、インターネットを利用してタイヤを選ぶ顧客の増加があると考えられる』と木本は言う。

 満足度は冬用タイヤのブランド継続購入率を大きく左右する。次回も必ず同じブランドの冬用タイヤを購入すると回答した割合は、総合満足度が666 点以上の顧客では25%であるところ、そうでない顧客では5%にとどまることが調査結果から明らかになっている。

 『成熟化が進む冬用タイヤ市場でタイヤメーカーがシェアを確保するには、より一層の商品の差別化が求められる。そのためには顧客目線に基づきタイヤの基本性能の改善に立ち返ることが重要である』と木本は強調する。

 総合満足度ランキングでは、ランキング対象となった10ブランド中、ミシュランが644ポイントで第1位となり、本調査を開始した2004年以来9年連続の顧客満足度第1位となった。ミシュランは全てのファクターでトップとなっている。第2位はブリヂストンで総合満足度スコアは614ポイントである。

 2012年日本冬用タイヤ顧客満足度(W−TSI)調査は、自家用の乗用車(軽自動車を含む)のスタッドレスタイヤを2009年5月以降2012年2月までの期間に新品で購入し、現在も使用している一般消費者7,461人の回答を基にしたものである。調査は2012年2月にインターネットを利用して実施された。


*J.D.パワーが結果を発表する調査はすべてJ.D.パワーが第三者機関として自主企画により実施したものです。


 ※参考資料は添付の関連資料を参照


<株式会社J.D.パワー アジア・パシフィックについて>
 当社は米国J.D.パワー・アンド・アソシエイツの日本を含むアジア地域でのビジネスの拠点として1990年に設立された。自動車業界を始め通信関連、OA機器、サービス産業、金融など様々な業界において顧客満足に関する調査やコンサルティングを実施している。プライバシーマーク取得。会社概要や提供サービスなどの詳細は当社ウェブサイトhttp://www.jdpower.co.jpまで


<J.D.パワー・アンド・アソシエイツについて>
 ザ・マグロウヒル・カンパニーズの一部門であるJ.D.パワー・アンド・アソシエイツ(本社:米国カリフォルニア州ウェストレイク・ビレッジ)は、パフォーマンス改善、ソーシャル・メディア、顧客満足に関するインサイトとソリューションを提供している国際的なマーケティング情報サービス企業である。数百万人の消費者からの回答をもとに品質や顧客満足度に関する調査を毎年行なっている。


<ザ・マグロウヒル・カンパニーズについて>
 2011年9月12日にマグロウヒルは、国際的な金融市場に情報・分析サービスを提供する世界有数のビジネス情報サービス企業であるマグロウヒルフィナンシャルと、世界規模でのデジタル教育サービスに特化した教育事業のマグロウヒル・エデュケーションの2 社に分割すると発表した。マグロウヒルフィナンシャルの主なブランドはスタンダード&プアーズ・レーティング・サービス、S&P Capital IQ、S&P Indices、プラッツ・エナジー・インフォメーション・サービス、J.D.パワー・アンド・アソシエイツである。
 世界40カ国に280カ所以上の拠点、約23,000人の従業員を有し、2011年の売上高は62億ドルにのぼる。詳細はウェブサイトhttp://www.mcgraw-hill.comまで。


<当調査に関するお問合わせ先>
 (株)J.D. パワー アジア・パシフィック
 コーポレート コミュニケーション
 住 所:東京都港区虎ノ門5−1−5 虎ノ門45MT ビル(〒105−0001)
 電 話:03−4550−8060
 FAX :03−4550−8152
 e−mail:cc-group@jdpower.co.jp


<ご注意>
 本紙は報道用資料です。(株)J.D. パワー アジア・パシフィックの許可無く本資料に掲載されている情報および結果を広告または販促活動に転用することを禁止します。

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